PDxxSIM I/O DLLキットは、M3T-PDxxSIMの機能を拡張するためのキットです。PDxxSIM I/O DLLキットは、I/O DLLの作成をサポートします。I/O DLL とは、M3T-PDxxSIMのシミュレータエンジンと連携して動作するDLL(Note1) のことです。
M3T-PDxxSIMでは、所定の設定を行うことでI/O DLLをロードし、1命令実行やメモリのRead/Write、割り込み発生等のタイミングに同期させてI/O DLLを動作させることができます。これにより、マイコンの入出力ポートや、内蔵周辺機能の動作をシミュレートしてターゲットプログラムのデバッグができます。また、外部ツールとの間でデータを入出力するような連携が可能になります。
I/O DLLは、C/C++言語を使用して任意に作成することができます。I/O DLLを作成するには、市販のWindowsアプリケーション開発環境であるMicrosoft Visual C++が必要です。
Note
シミュレータエンジンは、I/O DLL側であらかじめ定義された関数を以下のタイミングに同期して呼び出します。
逆にI/O DLL側からは、シミュレータエンジンであらかじめ公開された以下の機能を呼び出すことができます。
PDxxSIM I/O DLLキットは、以下のシミュレータデバッガ製品に対応しています。
Note: High-performance Embedded Workshop環境のシミュレータデバッガには、 High-performance Embedded Workshop対応のI/O DLLキットをご利用ください。
I/O DLLの作成には、市販のWindowsアプリケーション開発ツールMicrosoft Visual C++が必要です。
サンプルプログラムは、PDxxSIM I/O DLLキットをインストールしたディレクトリ下に格納しています(例:c:\mtool\iodll\samples
以下)。PDxxSIM I/O DLLキットのインストール方法については、 リリースノートをご参照ください。
サンプルプログラム |
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Microsoft社のExcelと連携するI/O DLL |
ファイルからデータをRead/WriteするI/O DLL |
マイコンの内蔵周辺機能の動作をシミュレートするI/O DLL |