概要
説明
総合開発環境e2 studioで新しくサポートするマルチデバイス同期デバッグについてご紹介します。E/Eアーキテクチャの進化に伴い、一つのECUに複数のSoCやMCUデバイスを搭載、これらのデバイスに搭載されたソフトウェアが協調動作するようなユースケースが増えています。従来、これらのソフトウェアの動作を確認する場合、各デバイスの動作を一つずつ確認することになり、例えば各デバイスがリソースを共有しながら相互に連携動作しているようなユースケースでのデバッグは困難で、ソフトウェアの動作に不具合が発生した場合、その原因がどのデバイスのどのソフトウェアなのかを解析し突き止めるのに多大な労力を必要としていました。そこでルネサスは、これらのシステムで発生する問題の解析および原因特定を容易にするツール「マルチデバイス同期デバッグ&トレースツール」を開発しました。
ターゲットデバイス
設計・開発
ビデオ&トレーニング
e² studioを用いてマルチデバイス同期デバッグの使用方法を説明する動画です。
マルチデバイス同期デバッグの紹介動画も以下のリンクにございます。是非ともご確認ください。
ニュース&ブログ
ブログ 2023年1月31日 |
ブログ 2022年10月21日 |
ニュース 2022年9月27日 |
複数デバイス使用システム開発時のデバッグ課題
近年の車載ECUシステムには、複数の車載用SoCやMCUデバイスや、それらを連携して動作させるためのメモリやネットワークといった共有リソースで構成されることが増えています。このような複数デバイスで構成された車載ECU向けのソフトウェア開発を行う場合、従来の単一のSoCまたはMCUのみ搭載したECUのソフトウェア開発とは異なる難しさがあります。
例えば、Device A、Device B、Device Cの3つのデバイスが搭載されたECUを考えてみましょう。3つのデバイス間はPCIe、高速シリアル等のバスあるいはインターフェースで接続され、各デバイスに搭載されたソフトウェアは相互に連携して動作しています。
このECUにおいて、Device Bで動いているSoftware Bに何か異常が起きて、デバッグしようとした時、従来であればDevice Bの動作を止めて、レジスタやメモリ、変数の状態をデバッガを使って調べる、というのはよく行われる方法です。ところが、Device Bの動作を止めても、他のデバイスはそのまま動き続けるので、Software Bで問題が起きた時にSoftware AやSoftware Cで何が起きていたのかを見ようとしても、Software AやSoftware Cはもっと先に進んでしまっていたり、場合によってはSoftware Bを止めたことで相互に連携しなくなるため、肝心の問題点にたどり着けない、ということが起こりえます。
特長
- ユースケースとして期待される効果
- 複数デバイスを同時にデバッグすることで、メモリやネットワーク等のリソースを共有しながら各デバイスが協調動作するシステム全体のソフトウェア動作を確認することが可能となり、原因特定や問題解析を短期間で行うことができます。

主な機能
- 1つのIDEでシステムデバッグを完結
- 総合開発環境e2 studioで複数デバイスを同時にデバッグすることができます。
- 同期実行/同期ブレーク
- 1度のアクションで複数デバイスを同時に実行、同時にブレークさせることで、システム全体の動作およびブレーク時の状態をデバッグすることができ、想定外の動作やバグの特定が容易になります。
- 同期トレース(2022年末サポート予定)
- 各デバイスのトレースデータを同期させ、システムとしてのソフトウェア動作の流れをまとめて確認できることで、問題発生時のシステム全体の動作内容を把握することが容易になります。
サポート
サポートコミュニティ
- UARTに同期モードを持つデバイスってありますか?
... 同期みたいなモードです。現在のルネサスになってからのデバイスにも、このモードを持つデバイスは存在するので ...
2012年2月28日 - スマートコンフィグレータとFITについて
... スマートコンフィグレータ) 例えば、SCI Driver は FIT SCI(SCIF)クロック同期モードは PDG なのかな?と思いました。ここまでが前置き ...
2022年2月9日 - CS+ for CC のデバッグ・ツールについて
... でデバッグ・ツールとして RL78 EZ Emulator を選択し、CC-RL (ビルド・ツール) のプロパティからリンク・オプションタブの、デバイス > デ ...
2020年8月1日
ナレッジベース
- 78K: 16ビットタイマの代わりに8ビットタイマHを使う方法とプログラム例
... ングを生成する必要があります(タイミングについては、78KデバイスFAQのシリアル通信の「シリアル通信の同期/非同期 ...
- デバッグ中に「Communication Timeout Error」が発生する (E8a, E8, E7)
... もあります。) 以下に過去の事例を掲載します。これ以外にもデバイス固有の注意事項がありますので、以下のデバイス ...
2024年12月3日 - RAファミリ: RFP コマンドラインインターフェースを使用した量産時のセキュアキーインジェクションとフラッシュプログラミング
... キーは同じMCUでのみアンラップ可能です。これにより、デバイスの内容がコピーされた場合でも、キーは他のデバイス ...


