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Overview

Description

R8C/LA8A, R8C/LA6A, R8C/LA5Aグループ用データフラッシュドライバ

M3S-DATFN(以下、DATFNと略します)は、R8Cファミリ R8C/Lxシリーズマイコンに搭載されているデータフラッシュにデータを格納するためのブロック型デバイスドライバです。データフラッシュドライバのユーザーAPI関数をコールするだけで、データの更新、データの読出しが可能です。データフラッシュドライバを使用すれば、データフラッシュを使用したデータ管理システムを容易に構築することができます。

Features

  • API をコールするだけで、データの更新、データの読み出しができます。
  • データの更新、データの読み出しを行うデータは、論理的なデータ番号で管理されます。各データ番号と対応するデータのデータサイズは、データ番号ごとにビルド時に設定できます。データ数、データサイズはユーザが設定できます。
  • データ更新処理の度にデータフラッシュブロックの消去を行わず、データフラッシュの未プログラムエリアにデータを追記します。そのため、データフラッシュのプログラム、イレーズ可能回数よりも多い回数のデータ更新処理ができます。*1
  • データフラッシュブロック内の空きが無くなった場合、ブロック内の有効なデータを別のブロックにコピーすることでデータの管理を行います。
  • データ更新処理中に電源遮断やリセットが発生した場合、再起動後に初期化関数実行にて、電源遮断、リセットを検出し、更新データの状態によりそのデータが有効かどうかを判断します。有効でない場合は、更新前のデータに復旧します。*2
  • ブロック消去中に電源遮断、リセットが起こった場合、データフラッシュドライバは、管理するブロックの消去中の電源遮断、リセットを検出することができます。*3
  • *1.データフラッシュとは、書き換え(消去)回数が10,000回可能なフラッシュメモリ領域です。
  • *2.電源遮断のタイミングによっては、初期化関数を処理する際、更新前データ、更新後データのどちらかになるのか不定となりますので、初期化関数実行後、速やかに書き込み中であったデータを再度データ更新してください。
  • *3.検出処理はドライバの初期化時に行われます。

Release Information

最新Ver.: V.1.01 Release 00
リリース: 2013/10/7
バージョンアップ内容(ツールニュース参照)
動作環境
提供条件
申込方法

Target Devices

Support

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追加詳細

機能

関数名 機能概要
sint16_t datfuser_init(void) データフラッシュドライバ初期化関数
データフラッシュドライバを初期化します。
フォーマット関数以外のAPI のコールに先立って初期化関数をコールする必要があります。
sint16_t datfuser_format(void) データフラッシュドライバフォーマット関数
データフラッシュドライバが管理するデータフラッシュブロックをフォーマットします。
sint16_t datfuser_read_data(uint8_t data_no, uint8_t _near *pData) データフラッシュドライバデータ読み出し関数
データフラッシュからデータを読み出します。
sint16_t datfuser_write_data(uint8_t data_no, const uint8_t _near *pData) データフラッシュドライバデータ更新関数
指定されたデータ番号のデータを更新します。
sint16_t datfuser_reclaim(void) データフラッシュドライバリクレーム関数
アクティブブロックを切り替えます。最も古いリクレームブロックの有効データは、全て新しいアクティブブロックにコピーされます。コピーが完了したリクレームブロックは、ガーベージブロックとなります。
sint16_t datfuser_erase_block(void) データフラッシュドライバブロック消去関数
消去対象ブロックを消去します。
sint16_t datfuser_advance(void) データフラッシュドライバアドバンス関数
フォーマット処理、データ更新処理、ブロック消去処理、リクレーム処理の各処理を継続実行します。
アイドル状態では、ドライバのステータスが取得できます。
sint16_t datfuser_writable_size(void) データフラッシュドライバ空き領域サイズ取得関数
アクティブブロック内の空き領域サイズをバイト単位で取得します。

製品パッケージ内容

  • データフラッシュドライバソフトウェア(R8C/Lxシリーズ用ライブラリファイル)
  • サンプルプログラム
  • アプリケーションノート(データフラッシュ・ドライバソフトウェアの使用方法について)
  • データフラッシュ・ドライバソフトウェアの設定手順
  • データフラッシュサンプルプログラム仕様

モジュール構成

Image
datfn-block-ja

動作環境

対応MCU R8C/Lxシリーズ:
R8C/LA8A、R8C/LA6A、R8C/LA5Aグループ
対応コンパイラ M3T-NC30WA V.5.42 Release 00以降*1
占有ROMサイズ プログラム:3494バイト、データ:7+定義データ数×2バイト
占有RAMサイズ 77+定義データ数×2バイト
スタック最大 スタック36バイト(割り込み禁止、許可のアセンブラ命令を含む)

*1. Ver.6での動作は未確認

提供条件

DATFNは対応マイコンをご採用頂いているお客様に無償で提供させていただいています。提供にあたり、お客様におけるMCU購入数の条件はございません。必要とされる場合は担当の営業までお問い合わせください。なお無償提供ですので、本ソフトウェアを使用する場合もしくは使用することにより作成された成果物において不具合が発生した場合、第三者との係争が生じた場合またはその他いかなる問題が発生した場合も、ルネサスエレクトロニクスは一切の責任を負いません。詳しくはソフトウェアに添付されている使用許諾書をご参照ください。また、ご使用に関するサポートも一切対応できません。添付されるマニュアルを参考にしていただきご使用ください。

申込方法

ご注意:ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業経由でのご提供が基本となっていますが、ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業とお取 引がない場合は下記「ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業とお取引のないお客様」を参照し、お申し込みください。

ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業経由で申し込みの場合

ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業に以下の5項目を伝え、「販売/技術関連問合せ」による提供を依頼してください。ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業が申し込みます。

  1. 会社名(または団体名/学校名)
  2. 使用者氏名
  3. 使用MCU:使用MCUの型名を明記してください。
  4. 件名:「M3S-DATFN提供申し込み」と明記してください。
    M3S-DATFNはR8C/LA8A、R8C/LA6A、R8C/LA5Aグループ専用です。
    ご使用のMCUを必ずご確認ください。
  5. 応用製品(教材としてご利用の場合はご使用のボード情報など)

ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業とお取引のないお客様

以下のページで、「+追加」をクリックし、新規チケットを発行します。
このチケットの「フォーム」欄で、「営業お問合せ」を選択し、お申込みください。

https://ja-support.renesas.com/

お問い合わせフォーム記入の際の注意事項
  1. 「半導体デバイス製品型名」欄にご使用のMCU型名を明記してください。
    M3S-DATFNはR8C/LA8A、R8C/LA6A、R8C/LA5Aグループ専用です。
    ご使用のMCUを必ずご確認ください。
  2. 「件名」欄に「M3S-DATFN提供申し込み」とご記入ください。
  3. 姓名、会社名/学校名、市区郡および電話番号はお間違えのないようご記入ください。これらの情報に不足や間違いがあると、製品をお届けできない場合があります。

ターゲットデバイス

  • R8C/LA8Aグループ
  • R8C/LA6Aグループ
  • R8C/LA5Aグループ

*. マイコンの詳細型名は、各マイコン製品ページでご確認ください。