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可視光通信ってなあに?


どのように制作するの?


実験方法


可視光通信国際ワークショップ2015で講師をしました


いよいよみんなで温度計作り!


ジュエリーを作りました


ディスコクルミちゃんを作りました


プラネタリウムを作りました


鳥の巣を作りました


ワークショップを終えて

著者紹介

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児玉由美子

「環境造形作家・LEDなど光のアーチスト」
長野五輪表彰式会場光景観制作
愛・地球博中日新聞社パビリオン 北斎赤富士制作、北京五輪・可視光通信モニュメント制作など。現在国立情報学研究所で「オリンピックのIT戦略」を研究制作中

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さあこれから、いよいよどうやって、可視光通信を使った温度計を作るか考えましょう。

ここにピンクのGR-KURUMIやLED三色の色とつなげるピンなどがきれいに盛られている白いお皿のようなミニチュアボードがあります。光で温度を伝える工作キッドよ。

複雑なはんだ付けや、C言語プログラムなどをGR-KURUMIに組み込む作業はとてもむずかしいから、作っておいたの。

kurumi-create-thermometer

私は芸術家だから、スマホで温度をゲットするIT工作よりも、キッドをカバーして温度に対して、哲学的な意味を持たせたり、LEDの美しい光が引き立つような造形を考えるほうに興味があるのね。

1930年代、経済が落ち込んで世界恐慌が吹き荒れた時代、アメリカのレイモンド・ローウィーというデザイナーが、資本家が投資ができなくてあたらしいものができないことから、画期的なアイデアを考えたの。それは冷蔵庫に白いカバーデザインを施したこと。

むき出しだった冷却装置を、白い箱に入れたようなデザインにして、あたかも新しいものを作ったようにしたの。今の冷蔵庫の原型ね。これは大ヒットしたのよ。

レイモンド・ローウィ―は流線型という形を生み出して、口紅から機関車までデザインをして、新しい時代を切りひらいたの。工作キッドを美術やデザインの視点で、どんなコンセプトで、どんな形でカバーするのか。ここでいよいよ私たちの出番よ。

先端科学技術と芸術デザインの世界の役割分担ね。GR-KURUMIは、新しい時代を切り開くかなめになると思うわ。

自由な発想で独創的な:カバーデザインを考えればいいのね。この工作キッドがあれば助かるね。よかった!

GR-KURUMIの白いボタンを押すと、四角い透明なプラスティックに覆われたLEDがただ光るのと、ゆっくり点滅するのと2種類あるのに気づくわ。 スマホや携帯電話でゲットするときは、点滅しているLEDを使うのよ。間違えないでね。

※制作上の留意点
ここではカシオ計算機(株)の開発した可視光通信システムを使うので無料のアプリをダウンロードしておいてね。

またIT工作の部分からもっと高度に作りたい人は、「季刊 電子工作マガジン2014年冬号」の、飯塚宣男氏による「ピカリコを使ったLED可視光通信温度計の制作」を参考にされてくださいね。

実験方法へ続く