
ビジネスリスポンスビリティ
人権 | サプライチェーン | 製品安全と品質 | 社会貢献 | イニシアティブへの参画
当社は人々の暮らしを楽(ラク)にする技術で、持続可能な将来を築きたいと考えております。
その中で、当社の事業領域と関連性が高いと考える分野に関連した活動を支援し、社会貢献活動に積極的に取り組みます。
従業員サポートとして、国内においては、ボランティア休暇を含む各種休暇を年次有給休暇の中に取り込み、年次有給 休暇日数を拡大し、その年次有給休暇にて、地域社会への貢献(ボランティア活動)に有効活用できる仕組みを構築しています。
加えて、週休3・4日制度を導入し、定期的に行われる地域活動への参加も容易にしています。
米国では、すべての正規フルタイム従業員は、承認された社会奉仕活動に参加するために、通常の有給労働時間を年間最大16時間使用できます。
注力3領域の社会貢献活動実績
1. 環境保全への取り組み
中国・蘇州における植樹および緑化回復活動

2024年6月24日、蘇州工場では2024年の環境活動が開始されました。この活動では、長年にわたる地下鉄工事によって損なわれた工場の緑地を回復することを目的に、植樹と緑化に重点が置かれました。
ゼネラルマネージャーと副ゼネラルマネージャーの主導のもと、70名以上の従業員がボランティアとして新たな低木や花を植えました。この取り組みは、環境意識の向上、職場環境の改善、チームワークの強化、そして従業員の帰属意識の醸成を目的としています。 猛暑の中でも、参加者全員が蘇州工場の美化に向けて懸命に作業し、自らの手で工場に新たな活力をもたらすことを願って取り組みました。
アースアワー・プログラム(マレーシア・ペナン)

2024年3月23日、午後8時30分から9時30分まで、約35名の従業員が「PZ3アースアワー・プログラム」に参加し、持続可能性への取り組みとして不要な照明を消灯しました。参加者たちは、キャンドルを使って「Renesas Earth Hour」の文字を創作し、カフェテリア、通路、廊下、多目的コート、駐車場、構内の街灯など、さまざまな場所の照明を消しました。このイベントは、環境保全の重要性を強調し、他の人々にも行動を促すきっかけとなりました。小さな努力の積み重ねが、より持続可能な世界の実現につながることを示しています。ルネサスは、この取り組みを一過性のものにせず、今後も地球のために意義ある変化を継続していく決意です。
トルコと日本におけるビーチクリーン活動

ルネサスの従業員は、世界各地で海岸やビーチの清掃活動を通じて環境保全に取り組んでいます。トルコでは、ルネサスチームが長年にわたり「Turmepa」財団と連携し、夏季の人口増加による汚染に対抗する清掃活動を行ってきました。COVIDの影響で一時中断していましたが、今年はキナラダ島の海岸清掃を実施し、その後ブルガザダ島で労をねぎらう昼食会が開かれました。
一方、日本では、北陸および松本支社の従業員が2024年5月25日に「クリーンビーチいしかわ」イベントに参加し、徳光海岸の保全活動を15年にわたり継続しています。
これらの取り組みは、次世代のために地球を守るというルネサスの社会的責任への継続的なコミットメントを体現しています。献身的に参加してくださったすべてのボランティアの皆さんに、心から感謝申し上げます。
山の清掃活動(中国)

2023年5月、中国北京で40人以上の従業員が地域奉仕活動に参加しました。3つのグループが異なるルートを通って白望山に登り、ゴミを拾い、交通標識やゴミ箱を清掃しました。3時間のチャリティイベントの間、彼らは環境保護を通じてすべての人々のために清潔な環境を提供することで、Renesasの目的「私たちの生活をより簡単にする」を体現しました。
マングローブ林の保全(マレーシア)

