概要

[ルネサス製デバイスに対応した"Eclipse"ベースの統合開発環境]

e² studio(イースクウェアスタジオ)は、オープンソースの統合開発環境"Eclipse"と、C/C++言語開発を可能とするCDT(C/C++ Development Tooling)プラグインをベースとし、ルネサス製デバイスファミリに対応した統合開発環境ツールです。ルネサス製ツールの他、 GNUツールやパートナーツールを含めた、複数のコンパイラ、デバッグツールを選択できます。 Eclipse CDT標準の強力なエディタ、プロジェクト管理ツールに加え、ルネサスツールとしてのさまざまな拡張機能を備えています。

トピックス

e² studio V7.0.0リリース。eclipse(Oxygen)およびCDT(V9.4.3)のバージョンアップでより使いやすくなりました。また、RL78ファミリ用Cコンパイラ CC-RL V1.07 に対応しました。

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e² studioはルネサス製の統合開発環境です。

e² studio一つで

  • ルネサス製、パートナー社製コンパイラ、エミュレータをサポートし、適切な物を選択してビルド/デバッグができます。
  • eclipse CDTエディタの強力なコード補完/ナビゲーション、リファクタリングなどの機能を活用しルネサス製デバイス用のコードを作成できます。
  • ビルド、デバッグなどの開発シーンに最適な画面レイアウト(パースペクティブ)を切り替えて効率が良い開発環境が利用できます。
  • インターネット経由の機能の追加/アップデートで様々な機能が使えます。

e² studio概要

リリース情報

e² studio

便利な機能 ―「ソリューション・ツールキット」

開発時にあると嬉しい便利な機能が「スマート・ユーティリティ」として提供されています。

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主な特長 ― プロジェクトの作成からデバッグまで

プロジェクト生成、およびコード生成機能

ルネサス製デバイスですぐに使えるコードを作れます

e² studioはルネサス製MCUに特化したプロジェクトを簡単な設定で生成できます。ユーザーはデバイス、コンパイラとエミュレータ等を選択するだけで、細かいデバイス設定が反映されたヘッダファイルを含んだプロジェクトを利用できます。このプロジェクトは直ぐにビルド、デバッグが可能です。

プロジェクトの生成に加えて、ルネサスはコード生成ツールとしてスマート・コンフィグレータとコード生成プラグインをサポートします。

スマート・コンフィグレータはルネサス製デバイスのクロック、ピン設定と割り込みなどをGUIで簡単に設定し、その内容を反映したコードを自動的に生成できます。

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ルネサス製デバイス周辺機能(タイマ、UART、A/Dなど)を制御するデバイスドライバ プログラムをGUI設定で自動生成するコード生成プラグインを提供しています。端子表で兼用端子の処理を設定でき、設定内容を端子配置図で確認できます。(一部のデバイスでは対応していません。)

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Code Generation Integration

他の統合開発環境プロジェクトをインポート

CS+、High-performance Embedded Workshopのプロジェクトをe² studioでも使えます。

プロジェクトインポート機能により、迅速にルネサス統合開発環境CS+とHigh-performance Embedded Workshopのプロジェクトをe² studioに移植できます。e² studioのプロジェクトをCS+にエクスポートする機能もサポートしています。

e² studio V2.1以降、CS+ V3.00.00以降およびCubeSuite+ V2.00.00以降で対応しています。

Eclipse CDT Editor

いろいろ便利な機能を利用できる使いやすいエディタです。

e² studioで使用するEclipse CDT (C/C++ Development Tooling) エディタは、C/C++プログラミング言語の構文を意識したコード補完など、優れた機能を提供しています。

  • 自動コード補完 (変数名、関数名、構造体のメンバー名、#defineシンボルなどの補完、コードフォーマット補正、スペルチェック)
  • ソースコード中の特定文字列、文法、条件が判りやすい色使い
  • 強力なコードナビゲーション (ブラウザ、#include連鎖、関数呼出し、型階層、関数/変数宣言へのジャンプ)
  • コードやコメントのフォールディング (折畳み)
  • コードテンプレートの適用、自動コード構成 (if, while, do..whileなど)
  • 編集中のプリプロセッサチェック (無効な#ifdefコードブロックの区別など)
  • リファクタリング (変数名一括変更、関数分割など)

ターゲットビルド

GUIでコンパイラ、リンカなどの設定を簡単にできます。

ルネサス製コンパイラおよびパートナー製コンパイラと組み合わせてビルドできます。なお、各コンパイラは別製品のため別途インストールが必要です。複数のコンパイラをインストールすることで、使用するコンパイラを選択することができます。

