R-Car M3eは、車載インフォテインメント、ローエンド統合コックピット、コネクテッドゲートウェイ、セントラルサーバーなど、ミドルクラスのコンピューティングを必要とする幅広い自動車アプリケーションで使用できます。2GHzバージョン(M3e-2G)も利用可能で、CPUパワーが向上します。
R-Car M3e(-2G)はR-Car H3e(-2G)と完全にソフトウェア互換であるため、既存のソフトウェアリソースを効果的に再利用できます。
[製品選択]テーブル内の製品名をクリックするとSamacSysが提供する回路図シンボル、PCBフットプリント、3D CADモデルがご確認いただけます。 お探しのシンボルやモデルが見つからない場合、Webサイトから直接リクエストできます。
ルネサスのR-Car製品群はスケーラブルに最適化されているため、高いコストパフォーマンスで機能安全を実現できます。また、メータークラスターシステムとAndroidシステム間の独立稼働を保証します。
ルネサスエレクトロニクスのギド・ヒルカーです。本日は統合コックピットについてお話しします。
統合コックピットの課題は、1つのECUでクラスタ、ナビゲーション、センタースタックを処理することです。一部のOEMは既に1ECU上への統合を開始しており、コストを削減しつつ、優れたルック&フィールを備えた魅力的なソリューションを提供しています。
このデモはR-Car M3N上で稼働しており、コストパフォーマンスに優れた統合コックピットソリューションであることがご確認いただけます。システムはAndroidがベースとなっており、スマートフォンのレプリケーションにもできるナビアプリであることがわかります。並行して、リアルタイム動作する組込みCPUが、2D描画エンジンを使用して、全面グラフィックのメインパネルを描画しています。
ルネサスは統合コックピットに向け、スケーラブルなR-Car製品群をラインナップしています。また、ハードウェアレベルで分離していることにより、メータークラスターシステムとAndroidシステム間の独立性を保証します。これにより、機能安全にかかる費用と工数を削減できます。最後に、リアルタイムシステムの起動時間がさらに短くなり、クラスタ機能に加え、リアビューカメラ、カーオーディオシステムをすぐに利用できるのも、大きなメリットです。
項 目 | R-Car M3e(-2G) 仕様 | ||
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製品名 (型名) | R-Car M3e (R8A779M2) R-Car M3e-2G (R8A779M3) |
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電源電圧 | 3.3/1.8 V(IO), 1.10V(LPDDR4), 0.9V(core) | ||
CPUコア | Arm®Cortex®-A57 Dual |
Arm®Cortex®-A53 Quad |
Arm®Cortex®-R7 Dual Lock-Step対応 |
キャッシュ メモリ |
L1命令キャッシュ:48Kバイト L1データキャッシュ:32Kバイト L2キャッシュ:1Mバイト |
L1命令キャッシュ:32Kバイト L1データキャッシュ:32Kバイト L2キャッシュ:512kバイト |
L1命令キャッシュ:32Kバイト L1データキャッシュ:32Kバイト |
外部メモリ |
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3Dグラフィクス |
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ビデオ機能 |
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オーディオ 機能 |
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ストレージ インタフェース |
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車載 インタフェース |
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暗号処理部 |
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主な周辺機能 |
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低消費電力 モード |
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パッケージ | 1022 ピン FCBGA 0.8mmピッチ (29mm × 29mm) | ||
開発環境 | ベンダ各社が提供しているArm対応ICEが使用可能 | ||
評価ボード | 以下の特長をもつリファレンスプラットフォームを準備しています (1) 車載情報機器向けの周辺回路を搭載し、ユーザシステムの実機検証環境を実現 (2) アプリケーションソフト等のソフトウェア開発ツールとして使用可能 (3) ユーザによるオリジナル機能の追加が可能 |
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ソフトウェア プラットフォーム |
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