2023年12月、ルネサスは生物多様性プロジェクトでペナン沿岸漁民福祉協会と2年連続で提携しました。20人以上の従業員がボランティアとしてマングローブの木を植樹し、海岸線の保護、多様な海洋生物の生息地、炭素隔離を実現しました。私たちは協力して約200本の木を植え、沿岸生態系の保護と回復に向けて重要な一歩を踏み出しました。
2. 次世代エンジニアの教育
リヴィウ(ウクライナ)における1年生向けガイド付き見学ツアー

5月、リヴィウのルネサスチームは、リヴィウ工科大学電子工学科の1年生を迎え、ガイド付きの見学ツアーを実施しました。見学では、当社の紹介を行い、エンジニアたちがラボでどのように働いているかを実際に見学してもらいました。また、将来このような企業で働くことを目指す学生たちに向けて、どのようなスキルに注力すべきかについても話し合いました。この取り組みは、次世代のエンジニアたちに刺激を与え、進むべき道を示す貴重な機会となりました。
子どもプログラム教室(日本)

EP2DおよびEPICでは、若手社員が「EII(EP Initiatives By Innovators)」という活動を主導し、ルネサスが直面する課題に取り組んでいます。その一環として、東京都の「放課後子ども教室」プログラムに参加し、2024年7月から9月にかけて5つの小学校を訪問してプログラミング教室を開催しました。
授業では、RL78/G23 FPBマイコンボードを使って「電子オルゴール」を作成しました。子どもたちは非常に熱心に取り組み、参加した84名のうち97%が「楽しかった」と回答しました。
この取り組みは、子どもたちにプログラミングや電子工作への興味を持ってもらうことを目的としており、同時にルネサスの認知度向上にもつながっています。
学校訪問(イタリア・ミラノ)

ルネサスのフィールドアプリケーションエンジニアであるフェデリカ・マウラは、「Inspiring Girls Italia」と協力し、ミラノの小学生25名と交流しました。彼女はロールモデルとして、自身の仕事の魅力や、どのようにしてエンジニアとしてのキャリアを切り開いたのかを語りました。
また、STEM業界における固定観念を打ち破ることや、エンジニアという職業がもたらす多様な仕事や旅行の機会についても紹介しました。講演の最後には、生徒たちから多くの前向きな質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
中学生職場体験(日本)

2023年8月、当社の那珂工場では、近隣にある一貫教育校「ひたちなか市立湊浜学園」の中学2年生2名を受け入れ、ルネサス工場での職業体験を提供しました。工場見学と「半導体とは何か」という講義の後、実際の作業を体験し、働くことの楽しさや困難さを学ぶ機会を得ました。
ルネサスボードキット寄贈(ベトナム)

当社は、2023年2月にホーチミン工科大学およびダナン科学技術大学にCK-RA6M5クラウドキット+DA16200搭載SparkfunWIFIシールド(Arduino)100台を寄贈しました。これらの取り組みを通じて、これらの大学との継続的な関係を強化することができました。工学部の学生の間でルネサスに対する認識と関心を高めます。
ジャパンマイコンカーラリーを支援(日本)

ルネサスは、日本の工業高等学校から総勢1,404台が参加したジャパンマイコンカーラリーを支援しました。マイコンカーラリーは、マイコンカー(模型自動車)が白線を読み取りながら自動運転で走行し、タイムを競う競技です。マイコンカーの車体制御には、ルネサスのマイコンが使われており、ルネサスは機材提供や講習会を通じて、学生や指導教員の技術力向上に貢献しました。2025年1月11日~12日には、181台が決勝戦に挑み、優秀者を表彰しました。ルネサスは今後も学生のチャレンジをサポートすることに引き続き取り組んでいきます。
3. 地域社会への支援
シンガポールでの研修と社会貢献プログラム

