BLDC トラクションモータ駆動

RA6T2 MCUとRAA227063 三相スマートドライバは、その組み合わせにより処理速度と電力効率に優れ、実装面積に厳しい制限があり、かつ幅広い電力要件を持つトラクションモータに対応します。 RAA227063はバッテリから直接ドライバとMCUに電力を供給するためのパワーマネジメント機能を内蔵し、回路規模の削減に貢献します。 設計の変更が容易で、MOSFETを交換し、ソフトウェアでスルーレート、デッドタイム、ゲートドライブを調整するだけで、異なるパワーレベルのインバータのパワーステージを最適化することができます。 2つの誘導位置センサを使用することで、お客様は大型でコストのかかる光学式エンコーダーを置き換えることができます。誘導位置センサは絶対位置情報を提供することができ、RA6T2 MCUの12ビットADCのうち4つを使って、最大17ビットの分解能でインクリメンタル型の位置検出を行うことができます。

このシステムのメリット：

• 小さな実装面積：RA6T2 MCUとRAA227063三相ドライバは、ともに7mm x7mmの48ピンQFNパッケージで提供
• 電源回路統合：RAA227063に内蔵の電源回路でMCUを駆動
• プログラマブルなチューニングでインバータを最適化：モータ検出モード、デッドタイム、スルー・レート、ゲート駆動電圧
• アクセラレータ：電流ベクトル制御、フィルタ動作を最適化し、メインCPUコア（Arm^® Cortex^®-M33）の負荷を軽減して機能を追加
• 2つの誘導位置センサでロータの絶対位置とインクリメンタル位置を検出
• 全体のBOMコストを最小限に抑え、小型化に貢献し、かつモータ内で大きなスペースを取り非常に高価な光学式エンコーダを置き換えことが可能