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インターシル、FPGAとマイクロプロセッサに最適な出力トラッキング/シーケンシング機能内蔵同期整流型降圧レギュレータ「ISL8002B」を発表

コンパクトなソリューション・サイズおよび高周波スイッチングを実現したPOL

2015年3月9日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、入力電圧範囲2.7V~5.5V、最大2Aの連続出力電流を提供する同期整流型降圧スイッチング・レギュレータISL8002Bを発表しました。新製品のISL8002Bは、2MHzのスイッチング周波数により、優れた過渡応答特性を提供するとともに、プログラマブル・ソフトスタート、FPGAとマイクロプロセッサの出力トラッキング/シーケンシングなどの機能により、ネットワーキング、FA、計測、医療機器におけるPOL(ポイント・オブ・ロード)電圧変換のシステム信頼性の向上を実現します。

ISL8002Bは複数の革新的な機能の実現により、高いシステム信頼性を提供します。その1つがFPGAとMPUの出力トラッキング/シーケンシング機能で、これにより、センシティブな複数電源レールのスタートアップとシャットダウンの適切な動作が可能になります。さらに、出力シーケンスの設定については、コインシデンタル設定、レシオメトリック設定、シーケンシャル設定のいずれも可能で、出力立ち上がり時や立ち下がり時に、FPGAやMPUの内蔵ESD保護ダイオードへの電圧印加や過負荷の発生を防止します。アンダーボルテージ・ロックアウトに加え、過電圧、過電流、電流低下、ネガティブカレント、過熱、短絡に対する複数の保護/安定化機能も備えており、電気的な障害が発生した際のシステムの損傷を防止します。また、ユニークなネガティブカレント・プロテクション機能により、スイッチ故障を防止します。

 

ISL8002Bは過渡応答特性に優れ、集積度も高いことから、完全な同期整流型降圧DC/DC コンバータを0.10平方インチ未満の実装面積で実現しています。低RDS(ON)ハイサイドPMOSとローサイドNMOS MOSFETの内蔵により、ブートストラップ・コンデンサとダイオードを不要にしています。同時に、スイッチング周波数が高く設定されているため、小型インダクタの使用が可能で、基板スペースのさらなる低減を実現します。


インターシルのインフラストラクチャ/インダストリアル・パワー・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのマーク・ダウニングは「広範なアプリケーションで電圧レールの数が急増しており、システム設計がさらに複雑になっています」と述べ、さらに「ISL8002B同期整流型降圧レギュレータは、最も要求の厳しいシステムの信頼性向上に必要な多数の機能を内蔵しており、設計者に使いやすく、コンパクトなPOL電源ソリューションを提供します」と語りました。

 

  • コンパクトなパッケージ・サイズ:2 x 2mm
  • 出力トラッキング/シーケンシング機能
  • 高周波スイッチング:2MHz
  • 高いピーク効率:最大95パーセント
  • 広い入力電圧範囲:2.7V ~5.5V
  • 最大出力電流:2A
  • アンダーボルテージ・ロックアウト、過電圧保護
  • PFM動作とPWM動作の選択が可能
  • 過電流/短絡保護
  • 温度保護

 

ISL8002B同期整流型降圧レギュレータは2mm角の8ピンTDFNパッケージで出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価は1.00米ドルです。デモボード「ISL8002BDEMO1Z」を単価23米ドルで提供しています。

 

ISL8002B同期整流型降圧レギュレータの詳細はhttp://www.intersil.com/products/isl8002b をご覧ください。また、ISL8002Bデモボードの詳細はhttp://www.intersil.com/ja/tools/reference-designs/isl8002bdemo1z.html をご覧ください。

 

ISL8002Bに加えて、トラッキング機能のない5V入力デュアル2A出力同期整流型降圧レギュレータISL8022を提供しています。また、ISL8002Bは4.5V~18V、3A同期整流型降圧レギュレータISL85003との組み合わせにより、2段構成のソリューションで12Vレールからの使用が可能になります。さらに、ISL85403と組み合わせ、2段構成のソリューションで24Vレールからの使用が可能になります。

 

※Intersil、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。


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