~中国の電子産業の発展を担う人材育成に貢献~
2017年8月10日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)の100%子会社であるルネサス エレクトロニクス(中国)有限公司(董事長:真岡 朋光、以下ルネサス中国)が冠スポンサーとして協賛する「2017年ルネサスカップ全国大学生電子設計コンテスト」が、昨日、中国全土31の予選ブロックで一斉に開幕しました。

 同コンテストは、中国の大学生を対象に、中国の教育部高等教育司と工業情報化部人事教育司が主催し、全国大学生電子設計コンテスト組織委員会が運営するもので、1994年より開催され、今年で13回目の開催となります。今年は中国1,066大学より14,406チームが参加し、学生の参加者数は前回比4,056人増となる43,218名となり、過去最大の規模となりました。

 今年のコンテストは8月9日から12日に行われる一回戦と8月21日に行われる二回戦の総合成績で評価され、参加チームは最高賞「ルネサスカップ」を目指し、半導体を利用したプログラミング能力を競い合います。コンテストのテーマは基礎から応用まで幅広くカバーしています。最もチャレンジングとされる総合応用の設計テーマには、3回連続でマルチロータードローンが選ばれており、メイン制御用に指定されたルネサスのマイコンは、高い演算効率と低消費電力を両立し、ドローンの飛行およびナビの制御に最適な製品です。

 近年、IoT、AI(人工知能)をはじめ先進的な技術が次々と登場しています。技術革新と産業革命を推進するため、中国政府は「中国製造2025」などの国家戦略を打ち出し、イノベーションと人材育成を重要視してきました。同コンテストはこうした国家戦略が目指す方向性と合致しており、大学生が電子設計の実践を通して、イノベーション意識を醸成し、創造力を向上する機会を提供しています。

 同コンテストの冠スポンサーとして、ルネサス中国は今回も含め過去5回、同コンテンストをサポートしてきました。同コンテストをより効果的かつ効率良くサポートするため、今回は初めて中国13ヶ所で技術講座を実施し、2,000名以上の指導教師と学生が参加しました。また、オンラインで大学生向け技術サポートも実施しました。

 ルネサス中国は、世界をリードする半導体ソリューションサプライヤとして積極的に中国の公益事業や教育事業に参画し、例えば20以上の大学と共同実験室を開設するなど、企業の社会的責任を果たしています。ルネサス中国は今後も、大学との協力を通じて、エコ・省エネの理念を普及させ、将来の中国の電子産業の発展を担う人材を育成するとともに、中国の環境保護を促進し、スマート社会の構築に貢献してまいります。

以 上


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