概要

e² studioは、オープンソースの"Eclipse"をベースとした、ルネサスマイコン用の統合開発環境です。Eclipseの強力なコード編集機能に加え、豊富な拡張機能を搭載。サンプルコードのダウンロードからデバッグまで、すべての開発プロセスを統合開発環境e² studio一つで実行できます。

トピックス

e² studioは、Bluetooth® 5搭載新マイコンRX23Wの対応を開始しました。

RX23Wグループの詳細はこちら >>

リリース情報

最新Ver.: V7.6.0

リリース: 2019/10/08

バージョンアップ内容(ツールニュース参照)

動作環境

 インストーラをダウンロード

インストール方法を見る(動画) >>

新機能 ― アマゾン ウェブ サービス に接続できるIoT機器開発を簡単に

アマゾン ウェブ サービス (AWS)に接続できるIoT機器用のソフトウェア開発を、e² studioがサポートします。Amazon FreeRTOSに対応し、以下の強力な機能を提供開始しました。

  • GitHub®から最新のAmazon FreeRTOSプロジェクトを直接ダウンロードし、すぐにビルドできます。
  • Amazon FreeRTOSと、必要なドライバ、ネットワークスタック(TCP/IP、Wi-Fi、MQTTなど)、コンポーネントライブラリ(Device Shadowなど)の設定をアシストします。(Note1)
  • IoT機器に、USBやファイルシステムなどのミドルウェアやドライバを追加・実装できます。

詳細な使い方 ( アプリケーションノート: RX Family e² studioを使用したAmazon FreeRTOSのダウンロード方法) >>

e² studioでアマゾン ウェブ サービス 対応のIoTデバイス開発

Note

  1. 設定可能なAmazon FreeRTOSのコンポーネントはMQTT, Greengrass Discovery, Device Shadow, Secure Sockets, TCP/IPです。

特長

すべての開発プロセスを統合開発環境e² studio一つで実行可能

  • ルネサスマイコンのサンプルコード、ミドルウェアおよび製品情報をe² studio上のスマート・ブラウザですぐに閲覧できます。
  • 複雑なマイコンの設定もGUIで簡単にできます。スマート・コンフィグレータやQEなどの豊富な拡張機能が効率の良い開発をサポートします。
  • Eclipseの便利なコード編集機能がコーディングを強力にアシストします。
  • ビルド時のコンパイラが、ルネサス製とパートナー製から選択できます。
  • E2、E2 Lite (Note1) などのルネサス製エミュレータやパートナー製のエミュレータを接続してデバッグできます。

これらの機能はいずれも、RAファミリなどの次世代ルネサスマイコンにも対応し、その統合開発環境として使えます。

Note

  1. E2、E2 LiteのRAファミリ対応は開発中です。

e² studio概要

ルネサスマイコンに特化したプロジェクト生成、コード生成が容易

e² studioでは、簡単な操作でルネサスマイコンに特化したプロジェクトを生成できます。ウィザード形式で、使用するマイコンやコンパイラなどを選択すると、基本的なサンプルコードが含まれたプロジェクトが生成され、そのプロジェクトはすぐにビルド、デバッグできます。

生成されたプロジェクトのソースコードを開発ボードの仕様に合わせて調整するには煩雑さを伴います。しかしそれも、e² studio上のコード生成機能が解決します。例えば、スマート・コンフィグレータを使うと、マイコンのクロック、ピン設定と割り込みをGUIで簡単に設定したり、その内容を反映したコードを自動的に生成したりできます。また、コード生成に必要なミドルウェアの、ダウンロード、インポート、および各種設定も簡単にできます。

スマート・コンフィグレータの詳細はこちら >>

RAファミリの場合、Flexible Software Package (FSP) で提供するドライバやミドルウェア、マイコンのクロック、ピン設定と割り込みをGUIで簡単に設定したり、その設定内容を反映したコードを生成できます。

Flexible Software Package (FSP) の詳細はこちら >>

そのほか、タッチ、USB、Bluetooth、Display、Cameraといった、製品に求められる各機能を簡単に立ち上げられる「開発支援ツールQE (Quick and Effective tool solution)」との連携が可能です。QEは、各機能の実装に必要な詳細な設定方法をGUIでわかりやすくガイドします。また、機能毎に開発に必要なノウハウを簡単に利用できます。例えば、QE for Capacitive Touchはタッチボタンの設定やチューニングパラメータの調整がGUIでできます。QE for Displayは実際のディスプレイ表示を確認しながらGUIスライダーで簡単に画質調整の設定ができます。

QEの詳細はこちら >>

 

以上のツールに関連した情報は設計支援情報タブをご参照ください。
詳細はこちら (マイコンごとの対応ツール) >>

使いやすいエディタ Eclipse CDT Editor

e² studioで使用するEclipse CDT (C/C++ Development Tooling) エディタは、C/C++プログラミング言語の構文を意識したコード補完など、優れた機能を提供しています。

