概要

HI7000/4は、μITRON4.0仕様に準拠したSuperHファミリマイコン用のリアルタイム・マルチタスクOSです。
HI7000/4用に作成したアプリケーションプログラムのマルチタスクデバッグ機能をHigh-performance Embedded Workshopに付加する デバッギングエクステンションも装備しています。

  • µITRON仕様の著作権はトロンフォーラムに属しています。
  • TRON、ITRON、およびµITRONは、コンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないし商品群を指すものではありません。

 

対応CPUコア

SuperH RISC engine ファミリSH-1, SH-2, SH2-DSP, SH-2A, SH2A-FPU
(SH-2EのFPUはサポートしておりません)

 

リリース情報

最新Ver.: V.2.03 Release 01

リリース日: 2011/11/01

バージョンアップ内容(ツールニュース参照)

動作環境

契約形態

 

特長

  • 業界標準のμITRON仕様に準拠
    HI7000/4は、μITRON4.0仕様に準拠したルネサス製マイコン用のリアルタイムOSです。
  • 優れたリアルタイム性能
    タスク切り換え時間が5.6μsecと従来製品よりもさらに高速化を図っています。
    ※wup_tskを発行してから対象タスクの実行が始まるまでの時間。
    SH704x@33.3MHz,内蔵メモリ使用時
  • 高機能
    オブジェクトの動的な生成機能など148のサービスコールをサポート。多様な応用に対応します。
  • コンフィギュレータ装備
    OS構築パラメータの設定を容易にするコンフィギュレータを装備しています。

コンフィギュレータ画面イメージ

 

  • デバッギングエクステンション(オプション製品) 製品の詳細を見る
    • デバッギングエクステンションは、High-performance Embedded Workshopに、マルチタスクデバッグ機能を拡張するオプションソフトウェアです。
    • デバッギングエクステンションは、以下の機能をサポートしています。

タスクやセマフォなどのOS管理オブジェクトの状態を表示
タスクの起動やイベントフラグのセットなどのサービスコールを、デバッギングエクステンションから発行
サービスコールの発行履歴を表示
サービスコール発行履歴のグラフィカル表示

 

デバッギングエクステンション画面イメージ

 

  • サードパーティとの連携
    多くのサードパーティと協力し、デバッガ・開発環境、アプリケーション開発、ミドルウェア・ドライバサポート、カスタマイゼーション、ハードウェアプラットフォームなど、より良い環境を提供していきます。

機能

HI7000/4カーネルは以下の機能モジュールから構成されています。個々のモジュールはその機能を実現する関数群(サービスコール)で提供されます。

  • スケジューラ
    優先度に基づいて複数のタスクの実行順序を管理します。
  • タスク管理
    実行・実行可能・待ち・強制待ちなどのタスク状態を管理します。
  • タスク付属同期
    タスクの状態を他のタスクから変化させ、タスク間の同期をとります。
  • 割り込み処理
    割り込みハンドラからの復帰を行います。
  • 時間管理
    HI7000/4カーネルで使用するシステムタイマの設定、ユーザの作成したアラームハンドラ、周期起動ハンドラ、オーバーランハンドラの起動を行います。
  • システム構成管理
    カーネルのバージョン番号などの情報を報告します。
  • 同期・通信
    タスク間の同期・通信を行います。以下の4つの機能モジュールが用意されています。
    1.イベントフラグ:カーネルが管理するフラグの状態により、タスク間の同期をとる機能です。
    2.セマフォ:カーネルが管理するセマフォカウンタ値により、タスク間の同期をとる機能です。
    3.メールボックス:タスク間でメッセージの送受信を行い、タスク間の同期をとる機能です。
    4.データキュー:タスク間で4バイトのデータ通信を行い、タスク間の同期をとる機能です。
  • 拡張同期・通信機能
    タスク間の同期・通信を行います。以下の2つの機能モジュールが用意されています。
    1.メッセージバッファ:可変長のデータ通信によりタスク間の同期をとる機能です。
    2.ミューテックス:優先度逆転現象を回避するための優先度上限プロトコルにより、タスク間の同期をとる機能です。
  • メモリプール管理
    タスクが使用するメモリ領域を動的に獲得/解放します。これによりメモリを有効に利用できます。
  • タスク例外機能
    タスク例外の定義、起動などタスク例外の実行を制御します。周期ハンドラ機能周期的に起動されるハンドラの実行を制御します。
  • アラームハンドラ機能
    指定された相対時刻に起動されるハンドラの実行を制御します。
  • オーバーランハンドラ機能
    指定された時間を超えて処理続行した場合に起動されるハンドラの実行を制御します。
  • 拡張サービスコール機能
    ルネサス独自の機能として、以下の機能が用意されています。
    • タスク付属イベントフラグ:タスクに付属したイベントフラグの状態により同期をとる機能です。
       

仕様一覧

準拠仕様,機能レベル μITRON4.0仕様のスタンダードプロファイルを包含。
さらに、スタンダードプロファイル外の以下の機能もサポート。
・オブジェクトの動的な生成(cre_???, acre_???)と削除(del_???)のサービスコール
・ミューテックス(TA_CEIL属性のみ)
・メッセージバッファ
・可変長メモリプール
・アラームハンドラ
・オーバーランハンドラ
また、ルネサス独自の機能として以下もサポート。
・タスク付属イベントフラグ
スケジューリング方式 プライオリティベース・イベントドリブン型
対象CPU SH-1, SH-2, SH2-DSP, SH-2A, SH2A-FPU
(SH-2EのFPUはサポートしておりません)
サービスコール数 148個
(xxx_yyyとixxx_yyyをひとつとしてカウント)
最大オブジェクト数 1023個、但し周期ハンドラとアラームハンドラは15個。
最大値は、コンフィギュレータで設定可能。
最大優先度数 255。最大値は、コンフィギュレータで設定可能。
性能(wup_tskを発行してから対象タスクの実行が始まるまでの時間) 1.1マイクロ秒(SH7206、 200MHz、キャッシュEnable)
カーネルコードサイズ 5.5~44kバイト
カーネルRAM 1タスクあたり データ:64バイト
スタック:140バイト

 

 

製品パッケージ内容

仕様 説明 備考
カーネルソースプログラム カーネル本体ソースプログラム ソースコード付き量産契約の場合にのみ提供
カーネル本体ライブラリ ・システム構築用カーネルライブラリ
・DSPサポート用カーネルライブラリ
・SH2A-FPUサポート用カーネルライブラリ
ビッグ/リトルエンディアンに対応
標準ヘッダファイル ・ITRON共通定義ファイル
・カーネル仕様定義ファイル
・その他定義ファイル
ヘッダファイルはアセンブラ、C言語用をそれぞれ提供
コンフィギュレータ 構築パラメータ設定用 -
各種サンプルプログラム ・CPU初期化ルーチンアセンブラソース
・CPU初期化ルーチンC言語ソース
・例外出入口処理アセンブラソース
・セクション初期化処理C言語ソース
・セクション情報定義ソース
・未定義割込み詳細情報取得処理ソース
・システムダウンルーチンソース
・タイマドライバソース
-
構築用ワークスペース ・システム構築用High-performance Embedded Workshopワークスペース
・分割結合用プロジェクトファイル
・一括結合用プロジェクトファイル
-
マニュアル HI7000/4シリーズユーザーズマニュアル -

 

 

処理フロー

開発ツール サポート情報

タイトル 概要
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