~ SP2531がLTEの普及を加速 ~
2011年11月11日

 最先端携帯電話の半導体プラットフォーム設計会社であるルネサス モバイル株式会社(代表取締役社長:川崎 郁也、以下ルネサス モバイル)はこのたび、当社初のトリプルモード(EDGE、HSPA+、LTE)モデムチップセットのリファレンスプラットフォーム「SP2531」が、世界最大級の家電見本市「International CES(Consumer Electronics Show)」のInnovations 2012 Design and Engineering Awardsを組み込み部門において、受賞したことを発表いたします。

 この栄えあるInnovations 2012 Design and Engineering Awardsは、International CESを実施する全米家電協会(CEA)が主催するもので、1976年の発足以来、製品開発やエンジニアリングにおける業績を称えてきました。この名誉ある表彰プログラムに出展した製品は、開発・設計者、エンジニア、メディア関係者から成る審査員による審査を受けます。32の分野にわたる最先端の家電向けエレクトロニクス製品の中から、卓越した開発とエンジニアリング力を認められた製品が栄誉を受け、なかでも審査員から最も高い評価を得た製品は、Best of Innovationとして表彰され、2012 International CES会場の「Innovations Design and Engineering Showcase」にて紹介されます。

 受賞製品には、各社の革新的な開発・設計と技術が反映されており、様々な世界初の技術が組み合わされた製品及び従来の開発・設計仕様を劇的に改善した製品などが含まれております。

 ルネサス モバイルのSP2531は、ネバダ州ラスベガスで2012年1月10日~13日に開催される2012インターナショナルCESの当社ブースにて展示されます。また、SP2531を含む他の受賞製品は、会場となるホテル「ベネチアン」のベネチアンボールルームにて1月8日の16時~19時に開催されるプレスイベント「CES Unveiled」においても展示されます。

 SP2531は、RF IC、フロントエンドモジュール、パワーアンプ、パワーマネジメントシステムが高度に一体化されたベースバンドモデムです。このリファレンスプラットフォームは世界トップクラスの低消費電力とシステムの一体化など、高い優位性を実現しており、お客様の研究開発における手間とリスクを低減し、迅速な商品化に貢献します。また、LTE(4G)、HSPA+(3G)、2Gへのトリプルモード対応により、最新のブロードバンド志向のシステムはもちろん、世界各国の従来のレガシーネットワークにも対応することができます。SP2531は、ワイヤレス・モバイルPC市場において常時接続性を提供するためのUSBデバイスや、タブレット、ネットブックなどのデバイスに搭載するフォーマットなどにも対応可能です。また、ルネサス モバイルや他社のアプリケーションプロセッサと組み合わせて、最先端のスマートフォンにも対応可能です。さらに、低消費電力により、電子書籍端末やゲーム機など、携帯機器のバッテリーライフに対する課題も解決できます。

 ルネサス モバイルの最高技術責任者(CTO)兼販売・マーケティング部門担当の専務取締役であるジャン=マリー・ローランド(Jean-Marie Rolland)は今回の受賞に関し、次のように述べています。

 「ネットワークへの接続が可能な機器の使用機会が増えるにつれ、クラウドをベースとするコンテンツへの需要が急拡大しています。SP2531は市場にLTEを普及させ、高いネットワーク効率を実現する技術を実用化するための近道をお客様に提供いたします。今回、Innovations 2012 Design and Engineering Awardsを受賞したことは、SP2531が市場でのLTE採用を加速させるための最も有効な基盤を提供すべく、不断の努力を重ねてきた当社プロダクトチームの成果を認めていただいた証です。」

以 上

*本リリース内で言及された製品名、サービス名はそれぞれの所有者の商標または登録商標です。


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