Renesas Synergy™マイクロコントローラから、産業用IoTセンサ向けにアナログ機能を強化したローパワーな新製品「S1JA」を発売

~センサシステムの設計の簡素化と部品点数の削減を実現~

2018年11月27日

ルネサス エレクトロニクス株式会社

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)は、このたび、Renesas Synergy™ のS1マイクロコントローラ(MCU)シリーズに、新たにS1JA MCUグループを加え、量産出荷を開始したことを発表します。超低消費電力のS1JAグループは、48 MHz Arm® Cortex®-M23コアを搭載し、高度に設定可能なアナログ機能およびセキュリティ機能を統合することにより、高精度なアナログ計測とアナログ信号整形処理が可能です。S1JAグループは、コストを重視した低消費電力な産業IoT(IIoT)向けの、フロー制御メータ、マルチセンサシステム、計装システム、単相電力量計などのセンサ用途に最適です。

 ルネサスは、この新S1JAグループを使ったデモンストレーションを、2018年11月27日~29日にドイツのニュルンベルクで開催されるSPS IPC Drivesのブース130(ホール10.1)で展示します。

 S1JAグループには5種類のMCUが含まれており、256KBのフラッシュメモリと32KBのSRAMメモリ、動作電圧範囲は1.6Vから5.5Vに対応しています。また、外部センサに正確な電力を供給するセンサバイアスユニットに加え、高度に設定可能なアナログ機能を内蔵しており、複雑なアルゴリズムを処理する信号整形処理や、正確なアナログ計測が可能です。オンチップのアナログコンポーネントとしては、高精度の16ビットA/Dコンバータ、24ビットのΔΣ(デルタシグマ)A/Dコンバータ、高速応答の12ビットD/Aコンバータ、レール・ツー・レールの低オフセットオペアンプ、および高速/省電力のコンパレータを搭載しています。S1JAは、基本的機能からより複雑なアナログブロックにいたるまで、高度なアナログ設定を可能にします。この結果、組み込み機器の設計において、複数の外付けアナログ部品が不要となり、部品コストが削減でき、基板サイズも縮小できます。CTU(Cap Touch Unit)を内蔵しており、静電容量式タッチキーのHMIインタフェースも開発可能です。また、S1JAのメモリミラー機能により、ソフトウェアのオーバーヘッドがほとんどなくてもOTA(Over The Air)更新を行えます。

 S1JAは消費電力が極めて少ないため、バッテリ駆動のポータブル機器やバッテリ・バックアップ用途で電池寿命を延長することができます。ソフトウェアスタンバイモードは消費電流がわずか500nAと、スリープモードで長時間スタンバイする機器では20年のバッテリ寿命も可能にします。これに加え、S1JAに内蔵されたAES暗号アクセラレータ、真性乱数生成器(TRNG)、およびメモリ保護ユニットにより、ユーザはクラウドに接続するセキュアなシステムを開発することが可能です。Renesas Synergy Software Package(SSP)は、HAL(Hardware Abstraction Layer)ドライバ、アプリケーションフレームワーク、RTOS(Real Time Operating System)によってS1JA MCUをサポートします。SSPには、S1JA用に新たなモジュールが含まれ、さらに内部アナログブロック同士の相互接続を簡略化可能なモジュールも追加予定です。組み込みシステム設計者は、Renesas Synergy開発環境(e² studioまたはIAR Embedded Workbench®)を使って、設計とそのカスタマイズを行うことができます。

 ルネサスのIoTプラットフォーム事業部プロダクトマーケティング担当Vice President であるDaryl Khooは、次のように述べています。「S1JAは、Renesas Synergyマイクロコントローラで初めて豊富なアナログ機能を提供するMCUです。優れたプログラマブル・アナログ機能を内蔵したことにより、お客様はMCUの柔軟性を最大限引き出し、BOMコストと基板面積を大幅に拡大することなく、性能を最大化し設計目標を達成するアルゴリズムを追求できます。」

 Renesas SynergyのS1JA MCUグループTB-S1JAターゲットボードキットは、ルネサスの世界中の販売代理店から購入できます。低コストのTB-S1JAターゲットボードにより、システム設計を開始できます。S1JAグループのMCUは、超低ノイズのISL21090B25高精度電圧リファレンス、およびISL32485E 5VのRS-485/RS-422差動トランシーバと組み合わせて、高精度かつ高耐久が求められる産業用センサに使用することができます。

 

Renesas Synergy™プラットフォームについて

 Renesas Synergy™プラットフォームは、動作保証済みで、メンテナンスと完全サポートが提供される、ソフトウェア/ハードウェアを統合した汎用マイコンプラットフォームです。市場投入までの時間を短縮し、総所有コスト(TCO)を削減し、IoT製品を設計する技術者が直面する障壁を解消します。Renesas Synergy™プラットフォームは、完全に統合されたソフトウェア、開発ツール、およびソフトウェアAPIを介してフルアクセス可能な、幅広いラインアップのスケーラブルなArm® Cortex®-Mベースのマイクロコントローラで構成されます。前払いのライセンス料もロイヤリティも不要です。マイクロコントローラを購入すればすべて無償で使用できます。

 

パッケージのラインアップについて

S1JA グループのMCU パッケージ
R7FS1JA783A01CFJ 32-pin QFP
R7FS1JA782A01CBT 36-pin BGA
R7FS1JA783A01CNF 40-pin QFN
R7FS1JA783A01CNE 48-pin QFN
R7FS1JA783A01CFM 64-pin LQFP

以 上

*Renesas Synergyは、ルネサス エレクトロニクス株式会社の商標です。ArmおよびArm Cortexは、Arm LimitedのEUとその他各国における登録商標です。IAR Embedded Workbenchは、IAR Systems ABの登録商標です。本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。