メインコンテンツに移動
ルネサス エレクトロニクス株式会社 (Renesas Electronics Corporation)

高度なHMI機器からIoTエッジ機器までカバーする、64ビットMPU「RZ/G3L」、「RZ/G3SE」を発売

2026年9月10日
  • HMIからIoTまで展開できるピン互換MPUにより、同一PCBで柔軟なシステム設計が可能
  • 1mWクラスの待機電力と高速Linux復帰により常時接続用途に最適
  • PCIeやTSN対応Ethernetなどの高速インタフェースによりシステム拡張が可能

  ルネサスエレクトロニクス株式会社(以下ルネサス)は、64ビット汎用MPU(マイクロプロセッサユニット)RZ/Gシリーズを拡充し、HMI(Human Machine Interface)やIoTエッジ機器向けに、「RZ/G3L」および「RZ/G3SE」を発売し、量産を開始しました。2つの新製品は、HMIからIoTエッジまで幅広い用途に対応するピン互換MPUです。どちらも、高い処理性能と高速ネットワーク接続が可能なため、産業用HMI、家電用HMI、IoTゲートウェイ、ホームゲートウェイなどの多様なアプリケーションに最適です。

高度なHMIからシンプルな表示まで対応

 RZ/G3Lは3Dグラフィックス表示が可能なGPU(Graphics Processing Unit)とH.264ビデオコーデックを搭載しています。そのため、高度なUI(User Interface)やグラフィックス、ビデオ表示を実現するリテイル端末や医療用HMIなど、ユーザーが積極的に操作する高機能HMI機器に最適です。一方、RZ/G3SEは高度なグラフィックス処理を必要としないIoT機器向けですが、ディスプレイインタフェースを備えています。そのため、シンプルな状態表示や設定画面を表示するEV充電器や産業ゲートウェイ機器などに最適です。さらに、RZ/G3LとRZ/G3SEはピン互換のため、単一基板(PCB)設計を活用しながら、用途に応じた製品展開が可能です。

高性能でありながら、待機時は1mWクラスへ

 新製品は、メインCPUとして最大1.2GHzで動作するArm® Cortex®-A55コアを最大4コアと、サブCPUとして200MHz動作のCortex-M33を搭載し高い処理性能を実現します。同時に、RZ/Gシリーズの第3世代では、待機電力を大幅に削減する独自の電源制御アーキテクチャを採用しています。そのため、新製品はディープスタンバイモードでは1mWクラスまで待機電力を低減できます。Linuxシステムをメモリ上に保持したまま待機できるため、消費電力を抑えながら必要時には高速に動作を再開でき、常時接続が求められる産業機器やIoT機器に最適です。

システム機能を強化する高速インタフェース

 PCIe、TSN対応ギガビットEthernet、USBなどの高速インタフェースを搭載しているため、用途に応じた機能拡張が可能です。PCIeを活用することで、5G通信モジュールやWi-Fi 6モジュール、さらには外部AIアクセラレータとの接続にも対応します。また、TSN対応ギガビットEthernetは、産業ネットワークで求められる低遅延かつ高信頼な通信を提供し、リアルタイム性が重視される機器の開発を支援します。これにより、将来の機能追加や高度化にも柔軟に対応できます。

 ルネサスのEPエッジAI&アプリケーションプロセッサ事業部、事業部長のHari Pendurtyは次のように述べています。「産業機器やIoT機器の高度化が加速する中、お客様は、性能、省電力性、接続性、そして製品展開の柔軟性を高い次元で両立することが求められています。RZ/G3LおよびRZ/G3SEは、こうした変化する要件に応えるとともに、用途の異なる製品でも共通のハードウェアプラットフォームを活用することで、より効率的な製品展開を可能にします。」

豊富なエコシステムにより開発効率を向上

 ルネサスは、GUI開発環境、オペレーティングシステム(OS)ソフトウェア、システムオンモジュール(SoM)を含む10のソリューションを提供します。エコシステムは順次拡充し、開発効率の向上に貢献します。

その他のパートナーについては、Renesas Partner Programをご覧ください。

その他の特長

  • メインCPUは、クワッドコアとデュアルコアから選択可能
  • パッケージは、14 mm角400ピンLFBGAと17 mm角368ピンLFBGAを用意
  • 内蔵メモリと外付けDDRインタフェースにはECC(エラー検出・訂正)機能を搭載
  • Renesas Secure IP、Secure Boot、Arm TrustZone、タンパ検出などの包括的なセキュリティ機能を搭載
  • –40°Cから+125°Cまでの広い動作温度範囲
  • 長期サポートを実現するCivil Infrastructure Platform(CIP)に準拠のVerified Linux Package(VLP)を提供

ウィニング・コンビネーション

 ルネサスは、新製品と様々な自社製品を組み合わせ、幅広いソリューションを提供しています。今回、RZ/G3Lを使用した最新のPLC通信規格に対応するAC EV充電ウォールボックスソリューションや、RZ/G3SEを使用したAIによるスマートホームセキュリティハブソリューションを提案しています。 スマートホームセキュリティハブは、カメラ、マイク、各種センサーとの連携およびクラウド接続により高度な監視機能を実現します。その他のウィニング・コンビネーションは、こちらをご覧ください。renesas.com/win

RZ/G3L、RZ/G3SEおよび評価ボードキットの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.renesas.com/rzg3l
https://www.renesas.com/rzg3se

以上

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。