2024年は、世界的なインフレ、地政学リスクの高まり、孤立主義や保護主義の拡大など、不確実性の高い年となりました。こうした厳しい環境の中、当社は柔軟に対応し、一定の成果を確保しました。2024 年および現在の活動は、温室効果ガス排出削減、サプライヤーとの協力、社会貢献活動など、「人々の暮らしを楽(ラク)にする」というパーパスの実現に向けた取り組みを反映しています。
ESGに関しては、全社横断的な組織を発足させるとともに、監査委員会を「監査・サステナビリティ委員会」と改称。カーボンニュートラル達成目標の2040年への前倒しなど、各種施策を推進しています。 ルネサスは、今後も持続可能な未来へ貢献しつつ、毎年進捗状況や実績を皆様と共有してまいります。
ルネサスは、持続可能な未来に向けた取り組みの進捗と成果について、透明性の高い年次報告を実施してまいります。
是非本レポートをご覧いただき、ご感想をお寄せください。


当社グループは、「2030 Aspiration」、さらに当社のパーパスである「To Make Our Lives Easier」を実現すべく、これからも、人々の暮らしを楽(ラク)にする製品やソリューションを提供してまいります。
そして、同時に、地球社会の一員として環境に配慮し、企業活動を通じて持続可能な社会へ貢献することにより、一層の企業価値向上に努めていきます。
柴田 英利
代表取締役社長 兼 CEO


ルネサスは、お客様により良いサービスを提供し、従業員、ビジネス・パートナー、そして株主の皆様にとって明るい未来を築くために貢献する方法を模索し続けるとともに、財務基盤の強化に励みます。
新開 崇平
執行役員 兼 CFO
環境、社会、ガバナンス (ESG) の実績
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![]() | 環境 (Environmental) |


持続可能な未来に向けて着実に実績を積み上げ、気候変動問題への具体的な対策をさらに発展させていきます。
片岡 健
執行役員 兼 オペレーション ヘッド
2024年度のハイライト


- エネルギー消費量を10.1%削減(2021年度比)
- 水強度が32%向上
- 水リサイクル率32%を達成
- 廃棄物リサイクル率92%を達成
*ルネサスのグリーンデバイスについてはこちらをご覧ください。エコプロダクト活動
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![]() | 社会 (social) |


ルネサスにおける「成功」とは、ユニークな視点や才能を持った人材を獲得し報いることから始まり、顧客と株主の皆様、そして会社全体に利益をもたらすことです。
中西詩絵
執行役員 兼 CHRO
2024年度のハイライト


- 2年連続でCDP「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に認定され、プライド・インデックス・ジャパンからも最高位の「ゴールド」評価を3年連続獲得
- 従業員が最長 30 日間外国で働くことができる新しい海外リモート勤務プログラムに560件の申請を受領
- Renesas PrideおよびRenesas Pride and Women In Technology (WIT) 従業員グループを促進
- Inspiring Girls International、High-Tech High Heels、UK Electronics Skills Foundation、and Women’s Leadership Initiative (WLI)との連携を継続
- 社会貢献活動の一環として975万円を寄付、507万円相当の従業員ボランティア活動時間を貢献
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2024年度のハイライト


- サステナビリティ活動に関する監督責任と権限を監査・サステナビリティ委員会に与えることで、サステナビリティに関する取組みとコーポレートガバナンスを統合(2025年1月より実施)
- AIエキスパートの見識を踏まえ、生成AIツールに関するガイドラインを見直し、AI ツールの使用に関わるガバナンスを強化
- 業務効率化のため、グループ会社管理システムを統合、PMIプロセスを促進