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ルネサス エレクトロニクス株式会社 (Renesas Electronics Corporation) - 6月はプライド月間として、LGBTQ+の権利や文化、コミュニティについて啓発する世界的な活動月間です

水資源を守る

 

水資源を守る

人口増加や経済成長に伴う生活水準向上により、世界の水の需要は今後さらに増加し、世界的に水資源が枯渇するリスクが顕在化しています。一方で、半導体の製造工程では、大量の水を必要としており、水資源の枯渇が起これば、生産の停滞を招くことに加え、原材料の調達にも影響を与える可能性があります。

ルネサスにおいても、特に生産拠点において工業用水などから精製した超純水を半導体ウエハの洗浄や装置の冷却など、さまざまな用途に使用しており、安定的な操業を維持するために十分な量の水(淡水)の確保は不可欠であると考えています。また、サプライチェーン上において水の供給が滞った場合でも、半導体を製造する材料の購入が遅れ、その結果、当社製品の製造とお客様への配送が遅れるリスクがあると考えています。

ルネサスは、水資源保全は世界的な課題であるとともに安定した操業に不可欠であると認識し、全生産拠点において水源別の取水や使用量、排出先別の排水量などの情報の定期的なモニタリングや、地域や行政の法令や条例を遵守した排水の水質管理を行っています。また、リサイクル率を積極的に向上させ水の効率的な使用に努め、当社グループ全体で総使用量の原単位での改善を進めています。

水リスクがあると想定されている地域に位置する生産拠点においては、水使用の原単位での改善目標を設定し履行することで、当該地域の生態系に与える影響を最小限にする努力を続けています。また、水資源を育み、生物多様性の保全につながる森林の保護活動として、植樹も行い、水資源を守る森林づくりにも貢献しています。

水資源保全の方針と目標

ルネサスは水資源保全の方針として3つの方針と目標を掲げています。

方針

  1. グローバルな水資源保全として水の利用効率を改善する
  2. 効率的な水の使用としてリサイクル率を拡大する
  3. 水リスク地域(近隣等で水の十分な供給が危ぶまれる地域)における水資源保全を推進する

目標

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水総使用原単位の改善
  1. ルネサス全体の水の利用効率 を33%改善(原単位改善、2030年目標、2021年比)する
  2. 水の効率的な使用として、2030年までにリサイクル率35%を目指す。
  3. 水リスクに所在する生産拠点において、水使用量原単位(出荷金額ベース)の改善目標を設定し、水資源の保全に努める


ガバナンス

ルネサスは、水資源保全を事業戦略上の重要な観点の一つとして認識しています。水資源保全に係る方針や重要事項、機会・リスクは、サステナビリティ部門より定期的に議論、見直しを行い、取締役会や監査・サステナビリティ委員会に対して、定期的に報告を行います。

サステナビリティガバナンス体制はこちら
環境マネジメントシステム体制はこちら

水資源の効率的な使用

ルネサスは、生産効率化や節水による使用量の削減を図ると共に、積極的にリサイクルし活用することで、水の効率的な使用を行いグループ全体における総使用量の原単位での改善を推進しています。

2025年度は、効率的な水使用に向けた改善活動により取水量は14,519千㎥と前年から約7%減少しました。リサイクル率は約1ポイント減少しました。水総使用量は21,017千㎥と前年から約8%減少しました。水総使用量の売上高原単位2025年度は2021年度比で36%改善しました。

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総使用量推移
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水総使用量原単位の指数推移

ルネサスの生産拠点における水資源の有効活用

ルネサスの水資源使用は、95%以上が生産拠点であり、さらにその約90%を前工程(ウエハ製造工程)で使用しています。下図(ルネサス水循環概要図)はルネサスの前工程生産拠点における水循環システムの一例です。生産工程で使用された排水は当社内にある水リサイクル設備を通して純水プラントに送られ、再度精製されます。再度精製された水は生産工程での再利用や冷却塔で装置の冷却水として使用されたのち、排水プラントで安全な状態まで浄化処理を行い、排水されます。ルネサスは水循環システムにおいて、適応可能な範囲で最新の設備や技術を使用することに努めています。

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ルネサス 水資源循環概要図(代表例)

水リスクへの対応

水リスク地域の特定と生産拠点の水リスク評価

ルネサスグループの生産拠点における水リスク評価は、世界資源研究所(WRI:World Resources Institute)が提供している世界地図・情報ツール「WRI AQUEDUCT」を使用し、拠点毎に地理的に渇水などの水リスクの高い地域を特定しています。

評価の結果、当社の生産拠点のうち中国の2工場(北京、蘇州)で水リスクが高い地域に該当しており、今後、対策の必要性を含めた検討を進めます。尚、水ストレス(水需給の逼迫度)の高い地域に該当している中国の2工場(北京、蘇州)の2025年度の使用量は計387,877㎥であり、当社グループ全体の使用量の約3%です。

