ルネサスは長年にわたり、多様なマイコン製品を提供し、幅広くご利用頂いてきました。
この一部をIP製品として提供し、マイコンの使いやすさを、さまざまな形態で、長期にわたって、継続使用できるようにしています。
お客様は、機能が固定されたデバイスを使用するだけでなく、マイコン製品の知的財産をも利用でき、機能の拡張やカスタマイズを行うなど、汎用デバイスを超えて、最適な機能を、最適な形態で活用することができます。

特長

ルネサス「プロセッサIP」は、

  • ルネサスマイコン製品で実績のある各種プロセッサIPに
  • システム構成に必要な機能をパッケージングした「CPUサブシステム」として
  • ソフトマクロで

提供します。
8ビット~32ビット、小規模~大規模のさまざまなサブシステムを用意し、多様なニーズに対応可能です。ユーザオリジナルデバイスの実現を容易にします。
【注】サブステムの構成はIPによって異なります。
また、開発環境はルネサスマイコン製品で使用するエミュレータや統合開発環境などを使用できます。そのほか、OSなどの各種ソフトウェアも利用可能です。

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プロセッサIP一覧

機能IP名称プロセス
(もしくはSoft macro)
ステータスドキュメントお問合せ
CPU
サブシステム
RXv1-C
32-bit CISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.pngメールでのお問合せ
RXv2-C
32-bit CISC
Soft macro提供可能
RXv3-C
32-bit CISC
Soft macro提供可能
RXv2-S
32-bit CISC
Soft macro準備中
(要問合せ)
RXv3-S
32-bit CISC
Soft macro準備中
(要問合せ)
SH-4A
32-bit RISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
SH-4
32-bit RISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
SH3-DSP
32-bit RISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
SH-2A
32-bit RISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
SH2-DSP
32-bit RISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
H8/300
8‐bit CISC
H8/H8S/H8SX
IPセレクションガイド
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
H8S
16-bit CISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
H8SX
32‐bit CISC
Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png
M32R
32-bit RISC
 Soft macro提供可能pdf_icon_for_table.png

汎用デバイスとの共通性

ルネサスのプロセッサIPは、ルネサスの汎用デバイス向けに用意されたものです。
ルネサスの汎用デバイス向けには、開発環境やソフトウェア、あるいはサポートなどが、ルネサスおよびサードパーティから、長年にわたり、数多く提供されています。
ルネサスのプロセッサIPを使用することで、これらの開発環境、ソフトウェア、サポート、さらにはこれらに伴うノウハウなどの活用もできます。
既に、ルネサスの汎用デバイスをお使いの方はもちろん、それ以外の方でも、ルネサスのIPを使用することで、汎用デバイスに匹敵するさまざまな資産を活用することができます。

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オリジナルマイコン

プロセッサIPを使用したユーザオリジナルマイコンによって、次のようなメリットを得ることができます。

  • 最適化
    複数マイコンの共通化や、ユーザ機能の取り込みによる1チップ化が可能です。
    部品を共通化・部品点数削減を行い、在庫管理などの容易化を図ることができます。
    マイコンの使用方法をハードウェアで固定することができ、ピン機能などの初期設定を不要にできます。
    クリティカルな処理をハードウェアで実装し、高速化することができます。
  • ルネサスマイコン製品の資産の有効活用
    マイコン製品で開発した既存のソフトウェア資産を、同一のIPを使用することで活用できます。また、マイコン製品向けに提供されているドライバなどのソフトウェアも利用できます。
  • 資産化
    ハードウェア(IP)とソフトウェアを組み合わせた状態で、保持し、開発品質を維持し、また、長期に使用することができます。
    最適なデバイスにポーティングしたり、システム毎にサブセットで展開したりすることが容易です。
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専用LSIへの組み込み

専用LSIへのプロセッサIP組み込みによって、次のようなメリットを得ることができます。

  • 小型化
    ソフトマクロIPは、多様なプロセスに対応可能で、専用LSIに最適なプロセスで使用することができます。
    専用LSIとマイコンを使用していた場合、専用LSIにプロセッサIPを組み込み、1チップ化し、小型化が可能です。
  • マイコン制御・ソフトウェア制御による利便性
    対象機器の状態を判断し、専用LSIのモードを制御することなど、システム制御が容易にできます。
    個別の機器に合わせたパラメータ設定などのチューニングを容易にできます。
    新規の機能をソフトウェアで実現することによって、開発を容易にし、機能の変更を容易にできます。
    内蔵のタイマなどによってメカ制御を行うことができます。
    【注】IPによって相違があります。
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FPGAを使用したシステム開発への適用例

ルネサスのプロセッサIPをFPGAに実装することで、ソフトウェアを含むシステムのPoC開発、早期開発や予備評価、試作などが可能です。
量産時にもFPGAを使用する場合が増えており、この場合は、量産開始後も、仕様変更や機能追加などに柔軟な対応が可能です。
このようなFPGAを使用したシステム開発を行うお客様向けに、FPGA内蔵や外付けのアナログ入出力を、汎用マイコンと同じレジスタインタフェースで利用可能にしたFPGA実装用汎用マイコン機能IP(FPGAマイコン)を用意しています。さらに、FPGA実装のメリットを活かし、機能の拡張を容易にした拡張インタフェースをもつIPも利用可能です。
既に、FPGAをご使用の場合は、プロセッサIPとの1チップ化を行い、マイコン機能との統合が可能です。

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