FCI FC8080 チップは地上波デジタル・マルチメディア放送 (T-DMB: Terrestrial Digital Multimedia Broadcasting) 用の高集積デバイスです。T-DMBアプリケーションの全域を実現するために必要な全ての性能を備えており、RFチューナとチャンネルデコーダの2つの主要ブロックから構成されています。
RFブロックはシングルバンド(Band-III)をサポートし、1.2Vの単一電源で動作する高集積コンポーネントです。RF部にはダイレクトコンバージョン方式を採用し、かさばるIF SAWフィルタなどのIFマッチング部品が不要になりました。ダイレクトコンバージョン用に、低ノイズのフラクショナルN型周波数シンセサイザーとVCOを搭載しています。RFブロックにはローノイズアンプ (LNA: Low Noise Amplifier)、ダウンコンバージョンミキサー、チャンネル選択フィルタ (CSF: Channel Selection Filter)、Band-III用LO分配回路を搭載しています。
ベースバンドブロックはETS 300 401 (EUREKA-147) に基づきDMB (Digital Multimedia Broadcasting) 信号のチャネルデコーダを提供する集積回路です。また,韓国DAB/DMB (TTAS.KO -07.0024 and TTAS.KO-07.0026) 規格にも準拠しています。IF入力用10ビットADC(Analog-to-Digital Converter)、OFDM復調器、リードソロモン復号器、前方誤り訂正用コンボリューショナルデインターリーバを搭載しています。音声データにはMPEG I/II Layer II (MUSICAM)アルゴリズムを使用しており、QSCシリーズモデムチップのEBI2 LCDインターフェース、SPIおよびI2Cを HOSTインターフェースとして提供します。I2C をホストインターフェースとして使用する場合は、データ転送用にシリアル TS インターフェースもサポートします。
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