2024年8月21日、シンガポールのルネサス社員20名が「プロジェクト・ディグニティ」のボランティア活動に参加し、生活に困っている方々向けのケアパック作成をサポートしました。
参加者は、飲み物を注文する際に使える簡単な手話を学び、「プロジェクト・ディグニティ」の取り組みについて説明を受けました。その後、90個の弁当を詰めて、支援を必要としている近隣の住民に配布。この活動を通じて、障がいのある方々の経験や視点について理解を深める貴重な機会となりました。
この取り組みは、シンガポールのルネサス社員の思いやりと行動力を示すものであり、DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)チームからも高く評価されました。謙虚さと多くの気づきを得た参加者たちは、日々の暮らしへの感謝の気持ちを新たにしています。
「Don’t Stop!」ハーフマラソンに参加(ウクライナ・リヴィウ)

2024年5月12日、リヴィウのルネサス・ランニングチームが「Don’t Stop!」ハーフマラソンに参加しました。このイベントは、ウクライナの国民的な連帯と、より良い未来への強い想いを象徴するものです。困難な状況の中でも前進し続けるウクライナの人々の不屈の精神を浮き彫りにする、特別な意味を持つ大会となりました。当日は、ルネサスから12名の社員が熱意を持ってチャレンジに臨み、参加費の100%が、紛争の影響を受けた方々のリハビリ支援を行う「Unbroken」センターに寄付されました。
マラソンは、地域社会の結束と回復力の強さを改めて感じさせるものであり、困難に直面する人々を支援できたことを誇りに思います。
中古本リサイクル活動に参加(香港)

ルネサス香港は、環境保護とチャリティを組み合わせた「Book for Love 2024」中古本リサイクル活動に参加しました。この取り組みは、寄付された中古本を回収・販売し、読書文化の継承を促進するとともに、その売上を香港の青少年支援団体「Boys’ and Girls’ Clubs Association of Hong Kong」と「Agency for Volunteer Service」が運営する「Treasure Trove」プロジェクトに寄付するものです。
このプロジェクトは、地域の困難を抱える家庭の支援や、地元のボランティア活動の推進にもつながっています。多くの社員が積極的に参加し、温かいご支援とご協力をいただけたことに心から感謝しています。知識と優しさを分かち合いながら、地域社会への貢献を今後も続けてまいります。
兵士のためのバイオニックアーム(ウクライナ)

2023年7月、ルネサスのリヴィウ事務所は、戦争で負傷した人々に身体的、心理的、心理社会的リハビリテーションを提供する慈善団体であるUnbrokenに30万UAH(約7,500ユーロ)を寄付した。私たちの貢献は、戦車が敵の地雷に撃たれて右腕を失った若い兵士にバイオニック アームを贈るのに役立ちました。地元チームはアンブロークンのオフィスで彼と会う機会がありました。
がん研究チャリティーレース(英国)

がんの治療法を見つける努力は、雨の日も晴れの日も、泥の中でも続いています。2023年5月、英国スウィンドンの私たちのチームは、がん研究への募金を集めるために数百人のランナーに加わり、泥だらけの野原で挑戦的な障害物コースを走り抜けました。彼らは2,000ポンド以上を集めました。
飢餓撲滅のための募金活動とフードボックス(米国)

2023年10月、ルネサスの米国チームは、飢餓をなくすためのシリコンバレーの仮想レースであるセカンド ハーベストに参加しました。私たちは20,000ドル以上を寄付し、地元コミュニティの困っている人々に100,000食の食事を提供しました。11月に、私たちは再びセカンド ハーベストと提携し、3時間の間に24,000ポンドの食品を仕分けして梱包しました。
2024年 社会貢献活動の金額実績 (万円)
寄付金 | 975 |
協賛金 | 716 |
現物寄付 | 108 |
従業員のボランティア活動参加(金額換算) | 507 |
SDGsへの貢献
ルネサスグループの地域社会への貢献に対する取り組みは、以下のSustainable Development Goalsに貢献しています。

4.3 2030年までに、全ての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。

4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。

5.b 女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。

6.6 2020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
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