- 2013年の発売以来、40億個以上の出荷実績を誇る車載用マイコンRH850ファミリの新製品
- 次世代E/Eアーキテクチャのための豊富な通信インタフェースと先進のセキュリティ
- 最新の自動車規格に対応し、ECUの移行やアップグレードを容易に実現
- 動作時および待機時の低消費電力を実現し、ECUの消費電力を削減
ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下ルネサス)は、28nmプロセス採用のフラッシュメモリ内蔵車載用32ビットマイコン「RH850/U2C」を発売しました。新製品は、ハイエンド製品の「RH850/U2B」およびミッドレンジ製品の「RH850/U2A」に続くローエンド製品で、乗用車や二輪のシャシー&セーフティ、バッテリマネジメントシステム(BMS)の他、ライティングやモータ制御などの幅広いボディ制御用に最適です。
新製品は、最大320MHz動作のRH850コアを最大4コア(うち2コアはロックステップ対応)搭載し、最大8MB(メガバイト)のフラッシュメモリを搭載しています。RH850ファミリの従来品「RH850/P1x」や「RH850/F1x」から置き換えることで、最新のE/E(電気/電子)アーキテクチャに対応したECU(電子制御ユニット)要件への適用が可能になります。
最新の豊富な通信インタフェース
RH850/U2Cは、Ethernet 10base-T1S、Ethernet TSN(1Gbps/100Mbps)、CAN-XL、I3Cなど最新のE/Eアーキテクチャに対応する豊富なインタフェースを搭載しています。さらに、CAN-FD、LIN、UART、CXPI、I2C、I2S、PSI5などのインタフェースも包括的にサポートすることで、既存ECUとの混在運用や段階的な世代移行を支援します。これにより、ドメイン/ゾーン型のE/Eアーキテクチャへの転換に伴うネットワーク設計の複雑化に対し、柔軟なシステム構成と拡張性を提供し、設計の自由度を大きく高めます。
高い安全性とセキュリティ
RH850/U2Cは、機能安全規格ISO26262の最高レベルとなるASIL Dまでサポート可能です。サイバーセキュリティ対策面でも、最新規格ISO/SAE21434に基づいて設計・開発されています。暗号アルゴリズムは、量子コンピュータ時代に備えたPQC(耐量子計算機暗号)や、中国を含む各国と地域の法規制に準拠する規格にも対応しています。また、暗号処理専用のハードウェアアクセラレータにより、高速処理とCPU負荷の軽減を実現します。
低消費電力化
RH850/U2Cは、量産実績のある28nmプロセスを採用しており、動作時、待機時ともに低消費電力化を実現します。さらに、専用のスタンバイモードを備えているため、ディープストップ時や間欠動作時の消費電力を低減します。環境規制が一層厳格化する中で、電源設計の余裕度を高め、ECUの熱設計負荷の低減にも寄与します。
ルネサスのハイパフォーマンスコンピューティング MCU事業部、事業部長の吉田 哲志は次のように述べています。「ECUは今、ソフトウェア更新や新機能が絶えず進化しているため、システムの堅牢性と運用効率の両立が不可欠です。RH850/U2Cは、高性能、豊富な機能セット、主要な業界標準への準拠を兼ね備え、次世代ECUの要件を満たします。これはまさに、お客様が信頼性と拡張性を兼ね備えた自動車システムを構築するために求めているプラットフォームです。」
ボッシュのVehicle Motion、Chief Expert SemiconductorのChristoph Wenger氏は次のように述べています。「ルネサスのRH850マイコンファミリは、長年にわたり実績ある高い信頼性で当社のシステムを支えてきました。今回、RH850/U2Cが新たにラインアップに加わり、ルネサスの車載向け製品群がさらに強化されたことを大変嬉しく思います。ルネサスの28nmマイコンは高い性能と品質を備えており、今後も協業を継続できることを楽しみにしています。」
なお、ルネサスは、RH850/U2Cを使用したデモンストレーションを、2026年3月10日~12日にドイツ・ニュルンベルクで開催されるembedded world 2026の当社ブース(ホール1、スタンド234)に出展する予定です。
RH850/U2Cの詳細は、こちらをご覧ください。https://www.renesas.com/products/rh850-u2c
以 上
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