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Stuart Feffer
Stuart Feffer
掲載: 2022年8月17日

Smart Sensing 2021(10月27日〜29日於東京ビックサイト南)で国内初のデモを実施

2021年10月11日 Reality Analytics Inc. (本社:米国メリーランド州、以下Reality AI)は、本日、振動センサー、音、またその他のセンサーで収集したデータをもとに、機械の正常な動作を自動的に学習し、異常を報告する工場向け異常検知ソリューション「RealityCheck AD」の提供を日本国内で開始することを発表しました。Reality AIは、富士通コンポーネント株式会社(本社:東京都品川区、代表執行役社長 木下雅博、以下富士通コンポーネント)の非接触型のドップラーレーダーセンサーによるセンシングにも取り組んでいます。

RealityCheck ADは、Realty AIのAIソフトウェアを実行するエッジノード、1つ以上のセンサー、さらに機器のモニタリングやより高度なモデルの開発を行うためのクラウド上のエンジニアリングワークステーションで構成されています。またお客様の環境に応じてマイクや接触型センサーを用いた構成も用意しています。

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RealityCheck Industrial AD Diagram

AIの活用による産業向け機械や機器、設備の劣化予測や異常検知に期待が寄せられて数年が経ちますが、実際の活用には至っていない、または技術検証されているものの多くは画像認識をベースにしたものなのが現状です。音や振動など、目に見えない信号データによるAIソリューションについては、AIの学習用データの準備や信頼性の確保、また専門の技術者の育成などが課題とされてきました。

Reality AIが提供する「RealityCheck AD」は、エッジノードを設置し起動することにより、センサーから信号データの取得を自動で開始。収集したデータを元に異常検知のための機械学習モデルを自動生成します。十分なデータが得られると、エッジノードは推論モードに切り替わり、異常な動作の検出を行います。お客様によるデータの準備は必要ありません。さらに、長期間にわたってデータを継続して取得/学習するので、お客様はReality AI Tools®を使用して、異常の分類や残りの耐用年数を予測するためのより高度なモデルを生成することができます。

富士通コンポーネントが提供するドップラーレーダーを利用したAI対応の非接触型振動センサーは、同社とReality AIのパートナーシップにより、Reality AIソフトウェアと組み合わせて使用することができる、非常に新しい市場です。この新しいセンサーは、レーダーの反射を利用して、1メートル以上離れた場所から高サンプルレートの振動センサーをシミュレートします。 これにより、温度や狭いスペースなどの理由で、従来の加速度センサーを取り付けることができない、または望ましくない環境においても、本ソリューションを採用することができます。

【適用場面例】

  • 工場設備・機器や化学プラントの予知保全・異常検知
  • 組立工場の最終検査での良否判定
  • センサーの接触・固定の難しい設備の予知保全・異常検知

【特徴】

  • エッジノードやセンサーを簡単に導入
  • ワンクリックでデータ収集開始
  • 正常データの自動収集と異常の検出
  • 製品/設備の耐用年数、既知の異常、未知の異常を検出
  • 既存のシステム、ワークフローシステムと統合するためのAPIを提供
  • 防爆・腐食環境対応のオプションを用意

【Reality AI Tools】

Reality AI Toolsは、振動、音、加速度などのセンサーデータから、エッジで動作する機械学習モデルを自動で生成するツールです。

【リリース時期】

富士通コンポーネントのドップラーレーダーセンサーはサンプルの提供を開始しています。

またRealityCheck ADは、アーリーアクセスとして一部のお客様に提供しています。

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