IDTのオープンハイパフォーマンス解析コンピューティングラボが開発した 新プラットフォームは、アクセスネットワークや動画ネットワーク配信向けの コンピューティングサービスに理想的

2015年10月19日

 IDT®社(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、低レイテンシのコンピューティング性能を備え、ネットワークエッジでリアルタイムのビッグデータ解析とディープラーニングを実現する、ヘテロジニアスなモバイルエッジコンピューティングプラットフォームを発表しました。IDTのオープンハイパフォーマンス解析/コンピューティング(HPAC)ラボが開発したこのプラットフォームは、すでに量産出荷中の各種モジュールを活用するもので、NVIDIA社、Prodrive Technologies社、およびConcurrent Technologies社の革新的技術と、3社とのコラボレーションを基盤としています。

 IDT社の最高技術責任者(CTO)兼グローバルオペレーションズ部門担当バイスプレジデントであるSailesh Chittipeddiは、次のように述べています。「現在のネットワーク事業者は、ユーザーに近い位置にある構造化されていない大量のデータを解析する機能を必要としており、しかもこの機能を、バックホールを介してネットワークデータセンターのコアにデータを送信するのではなく、ネットワークエッジのコンピューティング能力を高めることで実現する方法を探し求めています。IDTのモバイルエッジコンピューティングプラットフォームでは、ヘテロジニアスアーキテクチャをベースとするアクセラレータと、IDTの低レイテンシRapidIO製品を組み合わせています。それによりネットワーク事業者やデータセンター事業者、システムインテグレータは、エッジのコンピューティング能力を簡単に高めることができます。このようなエッジの能力は、広帯域幅の動画ストリーミングとその関連解析など、ユーザーに近いラストワンマイルの位置で処理を行う必要がある場合に特に重要となります」

 新プラットフォームは、1Uフォームファクタのサーバをベースとしており、NVIDIA® Tegra® K1プロセッサとx86 CPUによるヘテロジニアスコンピューティングを採用しています。各コンピューティング要素は、RapidIOファブリックテクノロジーにより、約100nsのスイッチングレイテンシで20Gbpsポートを介して接続されます。次世代バージョンでは、RapidIO 10xNテクノロジーにより、50Gbpsまで加速する予定です。このプラットフォームは、プロセッサタイプとアクセラレータ能力を適切に組み合わせることで、ワイヤレスネットワークエッジにおけるディープラーニングと解析の作業負荷を最適化するよう構築できます。基地局と共同設置する場合、必要に応じてATCAフォームファクタにも対応します。キャリア各社は、モジュール式の構成要素を導入、展開することで、ワイヤレス基地局やクラウド無線アクセスネットワーク(C-RAN)、中央局のサーバ機能を高めることができます。また、動画ストリーミングアプリケーションにとって分散型データセンター機能がますます重要となる中で、この新プラットフォームは、ネットワーク接続拠点(PoP)に導入することも可能です。

 5台の1Uシステムを1つのメッシュネットワークに統合することが可能で、エネルギー効率に優れたNVIDIA Tegraプロセッサを利用して最大60テラフロップのコンピューティング能力をサポートすることができます。中央局では、業界標準のデータセンターラック内で最大40台の1Uシステムを接続することが可能で、最大500テラフロップのコンピューティング能力を実現できます。

 Prodrive Technologies社のCEOであるPieter Janssen氏は、次のように述べています。「Prodrive Technologiesは、さまざまな市場に対応するRapidIOベースの包括的なサーバ/スーパーコンピューティングソリューションスイートを開発してきました。そして今回、ヘテロジニアスコンピューティングに関するIDTとのコラボレーションにより、モバイルエッジコンピューティングプラットフォームの最初の製品が誕生しました。このプラットフォームは、すでにC-RAN市場やハイパフォーマンスコンピューティング市場向けに開発されていたProdrive TechnologiesのRapidIOトップオブラック(ToR)スイッチソリューションをベースとしたものです」

 モバイルエッジコンピューティングプラットフォームの最初の製品は、GPU技術とx86技術に焦点を当てています。入手方法については、[email protected]までメールでお問い合わせください。ARMやDSP、FPGA、PowerPCなどをベースとする他のバージョンも現在開発中です。

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもお調べいただけます。

  IDTおよびIDTのロゴは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

《本プレスリリースに関するお問合せ先》

日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社

〒105-0012 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル6F

マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美

TEL: 03-6453-3039 FAX: 03-6453-3011 E-mail: [email protected]

 

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