  • 自動コード補完 (変数名、関数名、構造体のメンバー名、#defineシンボルなどの補完、コードフォーマット補正、スペルチェック)
  • ソースコード中の特定文字列、文法、条件が判りやすい色使い
  • 強力なコードナビゲーション (ブラウザ、#include連鎖、関数呼出し、型階層、関数/変数宣言へのジャンプ)
  • コードやコメントのフォールディング (折畳み)
  • コードテンプレートの適用、自動コード構成 (if, while, do..whileなど)
  • 編集中のプリプロセッサチェック (無効な#ifdefコードブロックの区別など)
  • リファクタリング (変数名一括変更、関数分割など)

GUIで簡単ビルド設定。パートナー製コンパイラにも対応。

ルネサス製コンパイラおよびパートナー製コンパイラと組み合わせてビルドできます。なお、各コンパイラは別製品のため別途インストールが必要です。複数のコンパイラをインストールすることで、使用するコンパイラを選択することができます。

各コンパイラごとの対応マイコン詳細 >>

GUIで全てのツールチェーンの設定が行え、ビルドを実行するための'makefile' も自動的に生成します。

標準GDBデバッガに、高機能デバッグ機能をプラス

Eclipse CDT標準のGDBデバッガは、レジスタ表示、メモリ操作、ブレークポイント、実行等の基本機能を提供しています。e² studioでは、これらのデバッグ機能に加えて、ルネサスマイコン用にリアルタイムメモリ表示、リアルタイムトレース、周辺レジスタ表示、ハードウェアを使用したイベントによるブレーク他、高機能なデバッグ機能を実現しています。また、E1やE2、E2エミュレータLite、E20、Segger社のJ-Linkなどのエミュレータ製品(別売)と組み合わせて使用することができます。

別環境のプロジェクトインポート機能で貴重な資産を再利用可能

プロジェクトインポート機能により、迅速にルネサス統合開発環境CS+とHigh-performance Embedded Workshopのプロジェクトをe² studioに移植できます。e² studioのプロジェクトをCS+にエクスポートする機能もサポートしています。

e² studio V2.1以降、CS+ V3.00.00以降およびCubeSuite+ V2.00.00以降で対応しています。

詳細はこちら >>

Eclipseベースの高い拡張性

e² studioは、Eclipse統合環境フレームワークとCDTプラグインのオープンソース部、およびプラグイン部で構成されています。コンパイラや各種プラグインを追加および更新することができ、多機能かつ拡張性の高い開発環境になっています。

e² studioでは、ビルド、コーディング、デバッグに関連するルネサス製ツールプラグイン、パートナー製ツールプラグインの他、開発に便利なオープンソースのプラグインを拡張して使用できます。

詳しくはEclipseのWebサイト(https://www.eclipse.org/)にて公開されているEclipseプラットフォームおよびCDTプラグインのドキュメントをご覧ください。

また、QE(Quick and Effective tool solution)などのルネサス製ツールもプラグインとしてインストールできます。

e² studioで対応するツールチェーン

さまざまなツールチェーンをe² studioに登録し、e² studioだけで必要なツールを呼び出して実行できます。

  • RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージ
  • RL78ファミリ用Cコンパイラパッケージ
  • GNUコンパイラ
  • IAR Systems製 IAR Embedded Workbench
  • Green Hills Software製 統合開発環境MULTI

詳細はこちら (ツール対応表) >>

e² studio上で使えるアプリケーション対応開発支援ツール QE

ルネサスが提供する、アプリケーション対応開発支援ツールQEをインストールすることで、e² studioの機能が拡張され、さらに強力にアプリケーション開発をサポートします。現在、以下のツールがe² studio上で使用できます。

各種アプリケーション対応開発支援ツール QE(Quick and Effective tool solution)
  • QE for Capacitive Touch
  • QE for BLE
  • QE for Current Consumption
  • QE for Display
  • QE for Camera
  • QE for TCP/IP
  • QE for USB
  • QE for UART

詳細はこちら (ツール対応表) >>

e² studioの使い方

e² studioの基本的な使い方については、入門ガイド文書または以下の動画をご覧ください。

動画

5:15
e² studioの入門ガイド動画です。 e² studioとコンパイラのインストール手順を解説します。
5:25
e² studioの入門ガイド動画です。 e² studioでのプロジェクト作成、ビルド、デバッグの操作方法を解説します。
5:15
e² studioの入門ガイド動画です。 e² studioとコンパイラのインストール手順を解説します。
5:25
e² studioの入門ガイド動画です。 e² studioでのプロジェクト作成、ビルド、デバッグの操作方法を解説します。
5:15
e² studioの入門ガイド動画です。 e² studioとコンパイラのインストール手順を解説します。
5:25
e² studioの入門ガイド動画です。 e² studioでのプロジェクト作成、ビルド、デバッグの操作方法を解説します。

