概要
ルネサスの耐放射線強化デジタル製品は、宇宙、航空、防衛など高い信頼性が求められるアプリケーション向けに設計されています。 この幅広いラインナップには、耐放射線強化デジタルアイソレータ、メモリソリューション、マイクロプロセッサ、周辺機器などが含まれます。 これらの高信頼性ソリューションは、宇宙環境のような厳しい条件に耐えられるように設計されています。 ルネサスの耐放射線デジタル製品は、最適な性能・耐久性、高精度を実現するよう設計されており、放射線の影響を受けやすい宇宙環境においても放射線による障害から確実にシステムを守ります。また、ミッションクリティカルなシステムにおいても高い信頼性を発揮します。 最先端技術と信頼性の実績を持つこれらの部品は、衛星通信から先進航空宇宙システムまで、最も要求の厳しいアプリケーションにも対応しています。
製造と試験に関する情報
ルネサスは、衛星通信や宇宙飛行システムなどの幅広いアプリケーションに向けて、信頼性が高く、効率的で、精度の高い宇宙グレード製品を提供してきた比類のない実績があります。
宇宙用途向けの半導体にとって、全イオン化線量（TID）に対する応答は重要な課題です。 ルネサスでは、すべての宇宙用製品に対して放射線ロット受け入れ試験（RLAT）を実施することで、この問題に対応しています。 耐放射線強化製品では、ウエハごとに低線量率や高線量率RLATを行っています。 耐放射線強化製品では、ウェハのロット単位で低線量率RLATを行っています。 当社の宇宙向け製品は、重イオンの影響による動作への影響を最小限に抑えつつ、シングルイベント過渡現象（SET）、シングルイベント効果（SEE）、シングルイベントアップセット（SEU）、バーンアウトやラッチアップ（SEB/L）などの破壊的事象に対応できるよう設計しています。
当社の耐放射線強化ハーメチックおよびプラスチック製品は、MIL-PRF-38535/QMLに準拠した製造フローに従い、100％バーンイン試験を実施して高い信頼性を実現しています。 私たちは、自動車向けの生産工程を応用して耐放射線強化宇宙プラスチック製品を製造しており、新しい宇宙アプリケーション向けに堅牢でコスト効率の高いソリューションを提供しています。 QML クラス V、QML クラス P、QML クラス Q 及び耐放射線対応の強化宇宙プラスチック製品は、最新技術を活用することで、高信頼性および宇宙市場に革新をもたらしています。