概要
説明
RZ/T2Hは、高いアプリケーション処理性能、高精度リアルタイム制御およびLinux処理を1チップで実現する先進のハイエンド・マイクロプロセッサ(MPU)です。産業用ロボット、モーションコントローラ、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などのコントローラに必要な処理能力と周辺機能を備えています。アプリケーション処理用にArm® Cortex-A55 CPUクアッドコア(1200MHz)、リアルタイム制御用にArm® Cortex®-R52 CPUデュアルコア(1000MHz)、さらにTSN(タイムセンシティブネットワーキング)およびEtherCAT、EtherNet/IP、PROFINET RT/IRTなどの各種産業用Ethernetプロトコルに対応するネットワーク機能を備えています。最大9軸のモータを制御で使う周辺機能はCortex®-R52 CPUから高速アクセスが可能です。LPDDR4の大容量メモリインタフェースとSD/eMMCの大容量不揮発性メモリインタフェースを備え、Linuxなど様々なアプリケーションを処理できるオペレーティングシステムをサポートします。PCIe Gen3の2レーン、xSPIの2チャネル、その他の高速インタフェースも利用可能です。多軸モータ制御を1チップで実現できるため、部品点数が減り、消費電力と基板サイズの削減に貢献します。
特長
- CPU:Arm® クワッドコアCortex®-A55、最大動作周波数1200MHz
- CPU:Arm® デュアルコアCortex®-R52、最大動作周波数1000MHz
- メモリ:R52コアあたり576KB(with ECC)の密結合メモリ、内蔵RAM 2MB(with ECC)
- LPDDR4 SDRAMメモリインタフェース
- 三角関数演算アクセラレータ
- TSN対応の3ポートのギガビットイーサネットスイッチと3ユニットのイーサネットGMAC
- 産業イーサネット: EtherCAT®, PROFINET® RT/IRT, EtherNet/IP™ etc.
- エンコーダ・インタフェース:16ch(A-format™、EnDat、BiSS®、 HIPERFACE® DSL、FA-CODERをサポート)
- 最大9軸のモータ制御
- Octa/Quad SPI対応
- ADC: 12bit 4ch x 2unit + 6ch 1unit
- ΔΣ I/F: 30ch
- パッケージ:729ピン FCBGA
- 電圧:0.8Vコア、1.1V DDR 1.8V PLL、OSC、USB I/O 3.3V GPIO、xSPI、RMII、MII
製品比較
アプリケーション
設計・開発
ソフトウェア/ツール
ソフトウェアダウンロード
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分類 | タイトル | 日時 |
ソフトウェア/ツール-ソフトウェア |
[Software=RZ/T2 Flexible Software Package Setup|v1.10],[Toolchains=GNU ARM Embedded Toolchain|v12.2.Rel 1;IAR Embedded Workbench for ARM v9.60.1]
ZIP
50.61 MB
アプリケーション:
産業用機器
Compiler:
GCC, ICCARM
IDE:
e2 studio, IAR EWARM
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ソフトウェア/ツール-ソフトウェア |
EXE
770.34 MB
English
アプリケーション:
産業用機器
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ソフトウェア/ツール-ソフトウェア |
EXE
1,397.47 MB
English
アプリケーション:
産業用機器
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ソフトウェア/ツール-その他 | ZIP 248 KB | |
ソフトウェア/ツール-その他 | ZIP 3.46 MB | |
5件
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サンプルコード
ボード&キット
RZ/T2M-EVKITとバスボード、インバータボードを組み合わせることで最大9軸の多軸モータの評価を行えるソリューションとしてご使用いただけます
モデル
ECADモデル
SamacSysの回路図シンボル、PCBフットプリント、および3D CADモデルは、製品オプションテーブルのCADモデルリンクをクリックすることで参照できます。シンボルまたはモデルが対応していない場合は、SamacSysに直接リクエスト可能です。

サポート
よくあるご質問
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RZ/T2H, RZ/N2H: Parallel NOR Flashからのブート
RZ/T2H・RZ/N2Hは Parallel NOR Flashからブートする機能は持っておりません。対応しているブートモードおよびモード設定端子 (MDx) の設定を以下に示します。
2025年7月22日 -
RZ/T2H, RZ/N2H: ドキュメントやサンプルソフト
RZ/T2H: Easy Download Guide をご参照ください。RZ/N2H: Easy Download Guide をご参照ください。
2025年2月6日 -
RZ/T2H, RZ/N2H: LPDDR4インタフェースについて
いいえ、DDR4には対応しておりません。PCB設計については、PCB Design Guide for LPDDR4 (R01AN7268EJ0100) および PCB Verification Guide for LPDDR4 (R01AN7260EJ0100) を公開しておりますので、ご参照ください。
2025年2月6日
ビデオ&トレーニング
本ビデオはRenesas RZ/T2H用のEtherCAT slaveサンプルスタックコード使用し、 EtherCAT slave機能のセットアップ手順を説明します。
スレーブの動作とスタック機能の確認は、TwinCAT® コンフィグレーションツールを用いて説明します。
章のタイトル
00:10 概要
01:14 ボード設定
03:35 スレーブスタックコードの生成
04:25 TwinCAT3の設定
07:08 デモの実行
関連資料