概要

ミディアムクラスの車載コンピューティングシステムに最適

グローバルに普及しているミディアムクラスの自動車では、さまざまな形で車載コンピュータが搭載されており、それらを組み合わせることで地域や自動車のグレードに最適なシステムを構築しています。「R-Car M3」は、先行するR-Car H3に対し、さまざまな用途に幅広く活用できるように機能・性能の最適化を行いました。これにより、車両メーカや用品メーカはいろいろなニーズに合わせ、幅広い車載コンピューティング機器にR-Car M3を活用いただけます。また、R-Car M3はR-Car H3とのソフトウェアの完全互換性を実現しており、ソフトウェア資産を有効活用することができます。
「R-Car M3」は、単体チップのほか、DDRメモリを既に実装したSiPモジュールも用意しています。SoCとDDRメモリの接続スピードの高速化、また接続信号数の増加に伴い、接続に関する設計難易度が高まっているため、SiPモジュールの提供により、ユーザの設計工数の負担を軽減します。

特長
  1. 自動車用機能安全規格ISO26262(ASIL-B)に対応
  2. 機能・性能を最適化し、さまざまな用途に幅広く活用可能
  3. 外部メモリを搭載したSiPモジュールも用意し、ユーザの設計工数を削減
  4. 既存製品との互換性によるエコシステム活用、R-Carコンソーシアム 180社以上のパートナと連携

求められるテクノロジの進化に最適なソリューションを提案

R-Car テクノロジロードマップ

ブロック図

R-Car M3 System Block Diagram

製品仕様
項 目 R-Car M3 仕様
製品名 (型名) R-Car M3 (R8A77960(SoC), R8J77960(SiP))
電源電圧 3.3/1.8 V(IO), 1.10V(LPDDR4), 0.9V(core)
CPUコア Arm®Cortex®-A57
Dual
Arm®Cortex®-A53
Quad
Arm®Cortex®-R7
Dual Lock-Step対応
キャッシュ
メモリ
L1命令キャッシュ:48Kバイト
L1データキャッシュ:32Kバイト
L2キャッシュ:1Mバイト
L1命令キャッシュ:32Kバイト
L1データキャッシュ:32Kバイト
L2キャッシュ:512kバイト
L1命令キャッシュ:32Kバイト
L1データキャッシュ:32Kバイト
外部メモリ
  • DDR専用バスにLPDDR4-SDRAMを接続可能
  • 最大動作周波数: 1600MHz
  • データバス幅: 32ビット × 2チャネル (12.8GB/s × 2チャネル)
3Dグラフィクス
  • Imagination Technologies 社製 PowerVR® Series6XT GX6250
ビデオ機能
  • ビデオ表示インタフェースx 3チャネル
  • ビデオ入力インタフェースx 8チャネル
  • ビデオcodecモジュール(H.265、H.264/AVC、MPEG-4、VC-1等)
  • リサイズ、ダイナミックガンマ補正、色空間変換、I/P変換、超解像、回転、Lossy圧縮、可逆データ伸張
  • TS インタフェース x 2チャネル
  • ストリームプロセッサ
  • ビデオ画像処理機能 (色変換、画像拡大・縮小、フィルタ処理)
  • 歪み補正モジュール(IMR-LX4)
  • 高性能リアルタイム画像認識エンジン(IMP-X5)
オーディオ
機能
  • オーディオDSP
  • サンプリングレート変換 × 10チャネル
  • サウンドシリアルインタフェース × 10チャネル
ストレージ
インタフェース
  • USB 3.0 ホストインタフェース(DRD対応) x 1ポート(wPHY)
  • USB 2.0 ホストx1ポート(wPHY)
    USB 2.0 ホスト/ファンクション/OTGインタフェース x 1ポート(wPHY)
  • SDホストインタフェースx 4チャネル
  • マルチメディアカードインタフェース × 2チャネル
  • PCIeインタフェース × 2チャネル
車載
インタフェース
  • メディアローカルバス(MLB)インタフェース x 1チャネル(3線式)
  • コントローラエリアネットワークインタフェース(CAN-FD対応)× 2チャネル
  • Ethernet AVB 1.0対応MAC内蔵
    インタフェース:RGMII
    Ethernet AVB (802.1BA)
    ・ IEEE802.1BA
    ・ IEEE802.1AS
    ・ IEEE802.1Qav
    ・ IEEE1722
暗号処理部
  • 暗号処理エンジン(AES、DES、ハッシュ関数、RSA)
  • SystemRAM
主な周辺機能
  • SYS-DMAC x48チャネル、Realtime-DMAC x16チャネル
    Audio-DMACx32チャネル、Audio(周辺)-DMAC x58チャネル
  • 32bitタイマ x41チャネル
  • PWMタイマ × 7チャネル
  • I2C バスインタフェース × 8チャネル
  • シリアルコミュニケーションインタフェース × 11チャネル
  • SPIマルチI/Oバスコントローラ(RPC) x 1チャネル (HyperFlash/QuadSPI対応)
  • クロック同期シリアルインタフェース(MSIOF) × 4チャネル(SPI/IISサポート)
  • デジタルラジオインターフェース(DRIF) x 4チャネル
  • MOST50インタフェース
低消費電力
モード
  • モジュール電源遮断機能
  • AVS(Adaptive Voltage Scaling)機能、DVFS(Dynamic Voltage and Frequency Scaling)機能 及びDDR-SDRAM 電源バックアップモードをサポート
パッケージ 1022 ピン FCBGA 0.8mmピッチ (29mm × 29mm)
1255 ピン SiPモジュール 0.8mmピッチ (40mm × 40mm)
開発環境 ベンダ各社が提供しているArm対応ICEが使用可能
評価ボード 以下の特長をもつリファレンスプラットフォームを準備しています
(1) 車載情報機器向けの周辺回路を搭載し、ユーザシステムの実機検証環境を実現
(2) アプリケーションソフト等のソフトウェア開発ツールとして使用可能
(3) ユーザによるオリジナル機能の追加が可能
ソフトウェア
プラットフォーム
  • 対応OS:Linux、AndroidTM、QNX® Neutrino® RTOS、Integrity®
  • OpenGL ES3.1に対応したグラフィックスライブラリ、OpenMAX IL I/Fに対応したH.265、H.264、MPEG-4、VC-1ビデオコーデックライブラリ、OS標準のAPIに対応したBSPを準備しており、トータルシステム へのソフトウェアソリューションを提供します
  • Arm、CortexはArm Limitedの登録商標または商標です。
  • PowerVRは、Imagination Technologies Limitedの登録商標または商標です。
  • Android はof Google Inc.の登録商標または商標です。
  • QNX および Neutrino は特定地域におけるQNX Software Systems Ltd の登録商標です。
  • Green Hills SoftwareおよびINTEGRITYは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。
  • HyperFlash はサイプレスセミコンダクタ社の商標です。
  • 本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する登録証用または商標です。
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