超低消費電力32ビットマイコン「RX111グループ」のフラッシュメモリを大容量512KBに拡張

~ローパワーと演算処理性能が必要なヘルスケア機器や産業センサ機においてUSBクラスドライバ追加、機能安全対応、多種言語対応等の機能拡張要求に対応~

2014年09月29日

ルネサス エレクトロニクス株式会社

 

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、本日ヘルスケア機器や産業機器、ビルディングオートメーション向けに最適な32ビットマイコン「RX111グループ」にメモリ容量を拡張した新製品を追加し、ラインアップを強化しました。本「RX111グループ」の新製品は本日よりサンプル出荷を開始いたします。

 これまで「RX111グループ」のラインアップは、36~64ピンのパッケージ展開でフラッシュメモリの容量が16~128KB、RAMの容量が8~16KBでしたが、今回、フラッシュメモリ容量を512KB、RAM容量を64KBまで拡張し、製品品種を計31品種から計46品種に増やすことで、本グループの製品ラインアップを強化しました。本新製品は2014年12月から生産を開始し、2016年1月には50万個を量産する予定です。

 ヘルスケア機器や産業用のセンサ機器、ビルディングオートメーションの計測器や検知機では、フィルタ演算などを高速に実行するための高い演算処理性能と、バッテリーによる稼働時間を延ばす低消費電力での動作の両立が求められています。「RX111グループ」の機能や性能は、この様なニーズに合致しているため多くの機器に採用されています。

 近年、ヘルスケア機器や産業用のセンサ機器、ビルディングオートメーションの計測器、検知器などの機器では、差異化を図るための機能拡張や安全性の向上やコスト低減のための部品共通化などに伴い、ソフトウェア設計が複雑化し、制御に必要なプログラムは増加する傾向にあります。この影響によりこれらの機器に使用されるマイコンをセットメーカが選択する際には、高性能で、且つフラッシュメモリ容量の増加が必要となり、機器の市場ニーズとは逆行した消費電力の大きなマイコンの選択を余儀なくされ、機器の稼働時間の短縮や電源能力の拡張を引き起こしていました。

 この様な新たな市場ニーズにいち早く対応するためルネサスは、最大50DMIPSの性能を持つ32ビット低消費電力マイコン「RX111グループ」のラインアップを、従来の当社製品比で4倍となるフラッシュメモリ容量を 512KB、RAM容量 64KBに拡張しました。消費電流は動作時で64uA/DMIPS、内蔵RAM/レジスタ値を保持したスタンバイ時で440nAであり、32ビットマイコン業界トップレベルの低消費電力を実現します。

 今後も、ヘルスケア機器では、ホストとの通信のみで使用していたUSBにバッテリーチャージ機能の追加や、産業用センサ機器では、機器が故障しても安全を維持できる機能安全やIoT(Internet of Things)化による多種の通信機能への対応、またビルディングオートメーションの流量計では、取り付けの範囲を広げるたにバッテリー駆動による無線通信に機器が変化。これによりスタンバイ時の消費電力や復帰時間が重要な要素となっています。また、海外の仕向け先毎の表示や制御を1つのプログラムに纏めるなど制御に必要なプログラムサイズのますますの増加が予測されています。

 ルネサスは、従来からヘルスケア機器や産業用のセンサ機器、ビルディングオートメーションの計測器や検知機の市場で定評のある「RX111グループ」に今回、メモリ容量を拡張した新製品を追加することで、製品ラインアップの強化を図り市場ニーズの変化に対応していきます。

 

 新製品の特長の詳細は以下のとおりです。

 

(1)用途に合わせてメモリ容量の選択が可能

 従来、36~64ピンで16KB/8KB~128KB/16KBのフラッシュメモリ/RAMのメモリ展開で計31品種から、48ピン、64ピンに256KB/32KB、384KB/64KB、512KB/64KBの15品種を追加し、ラインアップを計46品種に強化。

 

(2)高性能と低消費電力を両立したコア

 RXv1コアを使用した汎用マイコンのなかでトップクラスの超低消費電力動作で高い処理性能を両立。動作周波数32MHzで1.56 Dhrystone MIPS (DMIPS)/MHzの処理性能と64uA/DMIPSの低い消費電力での動作が可能。

 

(3)バッテリー稼働時間を延ばす工夫

 32ビットマイコンでは業界トップレベルの64uA/DMIPSの低動作電流、RAMとレジスタを保持した状態で440nAの低スタンバイ電流を実現。また、RAM、レジスタを保持したスタンバイ状態からは4.8usの高速復帰を実現。これらの特長により、スタンバイと動作を繰り返す間欠動作では、電流値を削減に加え、スタンバイからの復帰時の電流損失を削減することが可能。そのため、間欠動作をするポータブル機器やヘルスケア機器のバッテリー稼働時間を延ばすことが可能。

 

 新製品の主な仕様は別紙をご参照ください。

 

以 上

 

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