マルチプレクサおよびデマルチプレクサ
アナログ・マルチプレクサ ( MUX、またはデータセレクタ )は、複数の入力信号から1つを選択し、単一の出力または伝送ラインに接続します。 マルチプレクサは、複数の信号が異なるタイミングで1本の回線を共有できるようにすることで、必要な伝送路の数を削減します。 デマルチプレクサは1つの入力信号を受け取り、異なるタイミングで複数の出力へ切り替えます。
概要
当社の3.3Vおよび5Vアナログ・マルチプレクサおよびデマルチプレクサICの包括的なポートフォリオは、高速スイッチング性能を提供します。 伝搬遅延とグランドバウンスノイズの影響を防止するように設計されたこれらのICは、電源混在バスにおける双方向インターフェースや、絶縁性と保護機能が求められるアプリケーションに最適です。 堅牢な設計と高い汎用性を備えたこれらのスイッチは様々なシステムで効率的な信号ルーティングを可能にします。
高性能な信号ルーティング
ビデオ、オーディオ、電気通信信号のスイッチングを最適化することで、システム全体の効率向上を実現するよう設計されています。
低消費電力
最小限の消費電力を実現しており、効率的な操作と低消費電力が求められるバッテリ駆動機器やリモートシステムに最適です。
幅広い構成オプション
多様なマルチプレクサ構成に対応しており、幅広いアプリケーションニーズに柔軟かつ適応的にお応えします。また要求の厳しいシステムにも柔軟性と拡張性を提供します。
マルチプレクサおよびデマルチプレクサ
マルチプレクサとデマルチプレクサの選択
マルチプレクサとデマルチプレクサの選択
マルチプレクサとデマルチプレクサの主なパラメータには次のようなものがあります。
- オン抵抗：スイッチをオンにした際の経路抵抗。 ルネサスのマルチプレクサ／デマルチプレクサのオン抵抗は5Ωです。
- 遷移時間：マルチプレクサ／デマルチプレクサが、ある入力から次の入力に遷移するのにかかる時間。 ルネサスの製品は6nsで遷移します。
- 帯域幅（-3dBポイント）：許容可能なスイッチング周波数の範囲。 ルネサスのマルチプレクサ／デマルチプレクサは、最大830MHzの帯域幅に対応し、高性能なビデオ信号スイッチング、オーディオ信号スイッチング、通信ルーティングアプリケーションに最適です。
- クロストーク：製品の動作中にあるスイッチや信号から別のスイッチや信号に伝搬するノイズの量。 ルネサスのマルチプレクサ／デマルチプレクサは、50kHzで-115dB、5MHzで-100dB、30MHzで-66dBという優れたクロストーク性能を発揮します。
- オフ絶縁：スイッチがオフの状態の際のデバイス内部のスイッチの絶縁性能。 ルネサスのマルチプレクサ／デマルチプレクサは、50kHzで-90dB、5MHzで-60dB、30MHzで-50dBの優れたオフアイソレーションを提供します。