水リスクが高い地域の生産拠点における水資源保全対策

水リスク評価により特定された水リスクが高い地域に所在する当社の生産拠点(北京、蘇州)では、水使用の原単位の改善目標(出荷金額を分母とした原単位)を設定し、継続的に改善することで水リスク地域の水資源の保全に努めています。

中国拠点の水資源保全実績および目標

Renesas Semiconductor (Beijing) Co., Ltd.の2025年度の累計水使用原単位は2021年度比26%(目標21%)の改善となりました。2026年度は2021年度を基準年として22%の改善を目指します。

Renesas Semiconductor (Suzhou) Co., Ltd.の同期間の累計水使用原単位は2021年度比31%(目標31%)の改善となりました。2026年度は2021年度を基準年として29%の改善を目指します。

原単位(水総使用量/売上高)累計改善率目標2024(実績)2025(実績)2026(目標)
Renesas Semiconductor (Beijing) Co., Ltd.27%26%22%
Renesas Semiconductor (Suzhou) Co., Ltd.32%31%29%

*実績および目標改善率は2021年度の原単位を基準として算出および設定

水使用原単位改善施策

 Renesas Semiconductor (Beijing) Co., Ltd.Renesas Semiconductor (Suzhou) Co., Ltd.
水使用削減施策
  • 増産により水の原单位(水総使用量/売上高)使用効率の向上
  • 生活用水及び緑化用水の節水活動を引き続き実施
  • 社員寮における水の効率的使用による使用量の削減
  • 増産により水の原单位(水総使用量/売上高)使用効率の向上
  • 生活用水を適切な圧力に調整し、水使用量を低減
  • 冷却塔配管(水漏れ修繕など)交換
  • テスタ設備冷却方式変更(風冷⇒水冷)による水使用量の低減
  • 生活用水及び緑化用水の節水活動を引き続き実施
效率化施策
  • BGおよびダイシング工程の廃水を回収し、冷却塔の補給水として再利用
  • 食堂の給湯器の残水回収装置を設置し、回収水をトイレ洗浄用に再利用
  • BG研磨廃水、ダイシング冷却水、真空ポンプ冷却水の再利用
  • 冷却タワー用水使用効率アップ(冷却水処理機1台導入)
  • 配管の老朽化に起因する漏水および水資源の無駄の排除
  • 純水のRO活用より原水使用量を低減

中国拠点の使用(取水)、総使用(リサイクル含む)、排水量推移

  20212022202320242025
Renesas Semiconductor (Beijing) Co., Ltd.使用(取水)(㎥)220,532226,663199,839191,942216,599
総使用(㎥)246,189256,273225,037217,261250,277
排水(㎥)154,501181,331159,871153,554173,278
Renesas Semiconductor (Suzhou) Co., Ltd.使用(取水)(㎥)144,818158,909162,269169,933171,278
総使用(㎥)169,870190,339197,305208,757212,212
排水(㎥)101,367111,235113,585118,951116,591

水資源の保全に向けたサプライヤーや地域との協働

サプライヤーとの協働

ルネサスは2021年にResponsible Business Alliance (RBA) 加盟すると共に、「ルネサスサプライヤー行動規範」を改定しました。本行動規範に定めた項目のうち、水の管理として以下を定め、これらへの賛同をサプライヤーにお願いしています。本行動規範について、すべての重要取引先からの同意、賛同をいただくと共に、多くのサプライヤーからも同意、賛同をいただいています。

  • 水源、水の使用・排出を文書化、特性化、監視、節水機会の発掘、汚染経路を制御する水の管理プログラムの実施
  • あらゆる廃水は特性化、監視、制御され、排出または廃棄する前に必要な処理を実施
  • 廃水処理システムと水槽・タンクの動作の定期的な監視および最適な動作と規制の遵守を確保

ルネサスサプライヤー行動規範はこちらをご覧ください。

地域社会との協働

ルネサスは水資源の保全に向けて、当社の生産拠点の流域関係者との協働を通じて、当該地域の水課題解決に努めています。特に、Renesas Semiconductor (Suzhou) Co., Ltd.では、地域における水資源の保全および排水における安全対策として、廃水排出に関する流量やpHなどの情報をオンラインモニターで毎時当社から環境保護局に報告し、共同管理しています。

事例:廃水排出をオンラインモニター管理
(環境保護局へネットデータ発信、1時間に1回)

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<事例>廃水排出をオンラインモニター管理

排水管理について

ルネサスは、排水時における周辺環境への影響の最小化するため、排水の水質に配慮しています。ルネサスグループのすべての生産拠点において各国および地域の法律、規制などを遵守するとともに、規制レベル以上の排水自主基準を設定し、管理しています。

関連法令への対応状況

排水関連法令に対する違反、環境事故、苦情件数20212022202320242025
法令、条例違反00000
苦情00000