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ルネサス エレクトロニクス株式会社 (Renesas Electronics Corporation)

NASAの有人月探査ミッション「アルテミス2」に、ルネサスの耐放射線ICが採用

2026年4月1日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下ルネサス)は、このたび、NASA(アメリカ航空宇宙局)のアルテミス計画の第2弾となる有人月探査ミッション「アルテミス2(Artemis II)」において、ルネサスの耐放射線ICが採用されていることを発表しました。アルテミス2ミッションは現地時間4月1日、米国フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げに成功しました。数十年ぶりに有人の月周回を行う本ミッションは、人類を月に再び送り届け、月面で長期的な活動基盤を確立するというNASAの計画における重要なマイルストーンです。

 本ミッションにおける宇宙船「オリオン」には4人の宇宙飛行士が乗り、月周回軌道へ向かっています。これは、人類を過去半世紀で最も遠い場所へと送り出すミッションです。ミッション期間中、乗組員は深宇宙環境下における宇宙船システムと乗組員のパフォーマンス試験を行い、その後、安全に帰還する予定です。このミッションでは、宇宙船の重要機能を検証するとともに、将来の有人飛行や月面着陸に向けてオリオンに要求される性能や機能を確認します。

 本ミッションの中核システムである、宇宙船オリオンや大型ロケットSLS(スペース・ローンチ・システム)にはルネサスの耐放射線ICが、複数のサブシステムにわたって搭載されています。これらルネサスの航空宇宙向けインターシルブランド(注1)のデバイスは、宇宙船の航空電子機器や打ち上げ時の安全システムに不可欠であり、電力の制御および分配、信号品質の維持、機上コンピューティングを支援します。このような特殊なICは、有人宇宙ミッションに特有の高い耐放射線レベルや極端な温度にさらされる環境下でも、安定して動作するよう設計されています。

 ルネサスの高信頼性(Hi-Rel)製品事業部 ヴァイスプレジデントのChris Stephensは、次のように述べています。「有人宇宙飛行ミッションは失敗が許されないものです。歴史的な有人月探査ミッションであるアルテミス2において、宇宙での使用に耐える技術の提供を託された、数少ない半導体メーカーの一社であることを誇りに思います。ルネサスの耐放射線デバイスは、乗組員が深宇宙へ向かうミッション期間中、宇宙船システムの安定した動作と安全性を支援します。今後も、宇宙用途の要件を満たす半導体ソリューションを通じて将来の画期的なミッションに貢献し、太陽系探査の次の時代を切り開いていきます。」

 ルネサスのインターシルブランドは、1950年にRadiation Inc.が設立されて以来、60年以上にわたる宇宙産業での長い歴史を持っています。事実上、ほぼすべての衛星、シャトル打ち上げ、深宇宙探査ミッションにインターシルブランドの製品が使用されてきました。ルネサスは、この経験を活かして、高効率で熱的に最適化された信頼性の高いSMD、MIL-STD-883、MIL-PRF-38535 Class-V/Qのインターシルブランドの製品を、防衛や高信頼性(Hi-Rel)、および耐放射線の宇宙市場向けに提供しています。これらの耐放射線ICは、データ通信、電源供給、電源管理、一般的な保護回路、地球からの追跡・監視・制御(TT&C)といったミッションクリティカルな用途でサブシステムをサポートしています。

 ルネサスのインターシルブランドの宇宙用および高信頼性ソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。www.renesas.com/space

以 上

(注1)ルネサスはブランド方針として、航空宇宙・防衛分野向けの製品は、製品ブランドとしてインターシルブランドを使用します。

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。