Famocoは、SaaSプラットフォームから遠隔操作・管理が可能な、セキュアなAndroid™デバイスを提供するエンタープライズモビリティ管理(EMM)ソリューションを展開しています。主な機能は以下のとおりです。
- Enterprise Android OS™により、ユーザーのプライバシーを保護
- イベント会場、美術館、または社屋への入退場を、負担なく制御
- ルネサスのソリューションを用いた、QRコード決済、クローズドループ決済、NFC対応POS決済への対応
- Wi-Fiおよび4G接続をサポート

Famocoは、サイバーセキュリティとデータ主権を重視しながら新たな規制に継続的に対応しており、小売、通信、NGO、交通、決済サービス、中小企業など、幅広い分野の企業から支持を集めています。
現在、Famocoの端末は50カ国以上で50万台超が導入されています。
チャレンジ
Famoco社は、製品ラインのリニューアルの一環として、設計プロセス、特にODM側でのソフトウェア統合とアンテナ設計で大きな課題に直面しました。 これらの課題を解決するため、Famocoは以下の要件を満たす、高品質なコンポーネントと確かな技術サポートを提供できる信頼できるパートナーを求めていました。
- NFCアンテナの統合(小型アンテナまたはディスプレイ背面)
- Android上で動作するSoftPOS(Android上で動作するEMVCoアプリケーション)
- BOMコストの削減
ソリューション
Famocoは、テストおよび市場調査を実施した結果、最新のモバイルデバイス「Touch」にルネサスのNFCデバイス PTX130R を採用しました。 FamocoのChief Commercial Officerである Benoit RAVIER氏 は、ルネサスおよびPTX130Rを採用した理由について、次のように述べています。「Famocoでは、SoftPOS技術がコンシューマ向けスマートフォンの枠を超え、決済の在り方に大きな変革をもたらすと確信しています。 そのため、Tap to Phone、Apple VAS、Google Walletをサポートする新しいデバイスにおいて、ルネサスのPTX130Rによるクラス最高レベルのNFC性能を採用しました。」
PTX130Rは、BoMコスト削減に加え、読み取り距離の向上やPDAへのアンテナ統合性の改善といった優れたNFC性能により、Android OS上でのSoftPOSアプリケーションを実現します。 さらに、PTX130RのAndroid向けソフトウェアスタックは、従来のNFC Forum規格に加え、Apple VAS/ECP機能(拡張モジュール)をサポートしており、これらの機能をシームレスに切り替えて利用することができます。

ルネサスPTX130Rブロック図

ルネサス製部品の技術仕様は、同社の新しいデバイスだけでなく、特定のEMV要件を持つ将来製品にも非常に適したものです。 ルネサスは、オーストリアでのソフトウェア関連課題への対応や、深圳でのアンテナ設計支援など、プロジェクト全体を通じて重要な技術サポートを提供しました。
また、ルネサスNFCを搭載した「Touch」は、SoftPOS機能(PoS決済機能)を採用した市場初期のPDAのひとつです。
結果
ルネサスとのコラボレーションは、Famocoにとって大きな転機となりました。 初期テストおよび評価フェーズにおける時間短縮に加え、高いNFC性能によるハードウェア/ソフトウェア統合や認証の容易化により、市場投入までの期間が大幅に短縮されました。
さらに、以下の点においても、ルネサスの価値が際立ちました。
- 高品質なドキュメント(SWおよびHW/RF統合のアプリケーションノート)
- 高品質な開発キットおよびツール(使いやすいGUIや、さまざまなホストプロセッサに統合可能SDK)
- グローバルサポート(中国での的確な一次サポートと、オーストリアの二次サポートとの円滑な連携)
- Famocoの開発プロセスへの理解と柔軟な対応(FamocoのODMとの効果的なコミュニケーション)
- 迅速かつ高い専門性を備えたチーム
Famoco社のプロダクト・マネージャであるFerhaj Chowdhary氏は、次のように述べています。「今回の最新製品のローンチは、市場投入までの期間が非常に短く、さらにNFCソリューションにおいてルネサスのPTX130Rという新たなパートナを採用したこともあり、大きな挑戦でした。 しかし、高性能なNFCリーダー、Android SDK、そして開発フェーズを通じた的確なサポートにより、ルネサスとのパートナーシップは成功を収めました。 その結果、私たちの期待を上回る高品質な製品を提供することができました。」