概要

Description

近年、自動運転の開発が進んでおり、インスツルメント・クラスタと各種センサや情報・制御機器との連携が増えてきています。高速道路においてドライバーの監視がない状態で車両が自動で走行する自車周辺の車両情報表示システムの実現など、インスツルメント・クラスタに表示する情報量が増えるとともに、安全性の観点から視認性向上のニーズが高まっており、グラフィックスコンテンツのスムーズな描画が求められています。
また、車載用液晶ディスプレイは、その技術進歩により、大型化・高解像度化・低価格化が進んでおり、これまでハイエンドクラス車を中心に普及していた3Dクラスタは、エントリークラス車への展開を加速させています。ルネサスは、エントリークラス車の3Dクラスタの開発で課題となっている、3Dグラフィックスコンテンツのスムーズな描画と、開発工数/コストの低減を両立させるため、車載システム用SoC「R-Car D3e」をリリースしました。

特長

  • イマジネーションテクノロジーズ社の最新シリーズ、高性能3Dグラフィックス・コア PowerVR Series8XEを搭載、描画性能は既存製品「R-Car D1」の約6倍向上
  • 安価な4層プリント基板の採用や部品数の削減によりBOMコストを低減し、2Dクラスタと同レベルのシステムコストを実現
  • インスツルメント・クラスタ分野で定評のあるパートナとの連携し、開発工数/コストを低減できる豊富なソリューションを提供

アプリケーション

アプリケーション

  • 車載用インスツルメントクラスタ

ドキュメント

タイトル 分類 日付
PDF40.63 MB
マニュアル-ハードウェア
PDF1.55 MB
アプリケーションノート
PDF2.88 MB
アプリケーションノート
PDF1.17 MB
アプリケーションノート
PDF948 KB
アプリケーションノート
PDF871 KB
アプリケーションノート
PDF4.71 MB
アプリケーションノート
PDF2.07 MB
アプリケーションノート
PDF685 KB
アプリケーションノート
PDF299 KB
アプリケーションノート
PDF966 KB
アプリケーションノート
PDF2.12 MB
アプリケーションノート
PDF387 KB
アプリケーションノート
PDF492 KB
マニュアル-ハードウェア

設計・開発

サンプルコード

サンプルコード

タイトル Type Date
ZIP4 KB
サンプルコード

ボード&キット

ボード&キット

モデル

製品仕様

項 目 R-Car D3e 仕様
製品名(型名) R-Car D3e (R8A779M7)
電源電圧 3.3/1.8 V(IO), 2.5V(Ether), 1.5V(DDR3)/1.35V(DDR3L), 1.03V(core)
CPUコア Arm®Cortex®-A53
キャッシュメモリ L1命令キャッシュ:32Kバイト
L1データキャッシュ:32Kバイト
L2キャッシュ:128Kバイト
外部メモリ DDR 専用バスにDDR3/DDR3L-SDRAM を接続可能
  • 最大対応規格:DDR3-1866/DDR3L-1866
  • データバス幅:16ビット x 1チャネル
グラフィックス 3Dグラフィックスプロセッシングユニット
IMG PowerVR Series8XE GE8300
2Dグラフィックスプロセッシングユニット
ビデオ機能 ビデオ表示インタフェース x 2 チャネル (LVDS x 2 or LVDS + Digital RGB)
ビデオ入力インタフェース x 1 チャネル (Digital RGB)
ビデオ画像処理機能 (リサイズ、ダイナミックガンマ補正、色空間変換、回転)
歪み補正モジュール(IMR-LSX4)
ビデオ出力チェック機能 Display Output Compare Unit (DISCOM)
Video-Output-Checker (VOC)
オーディオ機能 サンプリングレート変換 x 2 チャネル
サウンドシリアルインタフェース x 2 チャネル
ストレージインタフェース USB 2.0 ホスト/ファンクション インタフェース x 1 ポート(wPHY)
マルチメディアカードインタフェース x 1 チャネル
Raw NANDフラッシュメモリインタフェース x 1チャネル
車載インタフェース メディアローカルバス(MLB)インタフェース x 1チャネル(3 線式)
コントローラエリアネットワークインタフェース(CAN-FD対応) x 2 チャネル
Ethernet AVB 1.0 対応MAC 内蔵
インタフェース:RGMII
Ethernet AVB (802.1BA)
  • IEEE802.1BA
  • IEEE802.1AS
  • IEEE802.1Qav
  • IEEE1722
暗号処理部 暗号処理エンジン(AES、DES、ハッシュ関数、RSA)
SystemRAM
主な周辺機能 SYS-DMAC x 24 チャネル、Realtime-DMAC x 8 チャネル
Audio-DMAC x 16 チャネル、Audio(周辺)-DMAC x 4 チャネル
32bit タイマ x 26 チャネル
PWM タイマ x 4 チャネル
I2C バスインタフェース x 4 チャネル
シリアルコミュニケーションインタフェース(SCIF) x 11 チャネル
SPIマルチI/Oバスコントローラ (RPC) x 2 チャネル
(HyperFlash x 1チャネル対応)
クロック同期シリアルインタフェース(MSIOF) x 4 チャネル(SPI/IIS サポート)
低消費電力モード モジュールスタンバイ機能
DDR-SDRAM 電源バックアップモードをサポート
パッケージ 401 ピン FCBGA 0.8mm ピッチ (19mm × 19mm)
開発環境 ベンダ各社が提供している Arm対応ICE が使用可能
評価ボード 以下の特長をもつリファレンスプラットフォームを準備しています
(1) 車載情報機器向けの周辺回路を搭載し、ユーザシステムの実機検証環境を実現
(2) アプリケーションソフト等のソフトウェア開発ツールとして使用可能
(3) ユーザによるオリジナル機能の追加が可能
ソフトウェアプラットフォーム 対応OS: Linux、QNX® Neutrino® RTOS、Integrity®

*Arm、Cortex は、Arm Limited の登録商標です。PowerVR は、Imagination Technologies Limited の登録商標です。HyperFlash はサイプレスセミコンダクタ社の商標です。QNX および Neutrino はBlackBerry Limitedの商標であり、特定の地域で登録および/または使用され、また、QNX Software Systems Limitedの許諾のもと使用されます。Green Hills Software およびINTEGRITYは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc.の商標または登録商標です。その他、本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する登録商標または商標です。