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インターシル サーバ、ハイエンド・デスクトップPC向けに初のIntel® VR12/12.5準拠デジタル・プログラマブル・マルチフェーズ・コントローラ「ISL6388」を発表

高度な設定が可能で、実装の容易な高集積型ソリューション。 クラス最高の過渡応答特性を実現

2014年6月3日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、不揮発性メモリ(NVM)を内蔵し、インテルのVR12/12.5仕様に準拠した6相パルス幅変調(PWM)コントローラISL6388を発表しました。サーバやハイエンド・デスクトップPC向けに開発されたISL6388デジタル・プログラマブル・マルチフェーズ・コントローラは、複数回プログラム可能な不揮発性メモリ(NVM)を内蔵し、設計時に複数の個別設定が可能で、調整のためのハンダ付け作業を不要にします。ISL6388はインターシルのデジタル電源製品向けに開発された、PowerNavigator™グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)の最新版に対応しています。このPowerNavigator GUIを使用すれば、プログラムを書くことなく、ISL6388を含むデジタル電源製品の利用が可能になります。また、ISL6388はインターシルの特許取得済み技術であるエンハンスト・アダプティブ・パルス・ポジショニング(EAPP)アーキテクチャを採用しており、リニア制御ループによって優れた過渡応答特性を実現しています。これにより、うなり周波数の問題を回避でき、さらに、競合ソリューションに対する過渡応答特性を向上させます。

今日のシステム設計に求められているのは、最新プロセッサの低消費電力要求に応えることができ、かつ、すべてのデジタル制御プログラミング/モニタリング機能を備えたパワーマネジメント・ソリューションの提供です。ISL6388は、極めて高い柔軟性と個別設定を可能にする高速制御ループ機能とフル・デジタル通信/テレメトリ・オプションを備えており、デジタルとアナログの2つのIC構成領域で最高のソリューションを提供します。ISL6388は8つのNVMバンクにそれぞれ異なる負荷設定が可能で、電源回路設計の最適化、製品開発期間の短縮を可能にするとともに、生産段階で複数の設計をサポートすることができます。

 

インターシルのPowerNavigator GUI を利用すると、ISL6388の設定機能の一層の有効活用が可能になります。柔軟性が高く使いやすいドラッグ・アンド・ドロップ機能を採用したGUIは無償でダウンロードでき、あらゆる電源アーキテクチャの迅速な設定と制御を可能にします。PowerNavigatorの「ハードウェア・フリー」モードを使用すれば、ハードウェア開発の前に部品を選択でき、設計リスクを解消できます。PowerNavigator 5.1 GUIはすべてのコマンドと設定コンフィギュレーションへのアクセスを提供します。例えば、一般的なアプリケーション向けの共通定義済みコンフィギュレーションを提供しており、インターシルのデジタル・コントローラ・ソリューションと組み合わせると、使いやすさが大幅に向上します。

 

コンピューティング市場では、高速過渡時にうなり周波数が発生する可能性があることから、過渡応答特性や効率が重要な設計課題となっています。ISL6388の先進的な特許取得済みEAPPアーキテクチャはリニア・ループを採用しており、競合ソリューションに見られる設定の複雑さを解消すると同時に、帯域幅の拡大、システム性能の向上、出力キャパシタンスの低減を実現します。さらに、可変自動フェーズ・ドロッピングとダイオード・エミュレーションなどの機能により、全負荷範囲で高い効率を提供します。

 

ISL6388の集積度は極めて高く、PMBusインタフェースを介して内部可変補償回路とデバイス設定機能を内蔵しているため、外付け部品点数の低減が可能です。その結果、最小限の外付け部品点数で大電力の6相出力を実装可能で、基板スペースとBOMコストを低減できます。

 

インターシルのインフラストラクチャ/インダストリアル・パワー・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのマーク・ダウニングは、「ISL6388デジタル・プログラマブル・マルチフェーズ・コントローラの投入は、クラス最高の過渡応答特性を実現したフル・プログラマブル・デジタル・ソリューションの提供を意味しており、サーバとハイエンド・デスクトップ分野でのインターシルのリーダーシップを改めて確認するものです」と述べ、さらに「また、ISL6388と使いやすさに優れたPowerNavigator GUIの使用により、お客様にとってコア電源システムの迅速な設計と設定が可能になり、コストのかかるハードウェアの変更の必要性を軽減し、製品開発期間を短縮することができます」と語りました。

 

  • Intel VR12.5/VR12準拠のコアとメモリに対応
    • IMAX、TMAX、BOOT、DVIDレート、アドレスの設定が可能
    • SMBus/PMBus/I2C互換
      • 最大1.5MHzのバス・インタフェースにより、SVIDコンフリクト・フリー
      • NVMは最大8つの負荷設定の保存が可能で、周波数、ドループ、オート、フォルト(OCP、UVP、CFP)などの設定が可能
  • 先進的なリニアEAPP制御スキーム
    • 補償回路のデジタル・プログラム可能
    • 全負荷範囲での高効率を実現する自動フェーズ・シェディング・オプション
    • 負荷過渡時に、可変周波数制御によってうなり周波数発振を抑制
    • 負荷過渡時に均一分散PWMパルスによるリニア制御で位相電流バランスを改善
    • 電圧フィードフォワードとランプ可変オプション
    • 高周波数とPSI補償
    • 軽負荷時効率向上のためのダイオード・エミュレーション機能によるアクティブなフェーズ数コントロール
    • 鉛フリー(RoHS指令対応)の40ピン5 x 5プラスチック・パッケージ
       

ISL6388はすでに出荷が開始されており、単価は3.98米ドルです。

 

ISL6388の詳細はhttp://jp.intersil.com/en/products/power-management/computing-power-vrm-imvp/multiphase-controllers/ISL6388.htmlをご覧ください。

 

※Intersil、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。


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