1. Home
    2. プレスセンター
    3. 2017

別紙

現在の株価
投資家の皆様へ

業界初、ディープラーニング結果をすべての組み込み機器へ「e-AI」提供開始

~Eclipseベースのグローバル統合開発環境「e2 studio」にAI学習環境とつながる新機能を搭載~

2017年04月11日

  • ルネサス エレクトロニクス株式会社

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)は、スマート社会の実現に向けて、IoT(Internet of Things)の末端となるエンドポイントに人工知能技術を実装する「e-AI(イーエーアイ、embedded-Artificial Intelligence)」を注力技術のひとつと位置づけ、マイクロコントローラ(以下MCU)、マイクロプロセッサ(以下MPU)にAIを搭載するソリューション開発に取り組んでいます。

 そしてこのたび、ディープラーニング(深層学習)結果をエンドポイントの組み込み機器に実装する新機能をMCU/MPU業界で初めて(注1)開発し、e-AIソリューションの第一弾として提供開始いたします。具体的には、オープンソースであるEclipseベースの統合開発環境「e2 studio」に対応したプラグインとして、機能限定版を本年5月末、正式版を本年6月末より提供を開始する計画です。

 

 e-AIを実現するソリューションの新機能は、(1)オープンソースの機械学習/ディープラーニングフレームワークであるCaffeならびにTensorFlowの学習済みニューラルネットネットワーク情報をMCU/MPU統合開発環境でビルド可能な形式へ変換する「e-AIトランスレータ」、(2)e-AIトランスレータの出力結果から、実装候補として選択したMCU/MPUの情報に基づきROM/RAM実装サイズとAIの推論実行処理時間の算出を行う「e-AIチェッカ」、また、(3)リアルタイム性能や省リソース設計を可能にするディープインサイト株式会社などが提供する組み込みシステムに特化した新AIフレームワークをルネサス製MCU/MPUにつなぐ「e-AIインポータ」の3つから構成されます。

 新e-AIソリューションを採用することによりユーザは、グローバル市場で広く利用されているMCU/MPU統合開発環境e2 studioと、実績ある複数の機械学習/ディープラーニングフレームワークとがつながり、 RZファミリ、RXファミリ、RL78ファミリ、Renesas SynergyTM マイクロコントローラといったルネサス製MCU/MPU上で様々な学習結果であるAIの実行が可能になります。

 さらに(1)と(2)は、同時にWebコンパイラでの開発環境にも対応いたします。ユーザは、これらのMCU/MPUを搭載したパートナ製の小型電子工作ボード、「GR-PEACH」「GR-KAEDE」「GR-SAKURA」「GR-LYCHEE(年内販売開始予定の新製品)」(注2)を活用することで、試作から量産まで、e-AIを搭載したIoT製品のグローバル市場への早期投入が実現いたします。

 

ルネサスが開発したe-AIソリューション第一弾

 近年、機械学習やディープラーニングといったAIを構成する技術の進化は著しく、これまでのIT領域を中心としたクラウド市場から、組み込みシステム市場へ応用範囲が急拡大しています。そのため、今後はAIソフトウェアだけではなく、サービスロボットなどAIを搭載した組み込み機器の開発が加速すると予想されています。また、これらAIにより付加価値が向上する新製品は、多様化するサービスの要求にも応える必要があります。ルネサスは、こうしたニーズにお応えするため、実績あるMCU/MPU統合開発環境にAI学習環境をつなぐ新機能を提供します。

 新e-AIソリューションは、現在、当社製MCUやMPUを採用されているユーザが所有する開発設備をそのまま活用できるため、初期投資額を抑制可能であり、急成長する組み込みAI市場に向けた機器開発を確実に支えます。当社はすでに新e-AIソリューションをルネサス那珂工場(茨城県ひたちなか市)でのe-AI実証実験を実施しており、その成果に対する市場の反応も好評で、これまでに40社を超えるお問い合わせをいただいております。

 

 Eclipseベースの統合開発環境e2 studioに対応した新プラグイン機能 (1) (2) (3) ならびに、Webコンパライラにも対応した (1) (2) の内容は以下の通りです。

 

(1)e-AIトランスレータ

統合開発環境e2 studioとWebコンパイラに対応
オープンソースのディープラーニングフレームワーク“Caffe”、“TensorFlow”と接続
学習済みニューラルネットワークをビルド可能な形式へ変換

 

(2)e-AIチェッカ

統合開発環境e2 studioとWebコンパイラに対応
e-AIトランスレータの出力であるニューラルネットワーク情報を入力
ビルド前に必要リソースと処理性能の予測見積もりが可能
・選択したMCU/MPUの情報に基づきROM/RAM実装サイズを算出
・AI推論実行に必要な処理時間を算出

 

(3)e-AIインポータ

パートナ製AIフレームワークの学習済みAI情報をMCU/MPU統合開発環境e2 studioにインポート
・組み込みシステムに特化した省リソース設計を実現するディープインサイト株式会社
・クリックひとつでパートナ製AIフレームワークと連携可能

さらにe-AIパートナとの連携を展開予定

 

 当社はe-AIソリューションによるエンドポイントのインテリジェント化を実現し、さらには組み込み機器のセキュリティ強化による信頼/管理可能なIoTネットワークならびに企業間連携を可能とするプラットフォームの構築を推進することで、スマート社会の実現に貢献してまいります。

 

 Webコンパイラ開発環境への対応は、 別紙(931KB)をご参照ください。

 

以 上

 

なお、ルネサスは、本年4月11日(火)にザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区)で開催する当社最大のプライベート総合展「Renesas DevCon Japan 2017」で、e-AIを活用したスマートホーム、スマートファクトリー、スマートインフラストラクチャーでのデモ展示とともに、e-AIを実現するe2 studioプラグイン機能の発表を行いました。

 


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

Contact