～甲府工場の開所式を本日開催、EV向け需要の拡大を見据え、パワー半導体の生産能力を増強～
（左から3人目：ルネサスCEOの柴田 英利、左から4人目：山梨県副知事 長田 公様、左から5人目：甲斐市長 保坂 武様、左から6人目：昭和町長 塩澤 浩様）
ルネサス エレクトロニクス株式会社（本社：東京都江東区、代表執行役社長兼CEO：柴田 英利、以下、ルネサス）は、特にEV（電気自動車）向け需要の拡大を見据え、パワー半導体の生産能力を増強するために、甲府工場（山梨県甲斐市）の稼働を開始しました。稼働開始を祝し、本日、山梨県をはじめとした地元自治体や協力企業の皆さまのご出席のもと、開所式を開催しました。
甲府工場は、ルネサスの100％子会社であるルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング株式会社（本社：茨城県ひたちなか市、代表取締役社長：小澤 英彦）の傘下として、150㎜および200㎜ウェハ対応の生産ラインを有していたものの、2014年10月に稼働を停止しました。脱炭素化社会の実現に向けて、高まるパワー半導体の需要に対応するため、ルネサスは、甲府工場の現存する建屋を有効活用し、パワー半導体専用の300㎜ラインとして稼働させることを2022年5月に決定しました。ルネサスは、2022年中に900億円規模の設備投資を投じて、今般の稼働開始に至りました。IGBTを中心としたパワー半導体の量産を2025年に開始します。これにより、ルネサスは、パワー半導体の生産能力を現在の2倍に増強します。
ルネサスの代表執行役社長兼CEOの柴田 英利は次のように述べています。
「2014年に稼働を停止した甲府工場が、10年後の今、300㎜ウェハ対応のパワー半導体生産ラインとして生まれ変わり、稼働を開始できたことを非常に嬉しく思っています。本日開所式を迎えられたのは、山梨県、甲斐市、昭和町の地元自治体のご協力と、プラント建設企業、装置ベンダー、委託企業他、協力企業の皆さまのご尽力の賜物です。皆さまに改めて感謝申し上げます。この甲府工場で生産するパワー半導体により、EVやAIの普及・拡大に従い、必須となる大量の電力の効率的な活用に貢献してまいります。」
■甲府工場の概要
- 名称：ルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング株式会社 甲府工場
- 住所：山梨県甲斐市西八幡4617
- 開所日：2024年4月1日
- クリーンルーム面積：最大18,000㎡
- 生産予定品目：IGBT、パワーMOSFETなどのパワー半導体