各コンパイラごとの対応デバイス詳細 >>

統一的なGUIで全てのツールチェーンの設定が行え、ビルドを実行するための'makefile' も自動的に生成します。

デバッグ

Renesas製、およびサードパーティー製のエミュレータ、シミュレータをサポートします。

Eclipse CDT標準のGDBデバッガは、レジスタ表示、メモリ操作、ブレークポイント、実行等の基本機能を提供しています。e² studioでは、これらのデバッグ機能に加えて、ルネサス製デバイス用にリアルタイムメモリ表示、リアルタイムトレース、周辺レジスタ表示、ハードウェアを使用したイベントによるブレーク他、高機能なデバッグ機能を実現しています。また、E1やE2、E2エミュレータLite、E20、Segger社のJ-Linkなどのエミュレータ製品(別売)と組み合わせて使用することができます。

Debugger Plugin

パースペクティブ

簡単に開発局面に最適化した画面レイアウトに切替えます。

ビルド、デバッグなどの開発シーン毎に画面表示の内容やレイアウトをまとめたものを「パースペクティブ」と呼び、パースペクティブを切り替えることで常に開発シーンに最適な画面レイアウトで作業できます。

例えば、プロジェクトの生成の後、ターゲットデバイスの端子、クロック設定と割り込み等の設定でコード生成ができるスマート・コンフィグレータ関係のViewとEditorを集めた[スマート・コンフィグレータ] パースペクティブを表示します。コード生成が成功したら、コード編集やビルドを行う[C/C++] パースペクティブ、デバッグ操作を行う[デバッグ] パースペクティブを切り替えながら開発を進めることになります。

このようにパースペクティブを切り替えることで、コーディング~ビルド~デバッグの作業がスムーズになります。その他にも、チームメンバーとコードをシンクロするための[チーム同期化]やプログラムの実行の時リソースやCall Flowを追跡するための[Tracing]等のパースペクティブがあります。この上で、パースペクティブ内のウィンドウレイアウトも自在にカスタマイズできます。

Eclipse統合環境フレームワーク ― 拡張性の高い統合開発環境です

e² studioは、Eclipse統合環境フレームワークとCDTプラグインのオープンソース部、およびプラグイン部で構成されています。コンパイラや各種プラグインを追加および更新することができ、多機能かつ拡張性の高い開発環境になっています。QE(Quick and Effective tool solution)などのルネサス製ツールはプラグインとしてインストールできます。

ルネサスは、Eclipse SDK(Software Development Kit)に含まれる全インストールパッケージ、および、既存のEclipseプラグインをe² studioと一緒に提供します。詳しくはEclipseのWebサイト(www.eclipse.org)にて公開されているEclipseプラットフォーム (Note4) およびCDTプラグイン (Note5) のドキュメントをご覧ください。

e² studioでは、ビルド、コーディング、デバッグに関連するルネサス製ツールプラグイン、パートナー製ツールプラグインの他、開発に便利なオープンソースのプラグインを拡張して使用できます。

Note

  1. 1. e² studioは無償でダウンロードして使用できます。
  2. 2. Renesas製コンパイラは別途購入が必要です。
  3. 3. ルネサスシミュレータ、E1、E2、E2Lite、E20エミュレータをサポートします。各デバイスファミリ別の詳細な対応情報は こちら >>
  4. 4. e² studio 最新メジャーバージョン 7.*.* のEclipseベースバージョンは次のとおりです。Eclipse: V4.7.3(Oxygen)、詳細なバージョン情報は こちら >>
  5. 5. e² studio 最新メジャーバージョン 7.*.* のCDTプラグインベースバージョンは次のとおりです。CDTプラグイン: V9.4.3、詳細なバージョン情報は こちら >>

オンラインアップデート

e² studioにインストールされたプラグインを必要に応じて任意に選択し、オンラインで更新できます。更新ソフトウェアがあるかは定期的に通知されます。更新確認の頻度はワークスペース設定ダイアログの[インストール/更新]で変更できます。

デバイスごとの対応機能

ビルド機能

対応デバイス ビルド(対応コンパイラ)
ルネサス GNU IAR GHS
RX  (Note2)
RL78  (Note2)
RH850  (Note1)  (Note1)
RZ  (Note2, 3)
Renesas Synergy  (Note3, 4)  (Note4)

 対応 | — 非対応

[ルネサス]

RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージV2.00.01以降、およびRL78ファミリ用CコンパイラパッケージV1.01.00以降をダウンロードして使用できます。

e² studioダウンロード >>

「統合開発環境CS+付き RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージ (CC-RX V2.00.01以降)」、または「統合開発環境CS+付き RL78ファミリ用Cコンパイラパッケージ (CC-RL V1.01.00以降)」がインストールされている場合には、それらをe² studioでお使いいただけます。別途「統合開発環境なし」版をインストールする必要はありません。

CS+ダウンロード >>

[GNU]

