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車載情報機器とスマートフォンをつなぐ「ターミナルモード」を実現

~スマートフォンのナビゲーション画面等を車載ディスプレイに表示可能~

2010年11月25日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:赤尾 泰、以下ルネサス)は、このたび、車載情報機器とスマートフォンなどの携帯端末との連携を可能にするインタフェース規格「Terminal Mode(以下、ターミナルモード)」を当社カーナビゲ―ション(以下、カーナビ)向けSoC搭載のデモ機で実現しました。

 「ターミナルモード)」は、車載電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit))と携帯機器間のインタフェースの標準化組織「CE4A(Consumer Electronics for Automotive)」(注)が定め、ノキア・コーポレーションが推奨するインタフェース規格で、車載情報機器のディスプレイ画面上からスマートフォンの操作が可能となります。このため、ナビゲーション機能が無い車載情報機器においても、スマートフォンの持つナビゲーション機能を車載情報機器のディスプレイ画面に表示して利用するなど、スマートフォンの持つ機能を車載情報機器で使用できます。

 車載情報機器は、今後、カーナビからカーオーディオまで、車外情報との連携による使い勝手向上やアミューズメント性がより一層求められると予想され、多様で豊富なアプリケーションを備えるスマートフォンとの連携はそれを実現するための一つの方法として注目を集めています。ルネサスでは、この様な市場のニーズに応え、ターミナルモード用ソリューションをいち早く提供すべく、今回のデモ機を手始めに、積極的にソリューション開発をおこなってまいります。

 今回のデモ機は、当社が長年カーナビ向け半導体で培ってきた技術ノウハウを活かし、カーナビ向けSoCにオープンOSであるLinuxを実装し、その上にターミナルモードを実装することで実現しました。今後は、カーナビ向けの新統合SoCである「R-Carシリーズ」からカーオーディオ向けに実績のある32ビットマイコン「SH7260シリーズ」までの幅広い製品でのソリューションを展開し、車載情報機器におけるターミナルモードのスピーディな実現と、ソフトウェア開発コストの削減を図ります。

 なお、当社は2010年12月1日~3日に横浜市、パシフィコ横浜で開催される「組込み総合技術展(ET2010)」において本ターミナルモードのデモ機を当社ブースに出展いたします。そして、2011年1月6日~9日に米国ネバダ州ラスベガス市で開催される展示会「2011 International CES」においてはノキア・コーポレーションのブースに展示される予定です。

以 上

(注) ドイツの自動車メーカーが中心となり、推進している。

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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