
PLC(Power Line Communication)は、電力線を通信媒体とする通信方式です。
給電網を通信網として利用することで、安価かつ早期に、システムを構築できます。
このため、PLCはスマート社会を実現するスマートメータ(AMI)、HEMS、BEMSや太陽光パネル監視システムにおける通信手段として利用されています。
通信媒体としては、AC(交流)電源ラインだけでなくDC(直流) 電源ラインも利用可能です。
ルネサスは、「高性能」で「フレキシブル」なPLC(電力線通信)デバイス、最適化された評価ボード、ロバストな 通信を容易に実現するソフトウエアスタックによりお客様が容易に開発導入できるための電力線通信ソリューションを提供します。
通信に使用する電源ラインの条件により最適化された評価ボードを用意しています。
使用するデバイスや、AC や DC などの電源ラインの条件にあわせて、最適なキットを選択いただけます。
R9A06G037評価キットは、G3-PLC アライアンス認証試験の基準器にも採用されています。
ルネサスのPLC(電力線通信) 向けソフトウエアは、国際標準化された G3-PLC, PRIME, およびMeters and More準拠のマルチホップソフトウエアスタック、または、シンプルでアプリケーションの実装が容易な Peer-to-Peer 通信を実現するソフトウエアを提供しています。お客様の用途に応じてお選び頂けます。
電力線通信は、電力線に置けるノイズやインピーダンスなどの影響により通信状態が変化するため、通信状態を解析することが重要となります。ルネサスまたはルネサスのパートナーでは、電力線通信のデータを可視化し、通信状態を解析表示できる評価ツールをご用意しています。
スマートメーターなどの普及に伴い、ネットワークシステムは複雑、大規模になることが想定されます。各種アライアンスでは、多様化していくネットワークに対して、相互接続性を担保できる通信プロトコルの標準規格化を推進しています。
ルネサスは、電力線通信の主要なアライアンスに、規格策定時より参加し、研究開発および国際標準化を提唱して参りました。そして、各プロトコルに対応したソリューションを開発しています。
多くの企業がルネサスのPLCソリューションを使用した製品を提供しています。