DRPライブラリとは?

  • DRPで実現する様々な機能を定義したファームウェア(回路情報)です。
    ファームウェアをDRPへロードして実行することで、様々な機能をハードウェアで処理することができます。

 

DRPライブラリを使用するメリット

  • CPU処理に比べて数倍から数十倍の速度で処理することができ、システム全体の高速化が期待できます。
  • DRPへロードするファームウェアは動的に書き換えることができ、異なる機能のハードウェアに変更することが出来ます。(ロード時間は数百μs程度)
  • ファームウェアのロードや実行等の制御を簡単に行えるDRPドライバを用意しています。DRPドライバを使用する事により、開発がスムーズに行えます。

 

DRP基本サンプルプログラム

 RZ/A2M FreeRTOS™ Software PackageのRZ/A2M Simple Applications PackageにはDRPライブラリを用いた以下のサンプルプログラムが含まれています。

  • DRP基本動作サンプルプログラム
    MIPIカメラからの入力画像を、DRP Libraryを使用してグレイスケール画像へ変換し、Displayに出力します。
  • DRP並列動作サンプルプログラム
    MIPIカメラからの入力画像を、DRP Libraryの並列動作機能を使用して、高速にグレイスケール画像へ変換し、Displayに出力します。
  • DRPダイナミックローディングサンプルプログラム 1
    MIPIカメラからの入力画像に対し、DRP Libraryを動的に切り替えながらCanny法でエッジ検出し、結果をDisplayに出力します。
  • DRPダイナミックローディングサンプルプログラム 2
    MIPIカメラからの入力画像に対し、DRP Libraryを動的に切り替えながらHarrisコーナー検出を行い、結果をDisplayに出力します。
  • DRPダイナミックローディングサンプルプログラム 3
    MIPIカメラからの入力画像に対し、DRP Libraryを動的に切り替えながらCanny法でエッジ検出した後、FindContoursにより輪郭情報を抽出。結果をDisplayに出力します。
    (アプリケーションノート)
  • DRP Simple ISPサンプルプログラム 1
    MIPIカメラからの入力画像に対し、DRP Libraryを使用して色の補正やノイズ除去を行い、色再現性の高い画像をDisplayに出力します。
    (アプリケーションノート)

機能一覧

DRPライブラリは以下の機能をサポートします。(太字の機能名は最新のRZ/A2M Software Package V8.00で追加されたものです。)

カテゴリ 機能名 概要 Version
Image processing Simple ISP 簡易的なISPをパイプラインで処理します 1.02
Simple ISP with object detection by color (HSV) ターゲットとするオブジェクトの色成分を利用したオブジェクト検出を行うSimple ISPです 1.00
Simple ISP with background subtraction 背景差分法により移動物体の抽出を行うSimple ISPです 1.00
Simple ISP with object detection using sobel 複数のオブジェクトの中から複雑な輪郭を持つオブジェクトを抽出するSimple ISPです 1.00
Simple ISP with distortion correction 樽型歪み補正を行うSimple ISPです 1.00
Simple ISP with scaling and normalization(32bit) AI推論の前処理(浮動小数点化、正規化、リサイズ)を行うSimple ISPです 1.00
Simple ISP with color calibration and 3DNR カラーマトリクス補正や3Dノイズリダクションにより、色再現性の高い画像を出力することに特化したSimple ISPです 1.00
Image transformation Bayer2Grayscale CMOSカメラからのRAWデータをグレイスケールへ変換します 1.00
Bayer2Rgb CMOSカメラからのRAWデータをRGBカラーへ変換します 1.00
Bayer2RgbColorCorrection CMOSカメラからのRAWデータをRGBカラーへ変換します(色成分補正有) 1.01
Argb2Grayscale ARGBカラーからグレイスケールへ変換します 1.00
BinarizationFixed 画像を固定閾値(Threshold)で二値画像へ変換します 1.00
BinarizationAdaptive 画像を周囲画像に合わせた動的閾値で二値画像へ変換します 1.00
BinarizationAdaptiveBit 画像を周囲画像に合わせた動的閾値で二値画像へ変換します(ビット出力) 1.00
GammaCorrection 画像全体をガンマ値により補正します 1.01
Cropping 画像の一部を切り抜きます 1.00
CroppingRgb 画像(RGB)の一部を切り抜きます 1.01
ResizeBilinearFixed 画像のサイズを変更します(バイリニア法 倍率:2n倍) 1.00
ResizeBilinearFixedRgb 画像(RGB)のサイズを変更します(バイリニア法 倍率:2n倍) 1.01
ResizeBilinear 画像のサイズを変更します(バイリニア法 倍率:任意) 1.00
ResizeNearest 画像のサイズを変更します(ニアレストネイバー法 倍率:任意) 1.00
ImageRotate 画像を回転します 1.00
Affine 画像の平行移動、線形変換を行います 1.00
Remap X,Y座標値マップデータを用いて画像変換を行います 1.00
Image filter MedianBlur 画像のノイズを除去します (Noise reduction) 1.00
GaussianBlur 画像を平滑化します (Smoothing) 1.00
UnsharpMasking 画像を鮮鋭化します (Sharpening) 1.00
Sobel Sobelフィルタを使って輪郭を強調した画像を出力します 1.00
Prewitt Prewittフィルタを使って輪郭を強調した画像を出力します 1.00
Laplacian Laplacianフィルタを使って輪郭を強調した画像を出力します 1.00
Dilate 画像の白い部分を膨張させます 1.00
Erode 画像の白い部分を収縮させます 1.00
Opening *1 収縮(Erode)のあとに膨張(Dilate)して、黒部分のノイズを除去します 1.00
Closing *1 膨張(Dilate)のあとに収縮(Erode)して、白部分のノイズを除去します 1.00
Feature detection CannyCalculate Canny法を使って、画像の輪郭を検出します(2機能の連続処理で実現) 1.00
CannyHysterisis   1.00
CornerHarris Chris Harrisの考案した手法で画像に含まれる頂点を検出します 1.00
MinutiaeExtract 指紋認識で使用される指紋隆線の特徴点を抽出します 1.00
MinutiaeDelete 指紋認識で使用される指紋隆線の特徴点を削除します 1.00
CircleFitting 円を検出します 1.00
FindContours 輪郭を検出し、その外接矩形を算出します 1.01
Histograms Histogram 入力画像のヒストグラムを生成します 1.00
HistogramNormalization 画像をヒストグラム正規化します 1.01
HistogramNormalizationRgb 画像(RGB)をヒストグラム正規化します 1.01
Other ReedSolomon Reed-Solomon符号を用いた誤り訂正をします(原始多項式固定) 1.00
ReedSolomonGf8 GF(28)のReed-Solomon符号を用いた誤り訂正をします 1.00
Thinning 細線化した画像を出力します 1.00
ImageMerging 分割して撮影された2枚のグレイスケール画像をマージします 1.00

(*1) 本機能はDilateとErodeの組み合わせにより実現します

既存のDRPライブラリでサポートしていない機能をご利用になりたい場合は、お問い合わせください

DRPライブラリ/DRPドライバの詳細については、ソフトウェアパッケージに同梱されているユーザーズ マニュアルを参照してください。

ユーザーズマニュアル:

ソフトウェアパッケージ:

 

(注) FreeRTOS™はAmazon Web Services, Inc.の商標です。