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産業用モータ駆動に向けて、堅牢で高性能な100V耐圧のハーフブリッジMOSFETドライバIC「HIP2211」、「HIP2210」を発売

~ハーフブリッジ用としては、60V耐圧のHIP2103/2104に本新製品を加え、ラインアップを拡充~

2020年6月25日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、産業用モータ駆動に向けて、100V耐圧のハーフブリッジMOSFETドライバIC「HIP2211」と「HIP2210」を発売しました。ハーフブリッジ回路用としては、60V耐圧のHIP2103/2104に100V耐圧の本新製品を加え、MOSFETゲートドライバICのラインアップを拡充しました。HIP2211/HIP2210は、従来の主力製品ISL2111/ISL2110とピン互換の上位製品で、スタンダードなHI/LI入力またはトライステートPWM入力により電源供給とモータ駆動の設計の簡略化を可能にします。新製品は、負荷の重い48Vのモータ駆動機器の電源に向けても十分な堅牢性を備えているため、バッテリ駆動の掃除機や電動工具のモータ、給水ポンプ、冷却ファンなどに適しています。また、48Vのテレコム用電源、クラスDオーディオアンプ、ソーラーインバータ、UPSインバータにも最適です。

 新製品は、最大-10Vの負電圧過渡に対する耐性を長時間維持でき、50V/nsという高スルーレートの高速・高電圧HSピンを装備し、厳しい使用条件下でも確実に動作するため、製品の堅牢性を向上します。また、HIP2010は、プログラム可能な対シュートスルー保護機能と低電圧保護機能(UVLO)を搭載しているため、駆動するMOSFETを外的要因による障害から守ります。HIP2210とHIP2211はどちらも、強力な3Aピークソース電流と、4Aピークシンク電流のゲードドライバを搭載しており、駆動効率を高めます。15nsの高速伝搬遅延と2nsのデバイス間遅延マッチングを実現し、高周波数スイッチング用途に最適です。これらは、ルネサスのモータ制御ソリューションを構成するゲートドライバとしてマイコン等と組み合わせて使用できます。

 HIP2211は8ピンSOCIと4mm角の10ピンTDFNパッケージで、HIP2210は4mm角の10ピンTDFNパッケージで提供します。HIP2211とHIP2210は発売中で、どちらも1,000個一括購入時の参考価格は、1.30米ドル/個(税別)です。

 ルネサスエレクトロニクスのインダストリアルA&P事業部、事業部長のPhilip Chesleyは、次のように述べています。「HIP221xデバイスは革新的な製品であり、業界最先端のハリスインテリジェントパワー(HIP)社のハーフブリッジドライバを継承してきた当社の25年間の歴史に新たなページを刻むものです。堅牢なノイズ耐性、超高速伝播遅延、そして高いシステム効率などの機能により、ルネサスのHIPハーフブリッジMOSFETドライバのラインアップはお客様から高い信頼を得ています。」

HIP2211とHIP2210の主な特長

  • 115V の最大ブートストラップ電源電圧(絶対最大定格120V HS)により、ハーフブリッジで100V耐圧
  • 6Vから18Vまでの幅広いVDD動作電圧範囲(絶対最大定格20V)
  • 最大-10Vの負電圧過渡に対する耐性のあるHSピン、スルーレートは50V/ns
  • 0.5Ω標準ブートストラップ・ダイオード内蔵により、外付けのディスクリートダイオードが不要
  • 幅広い動作電圧範囲とUVLOにより、NチャネルMOSFETへの低ゲート電圧ドライブを防止
  • RDTピンによるプログラム可能なデッドタイム遅延(HIP2210のみ)により、シュートスルー状態を防止、単独のレジスタで35nsから350nsの間で調節が可能

HIP2211の詳細および評価ボードについては、こちらをご覧ください。
www.renesas.com/products/hip2211

HIP2210の詳細および評価ボードについては、こちらをご覧ください。
www.renesas.com/products/hip2210

以 上

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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