~高い周辺磁場耐性、薄型軽量でコストパフォーマンスの高い産業用モータを実現~
2020年6月24日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、モータの回転角度を高精度に検出する新たな位置センサとして、インダクティブポジションセンサ用IC「IPS2200」を発売します。新製品は、磁石を使わないため周辺磁場に対する高い耐性を持ち、薄型軽量の設計が可能なため、産業、医療、ロボットなど幅広い応用分野に向けて、コストパフォーマンスの高い角度センサ付きモータを実現します。このセンサは、センシング素子としてプリント配線版にコイルパターンをレイアウトしたものを使用します。設計の柔軟性が高く、センサの精度のパフォーマンスを最大化することができます。

 IPS2200の1,000個一括購入時の参考単価は4.22米ドル/個(税別)からとし、発売に合わせて、センシング素子を面倒な設定をすることなくすぐに設計できるコイル設計ツールと、コイルの最適化をわずか30分程度で完了することができるコイル最適化ツールも提供します。また、評価キット「IPS2200STKIT」も発売します。

 ルネサスのオートモーティブセンサ事業部のVice PresidentであるChristian Wolfは次のように述べています。「産業用モータを、低コストで高精度かつ高効率に制御したいという声が高まる中、インダクティブポジションセンサは、その業界を動かすゲームチェンジャになろうとしています。これは、お客様のモータに最適な位置センサを、低価格なプリント配線板にレイアウトするという形で実現する優れたソリューションです。独自のレゾルバ設計が可能になるため、産業、ロボット、コンシューマ、医療用などに向けて、より軽く、より高いパフォーマンスのモータが実現します。今後、この特長を活かして車載用モータ向けのセンサ製品も展開していく予定です。」

 インダクティブポジションセンサは、コイルの電磁誘導に基づいてターゲット金属の位置を検出するセンサです。IPS2200のセンシング素子は、モータの周りを囲むように設計しますが、ターゲットとなるセクタの数をモータの極数と合致させることで精度を最大化できます。セクタはモータのシャフト軸(オンアクシス)にも、軸の脇(オフアクシス)にも取り付け可能なため設計の自由度が増します。従来のレゾルバと比較して厚みは最大で10分の1、重さは最大で100分の1と薄型軽量です。磁気センサなどと比較してもモータの回転数は10倍程度速い最大250,000rpmまで対応しており、低レイテンシを実現します。軽くて薄い形状と浮遊磁場に対する高い耐性により、位置センサ付きモータがより簡単に実現します。製造するための材料も標準品を用いることができるため、BOM(部品表)コストの削減にも役立ちます。

IPS2200の主な特長は次の通りです。

  • 周囲温度-40°Cから125°Cに対応しており、産業用の厳しい環境下でも安定した稼働が可能
  • 出力:サイン/コサイン シングルエンドまたは差動のアナログ出力
  • 電圧供給:3.3V ±10% または5.0V ±10%
  • 回転数:最大250,000 rpm
  • 伝播遅延:10µs未満で調整可能
  • サイン/コサイン利得ミスマッチとオフセット補償
  • 過電圧、逆極性、短絡保護
  • 診断、プログラミング用のインタフェース:I2CまたはSPI

ルネサスは、2020年12月に発表したレゾルバ用レゾルバデジタルコンバータ(RDC)ICに、本誘導式角度センサICを加え、今後も産業用モータのポートフォリを引き続き強化していきます。

IPS2200の技術文書やツールに関する詳細な情報については、こちらをご覧ください。
www.idt.com/IPS2200

以 上

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

この記事をシェアする