概要

R-Car E3は、あらゆる車種のクラスタに対するデジタル化、大型化のニーズの高まりに応えて、従来の3Dクラスタ向け「R-Car D3」の上位モデルとして、3Dグラフィックス描画性能を向上しました。クラスタ用としては最大クラスの12.3型、1920 x 720画素の大型ディスプレイにスムーズに3D表示が可能です。また、コネクテッドカーが主流となる中で、クラスタには外部環境や安全に関する情報をドライバに適切に表示するHMI(Human Machine Interface)としての役割が高まっていることから、機能安全やセキュリティ機能を強化しました。これにより、故障やサイバー攻撃にも安全に対処できる堅牢なシステムを容易に開発できるようになります。
さらに、R-Car E3はクラスタ用としてだけでなく、ディスプレイオーディオやIVI(In Vehicle Infotainment)システムも1チップで駆動できるよう、Audio DSPなどの周辺機能を搭載しました。これにより、各々のシステムを統合することが可能になり、システムコストやスペースを大幅に削減できます。

特長
  • 大型パネルのフルグラフィックスシステムに最適なソリューション
  • エントリーモデル向け統合コクピットに最適化した性能、機能を実現
  • 既存製品と互換性によるエコシステムの活用、R-Carコンソーシアム 250社以上のパートナーと連携

※2018年10月時点

求められるテクノロジの進化に最適なソリューションを提案

R-Car テクノロジロードマップ

ブロック図

12.3” Full Graphics Cluster System

R-Car E3 System Block Diagram

Cockpit System for Entry Car

R-Car E3 System Block Diagram

製品仕様
項 目 R-Car E3 仕様
製品名(型名) R-Car E3 (R8A77990)
電源電圧 3.3/1.8 V(IO), 2.5V(Ether), 1.35V(DDR3L), 1.03V(core)
CPUコア Arm®Cortex®-A53 Dual
Arm®Cortex®-R7
Dual Lock-Step対応
キャッシュ
メモリ
L1命令キャッシュ: 32Kバイト
L1データキャッシュ: 32Kバイト
L2キャッシュ: 256Kバイト
L1命令キャッシュ: 32Kバイト
L1データキャッシュ: 32Kバイト
外部メモリ
  • DDR専用バスにDDR3-SDRAMを接続可能
  • 最大対応規格: DDR3L-1866
  • データバス幅: 32ビット × 1チャネル
グラフィックス
  • 3Dグラフィックスプロセッシングユニット
    Imagination Technologies社製PowerVR® Series 8XE GE8300
  • 2Dグラフィックスプロセッシングユニット
ビデオ機能
  • ビデオ表示インタフェース × 2チャネル (LVDS x 2 or LVDS + Digital RGB)
  • ビデオ入力インタフェース × 2チャネル (MIPI CSI2, Digital RGB)
  • ビデオcodecモジュール (H.265、H.264/AVC、MPEG-4、VC-1等)
  • ビデオ画像処理機能 (リサイズ、ダイナミックガンマ補正、色空間変換、I/P変換、超解像、回転、Lossy圧縮、可逆データ伸張)
  • 歪み補正モジュール (IMR-LSX4)
ビデオ出力チェック機能
  • Display Output Compare Unit (DISCOM)
  • Video-Output-Checker (VOC)
オーディオ
機能
  • オーディオDSP
  • サンプリングレート変換 × 10チャネル
  • サウンドシリアルインタフェース × 10チャネル
ストレージ
インタフェース
  • USB 3.0 ホストインタフェース (DRD対応) × 1ポート (wPHY)
  • USB 2.0 ホストインタフェース × 1ポート (wPHY)
  • SDホストインタフェース × 3チャネル
  • マルチメディアカードインタフェース × 1チャネル
  • Raw NANDフラッシュメモリインタフェース x 1チャネル
車載
インタフェース
  • メディアローカルバス(MLB)インタフェース × 1チャネル (3線式)
  • コントローラエリアネットワークインタフェース (CAN-FD対応) × 2チャネル
  • Ethernet AVB 1.0 対応MAC 内蔵
    インタフェース:RGMII
    Ethernet AVB (802.1BA)
  • IEEE802.1BA
  • IEEE802.1AS
  • IEEE802.1Qav
  • IEEE1722
暗号処理部
  • 暗号処理エンジン(AES、DES、ハッシュ関数、RSA)
  • SystemRAM
主な周辺機能
  • SYS-DMAC x 48 チャネル、Realtime-DMAC × 16 チャネル
    Audio-DMAC × 16 チャネル、Audio(周辺)-DMAC × 29 チャネル
  • 32bitタイマ × 26チャネル
  • PWMタイマ × 7チャネル
  • I2C バスインタフェース × 9 チャネル
  • シリアルコミュニケーションインタフェース(SCIF) × 11チャネル
  • SPIマルチI/Oバスコントローラ (RPC) × 2 チャネル (HyperFlashTM × 1チャネル対応)
  • クロック同期シリアルインタフェース(MSIOF) × 4チャネル(SPI/IISサポート)
  • デジタルラジオインターフェース(DRIF) × 4チャネル
低消費電力モード
  • モジュール電源遮断機能
  • DFS(Dynamic Frequency Scaling)機能およびDDR-SDRAM 電源バックアップモードをサポート
パッケージ 552 ピン FCBGA 0.8mm ピッチ (21mm × 21mm)
開発環境 ベンダ各社が提供している Arm 対応ICE が使用可能
評価ボード 以下の特長をもつリファレンスプラットフォームを準備しています
(1) 車載情報機器向けの周辺回路を搭載し、ユーザシステムの実機検証環境を実現
(2) アプリケーションソフト等のソフトウェア開発ツールとして使用可能
(3) ユーザによるオリジナル機能の追加が可能
ソフトウェアプラットフォーム
  • 対応OS: Linux、Android、QNX® Neutrino® RTOS、Integrity®
  • OpenGL ES3.1に対応したグラフィックスライブラリ、OpenMAX IL I/Fに対応したH.265、H.264、MPEG-4、VC-1ビデオコーデックライブラリ、OS標準のAPIに対応したBSPを準備しており、トータルシステム へのソフトウェアソリューションを提供します
  • Arm、CortexはArm Limitedの登録商標または商標です。
  • PowerVRはImagination Technologies Limitedの登録商標または商標です。
  • AndroidはGoogle Inc.の登録商標または商標です。
  • QNXおよびNeutrinoは特定地域におけるQNX Software Systems Ltd の登録商標です。
  • Green Hills SoftwareおよびINTEGRITYは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。
  • HyperFlashはサイプレスセミコンダクタ社の商標です。
  • 本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する登録証用または商標です。
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