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インターシル 車載アラウンドビュー・システム向けにシングルチップ・マルチチャネル・ビデオ・デコーダを発表

高集積の「TW9966」は360度の高画質、高精細サラウンド画像を提供し、 クルマの安全性を向上

2014年6月2日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、車載アラウンドビュー・システム向けに、アナログ・ビデオ・エンコーダを内蔵した4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダTW9966を発表しました。業界をリードするインターシルのマルチチャネル・ビデオ監視技術をベースとしたTW9966は、アナログ・ビデオ・デコーダ4個とアナログ・ビデオ・エンコーダ1個をシングルチップに集積しており、最大5個のディスクリート部品の代替を可能にし、設計の簡素化と基板面積の低減を実現します。TW9966ビデオ・デコーダ/エンコーダは車載用に最適化されており、業界最高のアナログ・デコーディング性能により、ドライバーのために高画質の360度サラウンド画像を提供します。

クルマの安全性向上と事故による損傷の低減のために、多くの有力自動車メーカーが最新モデルのオプションとしてアラウンドビュー技術を提供しています。サラウンドビュー・モニタとも呼ばれるアラウンドビュー・モニタは、4台のカメラから伝送されるビデオ画像を処理し、4つの画像を単一の鳥瞰映像に合成し、車両の上方に設置したカメラで撮影したかのような画像を提供します。これにより、ドライバーは周囲の対象物に対するクルマの相対的な位置を視覚的に把握でき、クルマの操作が容易になります。インターシルのTW9966デコーダ/エンコーダは、高精細、高画質のビデオ画像を提供し、クルマの周囲の対象物に対する視認能力を向上します。

 

TW9966はインターシルの高精度アナログ/デジタル・コンバータ(ADC)技術と独自のコム・フィルタ技術の採用により、アナログ・カメラ・ソースからクラス最高品質のビデオデータを提供できます。10ビットADC内蔵の4つの高品質NTSC/PALアナログ・ビデオ・デコーダを搭載し、4つのアナログ・カメラ入力、1つの柔軟なデジタル出力インタフェース、1つのアナログ・ビデオ・エンコーダをサポートします。デジタル出力インタフェースは、4つの画像をアラウンドビュー表示に合成するプロセッサに画像データを伝送し、一方、アナログ・ビデオ・エンコーダは合成されたビデオ画像をアナログ・コンポジット信号としてディスプレイに出力します。こうした機能はすべてシングルチップ上に集積されています。また、各チャネル入力にアナログ・アンチエイリアス・フィルタを内蔵しており、部品点数をさらに低減できます。高集積化により、システム設計の簡素化と、実装面積の最小化による基板スペースの有効利用が可能になります。

 

さらに、TW9966は性能、画像品質、柔軟性を両立しており、バックエンド・プロセッサまたはFPGAへのマルチチャネル・ビデオのルーティングの際に、複数のシステム・アーキテクチャ・オプションを提供し、基板設計の最適化とコスト低減を実現できます。TW9966のデジタル出力インタフェースは27MHz時に4本の8ビット・バス上で標準ITU-R BT.656フォーマット出力をサポートできます。また、54MHz時に1本の8ビット・バス上で2チャネル・データを、108MHz時に1本の8ビット・バス上で4チャネルすべてのデータを、時間多重バイト・インタリーブ出力でサポートできます。これにより、3つの出力方式の選択が可能です。54MHzまたは108MHz出力を生成する位相ロック・ループ(PLL)も内蔵しており、リファレンスとして必要なのは低コストの27MHzオシレータだけです。

 

インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当バイス・プレジデントのフィリップ・チェズレイは、「複雑なセキュリティ監視システムをサポートするマルチチャネル・デコーダ技術の分野で、インターシルは長年にわたり業界をリードしてきました」と述べ、さらに「私たちの革新的アーキテクチャによってシングルチップで提供できる性能は、最新のクルマのニーズに対応できるだけでなく、極めて優れたアナログ・ビデオ・デコーディング品質とともに、総合的な安全性の向上を実現します」と語りました。

 

  • 4つのNTSC/PALアナログ・ビデオ・デコーダ(10ビットADC内蔵)
  • 1つのアナログ・ビデオ・エンコーダ(デジタルビデオをアナログCVBSまたはSビデオ・フォーマットにエンコード)
  • 柔軟性の高い出力インタフェース
    • 27MHz時に4本の8ビット・バス上で標準ITU-R BT.656フォーマット出力をサポート
    • 54MHz時に1本の8ビット・バス上で2チャネル、または108MHz時に1本の8ビット・バス上で4チャネルのデータを伝送する時間多重バイト・インタリーブ出力をサポート
    • 内蔵のPLLにより、低コストの27MHzオシレータで54MHzまたは108MHz出力の生成が可能
  • AEC-Q100 Grade 2準拠
     

4チャネル・アナログ・ビデオ・デコーダ/エンコーダTW9966はすでに出荷が開始されており、単価は5.00米ドルです。TW9966の詳細はhttp://jp.intersil.com/en/products/end-market-specific/automotive-ics/video-decoders/TW9966.htmlをご覧ください。

 

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