概要

Description

RH850/U2Bシリーズは、ゾーン/ドメインに進化したE/Eアーキテクチャに最適な車両制御用のクロスドメインMCUです。400MHzのCPUを最大8コア (ロックステップデュアルコア 4コア含む) を搭載し、各CPUには、ハードウェア仮想化支援機構を搭載しています。また、QoS (Quality of Service) 機能を搭載し、複数の異なるASILソフトウェア間の干渉を抑止できるFFI (Freedom-From-Interference)の実現をサポートします。

本製品は、高性能なハードウェアアクセラレータである、DFP(DR1000C)を搭載しています。本DFPは、高並列演算が可能なベクトル演算器を内蔵したRISC-Vベースプロセッサを搭載しており、次世代制御で求められる機械学習(例/ニューラルネットワーク)や、欧州の排ガス規制となる 「EU7」 実現のため、処理負荷の高い演算処理をオフロードすることが可能です。

モータ制御は車両の電動化トレンドのキーテクノロジーです。 ルネサスのトラクションモータ(インバータ)制御ソリューションは、高性能モータ制御アクセラレータ(EMU3S)を搭載し、GTM v4.1やTSG3などの複数のモータ制御用タイマ機能と柔軟に連携して動作します。また、独自の機能として内蔵している位置センサインタフェースRDC3X(レゾルバおよびインダクティブポジションセンサに対応)は、通常必要とされる外付けRDCチップセットが不要となるため、大幅なBOMコストの削減が可能です。

特長

  • 主な特長
    • 400MHz RH850 G4MHコア Max. x8 (ロックステップデュアルコア x4を含む)
      • トップレベルの性能-消費電力効率
    • Flash Memory Max. 32MB
    • RAM max. 5.1MB
    • DFP (DR1000C) RISC-VベースのMIMD型高性能組込みベクトルプロセッサ
    • EMU3S(内蔵モータコントロールユニット)、RDC3X(位置センサインタフェース)、TSG3(モータ制御用タイマ)を搭載し、トラクションモータ(インバータ)のベクトル制御に対応
    • 逐次比較型12bit-ADC (SAR-ADC): 128ch(T/H 4+4+2+2), 5モジュール
    • ΔΣADC (DS-ADC): 46ch, 14モジュール
    • デジタルフィルタエンジン(DFE): 20ch
    • 車載制御用タイマ: ATU-Ⅵ, GTM v4.1
    • 動作温度: Tj=-40 - +160(max) ℃
  • 通信インタフェース
    • TSN対応Gigabit Ethernet (RSwitch機能含む)
    • RS-CANFD, FlexRay, MSPI, RHSB (MSC), RHSIF, RSENT, RLIN3 (LIN master/slave, UART), RIIC (I2C), PSI5, PSI5-S
    • SFMA (シリアルフラッシュメモリインタフェース)
    • MMCA (eMMC)
  • FuSaとセキュリティへの対応
    • ハードウェアセキュリティモジュール(車載セキュリティ標準規格EVITA-FULLに準拠)
    • ISO26262 ASIL-D
  • ツール、HW、SWの各分野の最新規格に対応した広範なエコシステム

アプリケーション

  • ゾーンECU
  • ドメインECU
  • コミュニケーションゲートウェイ
  • 車両制御ECU (xEV, ICE, TCU)

ドキュメント

タイトル 分類 日付
PDF1.20 MB
プレゼンテーション
パンフレット
PDF2.09 MB
パンフレット
パンフレット
PDF14.70 MBEnglish
その他資料
PDF967 KBEnglish
マニュアル-開発ツール
PDF857 KBEnglish
マニュアル-開発ツール
その他資料
PDF282 KBEnglish
ツールニュース-注意事項
PDF198 KBEnglish
ツールニュース-リリース
PDF180 KBEnglish
ツールニュース-リリース
PDF229 KBEnglish
ツールニュース-リリース
PDF206 KBEnglish
ツールニュース-リリース

設計・開発

ソフトウェア/ツール

ソフトウェア/ツールページ

Title タイプ 会社名
E2エミュレータ [RTE0T00020KCE00000R]オンチップデバッギングエミュレータ。フラッシュプログラマ兼用。 [Support MCU/MPU: RA, RE, RH850, R-Car D1, RL78, RX] Emulator Renesas

モデル

ビデオ&トレーニング

RH850/U2x Virtualization Development Platform

To practically reduce the overall number of ECUs in a car, their functions must become integrated as multiple virtual ECUs on a shared physical ECU. A solution to this challenge is the introduction of a hypervisor-related SW system – developed in cooperation between ETAS and Renesas.

追加詳細

複数ECU統合 (統合ECU, ゾーンECU)に向けて、本製品で搭載してる特長的な機能を以下に示します。

  • Hypervisor(HV)ソフトウェア処理負荷低減のため、本製品に搭載のCPUコアは、サポート機能 (仮想CPU機構、高速コンテキストスイッチング、HV割り込み、2-Level MPU等)を有しています。
  • MPUによるメモリ保護機能に加え、周辺メモリおよび周辺モジュールについても各種保護機構 (Slave guard, CRAM Guard, 等)機能を持っており、安全なアクセス保護を実現可能です。
  • QoS (Quality of Service)サポート機能として、各バスマスタ(CPU, DMAC等)に対して、最小の帯域を確保するためのレイテンシモニタ・レギュレーション機能を持っており、安全な通信を実現可能です。
  • Safety:複数の個別エラー出力信号により、SWパーティションのレベルで個別処理を確保できます。
  • セキュリティ:ハードウェアセキュリティモジュールで内蔵している暗号エンジンに加えて、各CPUコアから使用可能なロックステップ対応した暗号エンジンを搭載しており、安心・安全な通信を実現可能です。
  • No-wait OTA実現のため、フラッシュメモリをバンク単位でバックグラウンドオペレーション(BGO)可能なシステムを有しています。

高性能ハードウェアアクセラレータ 「DFP (Data Flow Processor) - DR1000C」:

DFP (DR1000C)は、株式会社NSITEXEよりライセンス提供を受けて本製品に搭載しています。株式会社NSITEXEは、株式会社デンソーからスピンオフし、2017年に設立された先進的なハードウェアアクセラレータおよびプロセッサの開発に特化したIPベンダです。

DFP(DR1000C)は、セーフティクリティカルシステムをターゲットとした組込みシステム向け制御マイコンに求められる高負荷演算処理(モデル予測制御やAI推論、センサ処理等)をオフロードするのに最適な並列プロセッサIPです。最大16個のハードウエアスレッドがベクトルプロセッサを効率的に使用することで非常に高い電力性能を実現します。