ターゲットデバイス

e² studioは、以下のルネサス製デバイス用の組み込みアプリケーション開発をサポートしています。

対応デバイスの詳細は、e² studioのリリースノートをご参照ください。

Note

  1. デバッグのみ対応します。
  2. e² studio V5.4.0もしくはその以前のバージョンのみSH Familyをサポートします。

開発ツール サポート情報

タイトル 概要
My Renesas MY RENESASに登録いただくと、各種ドキュメントの改訂情報、ツール製品などのダウンロードサービスやメールニュースなどの各種サービスをご利用いただけるようになります。
セミナー マイコン学習のための情報が掲載されています。
FAQ よくあるお問合せ、開発のヒントが掲載されています。
フォーラム ルネサスの総合コミュニティサイトです。
ツールニュース ツールのリリース情報、注意事項などが掲載されています。
動作環境 ツール製品の最新バージョンの動作環境をご案内しています。
旧製品/保守製品 すでに新規供給を終了しているルネサス開発環境製品の一覧が掲載されています。

ツール対応表

e² studio対応コンパイラ

ルネサスマイコン 対応コンパイラ
ルネサス (Note1) GNU (Note2) IAR (Note3) GHS
RAファミリ
REファミリ
RXファミリ
RL78ファミリ
RH850ファミリ (Note4)
RZファミリ
Renesas Synergy™ (Note5)

 対応 | — 非対応

Note

  1. e² studioで使用できるルネサス製コンパイラのバージョンは以下のとおりです。
    • RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージ(CC-RX): V2.00.01以降
    • RL78ファミリ用Cコンパイラパッケージ(CC-RL): V1.01.00以降
    統合開発環境CS+付きで以上のバージョンのCC-RX、CC-RLがインストールされている場合には、それらをe² studioでお使いいただけます。別途「統合開発環境なし」版をインストールする必要はありません。
  2. GNUコンパイラを含んだGNUツールはe² studioのインストーラで選択することによりインストールできます(インターネット接続が必要)。または各ファミリ用のGNUツールを下記Webサイトから無償でダウンロードしてインストールできます(インストール済みのe² studioに登録が必要)。
  3. e² studioでデバッグするにはロードモジュールをELF/DWARF形式でビルドする必要があります。対応エミュレータは下記の別表「対応デバッグツール」をご参照ください。IAR社製コンパイラ用のプロジェクトをeclipse上で操作するためのプラグインが同社より提供されています。詳細はこちら >>
    IAR Embedded Workbenchと同社のコンパイラ製品、およびeclipse用のプラグインの詳細については、IARシステムズ株式会社にお問合せください。
    IARシステムズ株式会社: http://www.iar.com/jp
  4. e² studioはRH850 ファミリに対してデバッグ機能のみ対応しています。IAR Systems 製IAR Embedded WorkbenchやGreen Hills Software製 統合開発環境MULTIでビルドしたELF/DWARF形式のロードモジュールは、e² studio上でもデバッグが可能です。
  5. Renesas Synergy用にはIAR Embedded Workbench for Renesas Synergyまたはe² studio ISDEをお使いください。いずれも下記Webサイトから無償でダウンロードできます。
    Renesas Synergy™ Platform >>

e² studio対応デバッグツール

ルネサスマイコン 対応デバッグツール
ルネサス シミュレータ E2エミュレータ E1エミュレータ E2エミュレータ Lite E20エミュレータ IECUBE Segger J-Link
RAファミリ — (Note1) — (Note1)
REファミリ
RXファミリ  (Note2)  (Note3)
RL78ファミリ
RH850ファミリ  (Note4)
RZファミリ
Renesas Synergy

 対応 | — 非対応

Note

  1. E2、E2 LiteのRAファミリ対応は開発中です。
  2. 消費電流計測機能のJTAG接続対応は開発中です。
  3. RX600およびRX700以外のRXファミリマイコンでは、使用可能な機能はE1相当になります。
  4. e² studio V7.0.0またはそれ以降のバージョンで利用可能です。機能はE1相当です。

e² studio対応コード生成支援およびその他便利機能

ルネサスマイコン (Note1) コード生成 スマート・ユーティリティ
ファミリ グループ スマート・コンフィグレータ スマート・ マニュアル スマート・ ブラウザー 最適化アシスタント
RAファミリ
REファミリ
RXファミリ
RL78ファミリ
RH850ファミリ
RZファミリ RZ/T
RZ/G
RZ/A1
RZ/A2
Renesas Synergy (Note2)

 対応 | — 対応予定なし

Note

  1. ルネサスマイコンの詳細は各製品情報ページをご参照ください。
  2. Synergy Software Package で対応。Renesas Synergy のウェブサイトからダウンロードできます。

e² studio対応QE(Quick and Effective tool solution)

ルネサスマイコン (Note1) QE for USB QE for BLE QE for TCP/IP QE for Display QE for Camera QE for UART QE for Current Consumption QE for Capacitive Touch
RAファミリ
REファミリ
RXファミリ  (Note2)
RL78ファミリ
RH850ファミリ
RZファミリ
Renesas Synergy

 対応 | — 未対応

Note

  1. ルネサスマイコンの詳細は各製品情報ページをご参照ください。
  2. 消費電流計測機能のJTAG接続対応は開発中です。計測時はFINE接続でご使用ください。