概要

Description

R-Car第4世代の最上位となるAD/ADASアプリケーション用開発キットを使った、自動運転レベル2–3相当の運転支援システム(アダプティブクルーズコントロール、レーンキープ、駐車支援システムなど)向けADAS電子制御ユニット開発のベースとなるソリューションです。 リファレンスボードは、AD/ADASを実現するための高解像度4Kを含むマルチカメラ入力、4Kディスプレイ出力、ネットワークIF及び音声出力、さらに複数ECUを並列稼働させるためのPCIeGen4に対応しています。

さらにルネサスは、プリレギュレータRAA271041及びPMIC RAA271005を中心に、機能安全に対応したR-Car V4H 専用の電源ソリューションを提供します。このソリューションにより、ハードウェアとソフトウェアの開発労力を最小限に抑えながら、設計の複雑さ、コスト、市場投入までの時間を短縮することができます。

このシステムのメリット

  • リファレンスボードにより即座にプラットフォーム開発が可能な環境を提供し、市場投入期間短縮に貢献
  • シンプルな開発環境の要望に対応するため、 R-Car V4H、PMIC、LPDDR5-6400メモリ、Flashメモリ、ディスプレイ出力、Ethernet 1000BASE-Tを搭載し、コンパクトにコアシステムを分離したスタータキットのみの提供も可能
  • R-Car V4Hの最大34TOPSのディープラーニング性能により、車載カメラ、Radar、LiDARのセンサデータを使った周囲の物体の高速認識・処理(センサフュージョン)を実現
  • R-Car V4Hの主要IFとしてEthernet用のRGMIIを4ch、CSI2を2ch、DSIを2ch、PCIeGen4を2ch、CANを8chサポート
  • CANやEthernetによるリモート電源制御に対応し、リモート環境でのシステム評価が可能
  • RAA271005やRAA271041を中心としたR-Car専用PMICにより、機能安全を考慮した電源制御を実現
  • プログラマブルクロックジェネレータにより複数の水晶発振器の置き換えが可能であり、BOMコスト及び実装サイズを低減

ビデオ&トレーニング

自動運転 レベル2+、レベル3向けR-Car V4H

性能と消費電力のバランスを重視した上で最適なIP(Intellectual Property)を組み合わせ、業界トップレベルの電力性能比を実現します。 最先端の開発環境を提供することで革新をもたらし、ソフトウェアディファインド車両の開発に有用です。

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Winning Combinations

ウィニング・コンビネーション

ルネサスは数多くの新しいウィニングコンビネーションを提供します。 これらの高度なデザインはルネサスの組み込みシステム用デバイス、アナログ、電源、コネクティビティ製品等の幅広い製品ポートフォリオを活用して構成しています。 設計検証済である為、お客様の設計の加速、製品開発サイクルの短縮に貢献するとともに、製品市場投入におけるリスクの軽減をサポートします。

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