GR-LYCHEEはカメラと無線を搭載したIoTプロトタイピングボードです。 RZファミリRZ/A1LUグループ用のGRリファレンスボードで、Arduino UNOの接続ピンに互換性があり、 Arm®社が提供するMbedTM開発環境を使用できます。また、Renesas Webコンパイラ、IDE for GRでのArduinoライクなスケッチも可能です。
Arm Cortex-A RZ/A1LU (R7S721030VCFP)を搭載
Arduino UNOとピン互換で各種シールドを搭載可能。 標準でカメラが付属されています。Arduinoシールド用 コネクタ、USBホストインタフェースコネクタは未実装で、 -FULL版に部品が添付されます。
裏面にはカメラインタフェース、SDソケット、汎用LCD拡張コネクタが実装されています。
Eclipseをベースにした開発環境e2 studioでスケッチを行うためのプロジェクトファイルです。e2 studioのダウンロードとインストールについてはe2 studio製品ページを参照してください。
e2 studioのメニュー「ファイル」→「インポート」から、既存ワークスペースとしてアーカイブファイル(zip)のままインポートできます。
初回ビルド時はメニュー「プロジェクト」→「すべての依存関係を更新」を行ってください。次回ビルドから変更されたソースのみコンパイルされるようになります。
DisplayAppはUSB CDCで送信されたカメラ画像を表示するアプリケーションです。
Windows 10以前のバージョンではUSBドライバのインストールが必要です。
以下はArduinoライクなスケッチ例です。
#include <Arduino.h>
#include <Camera.h>
#include "DisplayApp.h"
Camera camera;
static DisplayApp display_app;
void setup() {
camera.begin();
}
void loop() {
display_app.SendJpeg(camera.getJpegAdr(), (int)camera.createJpeg());
delay(10);
}
}
GR-LYCHEEの裏面にあるSDソケットに東芝メモリ製 FlashAirTMを接続できます。GR-LYCHEEのカメラで保存した写真をスマートフォンやタブレットからアクセス可能です。また、iSDIOを使用してWi-Fiインタフェースとしても利用可能です。
動作確認済みの製品は以下の通りです。
補足: W-04の場合、ファームウェアW4.00.01以降でCMD17/24によるiSDIO機能を使用できます。ファームウェアの更新についてはこちらを参照してください。
Autodesk Fusion 360でインポートできる3Dデータです。GR-LYCHEE用のケースなどを作るときに活用してください。
『がじぇるね工房』では、ルネサスからお願いした“ルネサスMVP”による作品記事を一挙公開しています。GR-LYCHEEに関連する記事を紹介します。