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圓谷 毅
主管技師

<概要>

自動運転やデジタルコクピット、電動化やコネクテッド技術の進化に伴い、いまやソフトウェアがクルマの価値を左右する時代です。クルマの開発においても、ソフトウェアの比重は高まる一方で、いまやクルマの価値はソフトウェアが決める、と言っても過言ではありません。私たちはそんな、ソフトウェアを中心としたクルマ作りを支援すべく、AIツール、仮想プラットフォーム、IDE(Integrated Development Environment)といったソフトウェア開発環境の開発に取り組んでいます。

<背景>

自動運転やデジタルコクピットの進化により、クルマ一台あたりに搭載される車載用マイクロプロセッサは数十個以上、ソフトウェアの規模も5000万行を超えると言われています。ルネサスはまさに、そんなクルマのソフトウェアの土台となる、車載プロセッサ製品を多数、展開していますが(参照123)、単に半導体製品を提供するだけでなく、お客様のソフトウェア開発をいかに支えていくかが、ソフトウェアを中心としたクルマ作りにおける、私たちの重要な使命であると考えています。

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Megatrend - E/E Architecture Transformation

<具体例>

そんなソフトウェア中心のクルマ作りを支え、新たな価値提供を実現するために、実物の車載プロセッサ上(Real環境)での開発ももちろん重要ですが、車載プロセッサが準備できる前からソフトウェアの開発・検証ができる環境(Virtual環境)での開発を可能とし、開発のShift-Left化を実現していくことが重要と考えています。そのために、私たちは開発環境やツールの戦略策定や企画・提案に取り組んでいます。その中には例えば、以下のような開発環境、ツールが含まれます。

AI開発をもっと容易に:

自動運転における画像分析・認識技術の基礎となるニューラルネットワークを、当社プロセッサに容易に移植、最適化を支援するコンパイラ技術とシミュレーション環境

クルマのシステム開発のShift-Left化の実現:

当社車載プロセッサを高精度でPC上に再現、最初の構想段階から具体的なシステム要件の実証を可能とする仮想プラットフォームの開発

E/Eアーキテクチャの見える化・最適化:

複雑化するクルマのE/Eアーキテクチャの振舞いを見える化、システムの最適化を支援するプロファイリング・適合ツール

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Visualize & Optimize E/E architecture

<まとめ>

今後は単にクルマに搭載されるソフトウェアが増えるといった量の変化だけではなく、ソフトウェアがクルマを定義する(Software Defined Vehicle、SDA)へと進化(質的な変化)を遂げていくと予想されます。当社は車載半導体のリーディングカンパニーとして、新たな時代のクルマ作り、ソフトウェア開発を支援する、理想の開発環境の提供に今後とも取り組んでいきます。

<関連採用ページ>

車載向け開発環境ソリューション企画

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