GNUコンパイラはe² studioのインストーラで選択することによりインストールできます(インターネット接続が必要)。それぞれWebサイト(Note2-4参照)からダウンロードし、インストールしていただくこともできます。

[IAR]

IAR Systems 製IAR Embedded Workbench
e² studioでデバッグするにはロードモジュールをELF/DWARF形式でビルドする必要があります。対応エミュレータは下記の別表「機能(デバッグ)」をご参照ください。

IAR社製コンパイラ用のプロジェクトをeclipse上で操作するためのプラグインが同社より提供されています。

詳細はこちら >>

IAR Embedded Workbenchと同社のコンパイラ製品、およびeclipse用のプラグインの詳細については、IARシステムズ株式会社にお問合せください。

IARシステムズ株式会社Webサイト: http://www.iar.com/jp

[GHS]

Green Hills Software製 統合開発環境MULTIでビルドしたELF/DWARF形式のロードモジュールは、e² studio上でもデバッグが可能です。

Note

  1. 1. e² studioはデバッグ機能のみ対応しています
  2. 2. GNUツール (GNURX、GNURL、GNUARM-NONE) 下記Webサイトから、GNUツールを無償でダウンロードして使用できます。
     GNU TOOLS & SUPPORT: https://gcc-renesas.com/ja/
    また、GNUツールに関する技術的な問合せは、同Webサイトにて英語、日本語で登録できます。
  3. 3. RZファミリ、Renesas Synergyの場合、無償のGNU Arm Embeddedツールチェーンを使用可能です。下記Webサイトから無償でダウンロードできます。
     (GCC 6.2; 6-2016-q4-major 以降) arm Developer >>
     (GCC 5.4; 5-2016-q3-update まで) Launchpad.net >>
     GCCバージョンとツールチェーンのリリースバージョンとの関係 >>
  4. 4. Renesas Synergy用にはIAR Embedded Workbench for Renesas Synergyまたはe² studio ISDEをお使いください。いずれも下記Webサイトから無償でダウンロードできます。
     Renesas Synergy™ Platform >>

デバッグ機能

対応デバイス デバッグ(対応エミュレータ)
ルネサス シミュレータ E2エミュレータ E1エミュレータ E2エミュレータ Lite E20エミュレータ IECUBE Segger J-Link
RX  (Note1)  (Note2)
RL78
RH850  (Note3)
RZ
Renesas Synergy

 対応 | — 非対応

Note

  1. 1. 消費電流計測機能のJTAG接続対応は開発中です。
  2. 2. RX600およびRX700以外のデバイスでは、使用可能な機能はE1相当になります。
  3. 3. e² studio V7.0.0またはそれ以降のバージョンで利用可能です。機能はE1相当です。

その他ユーティリティ

対応デバイス (Note1) コード生成 スマート・ユーティリティ
スマート・コンフィグレータ スマート・ マニュアル スマート・ ブラウザー 最適化アシスタント
RX
RL78
RH850
RZ
Renesas Synergy  (Note2)

 対応 | — 対応予定なし

Note

  1. 1. 対応デバイスの詳細は各製品情報ページをご参照ください。
  2. 2. Synergy Software Package で対応。Renesas Synergy のウェブサイトからダウンロードできます。

各種アプリケーション対応開発支援ツール QE(Quick and Effective tool solution)

対応デバイス (Note1) QE for USB QE for BLE QE for TCP/IP QE for Display QE for Camera QE for UART QE for Current Consumption
RX  (Note2)
RL78
RH850
RZ
Renesas Synergy

 対応 | — 未対応

Note

  1. 1. 対応デバイスの詳細は各製品情報ページをご参照ください。
  2. 2. 消費電流計測機能のJTAG接続対応は開発中です。計測時はFINE接続でご使用ください。

ターゲットデバイス

e² studioは、以下のルネサス製デバイス用の組み込みアプリケーション開発をサポートしています。

対応デバイスの詳細は、e² studioのリリースノートをご参照ください。

Note

  1. 1. デバッグのみ対応します。
  2. 2. e² studio V5.4.0もしくはその以前のバージョンのみSH Familyをサポートします。

開発ツール サポート情報

タイトル 概要
My Renesas MY RENESASに登録いただくと、各種ドキュメントの改訂情報、ツール製品などのダウンロードサービスやメールニュースなどの各種サービスをご利用いただけるようになります。
セミナー マイコン学習のための情報が掲載されています。
FAQ よくあるお問合せ、開発のヒントが掲載されています。
フォーラム ルネサスの総合コミュニティサイトです。
ツールニュース ツールのリリース情報、注意事項などが掲載されています。
動作環境 ツール製品の最新バージョンの動作環境をご案内しています。
旧製品/保守製品 すでに新規供給を終了しているルネサス開発環境製品の一覧が掲載されています。