高電圧モータ制御の評価開発は安全な環境で行う必要があります。開発時に直面する感電・やけどのリスクを下げ安全な評価環境の実現することにより、お客様のモータ制御開発をサポートするため、ルネサスは産業向け3相200V系の誘導モータ/BLDCモータのモータ制御評価が可能なインバータボード、 「MCI-HV-2-3PH 」をリリースしました。
安全な評価環境を実現
ルネサスの高電圧モータ制御評価用インバータボードは、インバータボードが筐体でおおわれており感電のリスクを下げることができます。評価時はインバータボードを筐体で覆い、ねじで固定して使用します。CPUボードとPCとの通信ボードも筐体の中にセッティングできるため、持ち運びも非常に簡単です。また、過電流保護機能、過電圧保護機能、過熱検出機能など各種保護機能を搭載しています。詳細はこちらでご確認ください。
評価開始のハードルを下げ、セッティングは簡単2ステップ!
まず評価に必要なCPUボード、通信ボードをインバータボードに接続します。机上での評価に最適なサイズの筐体の中で各ボードを接続、収納することが可能です。 次に、ノイズフィルタ、モータを接続してください。これでいつでも評価を開始できます。コンパクトな筐体にはファンもついており、評価時に発生する熱を逃がすことで筐体の中に熱がこもらず、長時間の評価を可能にします。

モータ支援開発ツールで簡単にデバッグ
高電圧モータ制御ソリューションは、モータパラメータの推定、モータ制御プログラムのデバッグ、解析、チューニングなどを行う開発支援ツール「Renesas Motor Workbench」に対応しています。通信ボードMC-COMをご用意いただきCPUボードに接続することで、PC画面上でプログラムのグローバル変数の値をリアルタイムに読み出し・書き込みできます。

ルネサスはスケーラブルな高電圧ソリューションを提供し迅速な開発スタートをサポート。 ルネサスの高電圧モータ制御評価キットは家電製品向けのMCI-HV-1と産業用途向け3相入力が可能なMCI-HV-2-3PHの2製品です。また、AIR-CON-ODU-REFエアコン室外機向けインターリーブPFC搭載デュアルモータ制御のリファレンスデザインを公開しています。

MCI-HV-1は、高電圧(AC100/200V)のBLDC/誘導モータ制御の評価を簡単に行うことが可能なソリューションです。制御方式を実装した各種サンプルプログラムおよびアプリケーションノートを提供しています。

MCI-HV-2-3PHは、3相AC200V系の産業向け高電圧モータが組み込まれた製品を開発される際にモータ制御の評価開発を効率よく実施していただくことを目的としたソリューションです。

AIR-CON-ODU-REFは、エアコン室外機におけるコンプレッサとFANモータを想定した2モータの制御・評価を行うことができるリファレンスデザインです。設計情報やサンプルコードを公開し。

高電圧モータ制御ソリューションのラインナップを拡充し、家電向けに加え産業向けインバータにも対応します。
安全な環境で高電圧のモータ制御評価を行うために、是非ルネサスのソリューションをご検討ください。ルネサスのモータ制御については高度なモータ制御技術ソリューションをご覧ください。