~同事業とノキアから買収するワイヤレスモデム事業を子会社「ルネサス モバイル」に承継し一体運営~

2010年10月27日

ルネサス エレクトロニクス株式会社

ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:赤尾 泰)は、本日開催の取締役会において、携帯機器やカーナビゲーション(以下、ナビ)向けを中心としたSoC(システム・オン・チップ)などを手がけるモバイルマルチメディア事業を、吸収分割の方法により、新たに設立した当社の連結子会社「ルネサス モバイル株式会社」(以下、ルネサス モバイル)に対し、2010年12月1日を効力発生日として承継させること(以下、本会社分割)を決議しましたので、下記のとおりお知らせします。また、本年7月6日に公表した、当社によるノキア・コーポレーション(本社:フィンランド エスポー市、CEO:スティーブン・エロップ、以下ノキア)のワイヤレスモデム事業の買収を本会社分割に先立ち本年11月30日に完了し、本会社分割により、同事業に関する権利義務もあわせてルネサス モバイルに譲渡・承継する予定です。
 なお、本会社分割は、当社の完全子会社に事業部門を承継させる会社分割であるため、開示事項・内容を一部省略しています。

 

 当社は現在、2012年度の海外売上比率6割を目指して、海外市場向けの事業強化を進めています。その一環として、当社は、ノキアのワイヤレスモデム事業を買収し、世界中で数十億台の携帯電話に搭載されているGSM/W-CDMA/HSPA/LTE規格のワイヤレスモデム技術と、それを支えるエンジニア1,100人を獲得いたします。これらのワイヤレスモデム技術の中でも、特にLTE/HSPA+は、クラウドコンピューティング社会のインフラ技術として高速無線通信を進展させ、携帯電話やナビなど多様な携帯機器での、インターネットを介した様々なサービスの利用を実現するものと見込まれております。当社は、LTE/HSPA+の普及により今後世界的な拡大を見込むLTE/HSPA+搭載機器の市場や、急成長を続ける新興国を中心とした海外携帯電話やナビ市場に向けて、既存のモバイルプラットフォームとノキアからの取得資産を組み合わせて製品力を強化します。また、本会社分割を通じて、モバイルマルチメディア事業に特化したグローバルな事業体制を構築することによって、より迅速な事業運営と製品提供を可能とし、海外事業を大きく伸ばしていくことを企図しております。


 当社は、フィンランド、インド、英国、デンマーク、中国などに拠点を構えるノキアのワイヤレスモデム事業の従業員を承継するため、フィンランド、インド、中国に地域会社を新たに設立し、各地の従業員を11月30日付で新地域会社に移管します。ルネサス モバイルは、上記地域会社に加え、既存のSoC設計会社であるルネサス デザインフランス(本社:フランス レンヌ)も、ルネサス モバイル傘下とします。本会社分割の結果、ルネサス モバイルは、その子会社も含めた全従業員約1,800人のうち、海外従業員比率が約75%に上る陣容となり、グローバルなマーケティング・設計開発を推進していきます。
 ルネサス モバイルは、2010年度第4四半期にLTE/HSPA+技術を搭載した初のモデムチップセットをサンプル出荷し、既に自社製品への採用を決めていただいたノキアなどの顧客に提供していく予定です。今後、ルネサス モバイルは、携帯電話だけでなくナビ、ネットブックなど多様な携帯機器から成るコンバージェンス市場に、当社の世界No.1シェアのマイコン事業で培った3万社以上の既存顧客との関係を活用して、ノキアのワイヤレスモデム技術と、市場実績が豊富な当社のアプリケーションプロセッサとRF ICなどを組み合わせたモバイルプラットフォームを提供していく予定です。また、コンバージェンス市場の一角として、今後市場成長が見込まれるナビ向けにも、LTE技術の活用を見据えたSoCを提供し、組込み型ナビ向けSoCの世界No.1シェア(ルネサス推定)を維持・拡大します。
 なお、こうしたルネサス モバイル製品の販売と生産については、引き続き当社主体で行い、安定的な製品提供を担保します。

 ルネサス モバイルでは、モバイルマルチメディア事業に特化したグローバルな事業展開により、モバイルマルチメディア事業の売上を、2009年度実績の900億円から2012年度には2倍へ、海外市場を中心に拡大していくことを目指しています。また、当社及びルネサス モバイルは、最先端製品の提供に加えて、ノキアとの次世代モデム技術についての長期的な共同開発も続け、クラウドコンピューティング社会の構築に引き続き貢献いたします。

 

(注) 本会社分割は、会社法第784条第3項に規定する簡易吸収分割であるため、当社は吸収分割契約承認株主総会を開催いたしません。

(2)分割の方式

本会社分割は、当社を吸収分割会社とし、当社の100%子会社であるルネサス モバイルを吸収分割承継会社として、当社のモバイルマルチメディア事業に関して有する権利義務をルネサス モバイルに対して承継させる分社型の吸収分割です。

 

(3)分割に係る割当ての内容

ルネサス モバイルは、本会社分割に際して普通株式99,800株を発行し、その全てが当社に割当交付されます。

 

(4)分割会社の新株予約権および新株予約権付社債に関する取扱い

当社は新株予約権及び新株予約権付社債を発行しておりますが、本会社分割による取り扱いの変更はありません。

 

(5)会社分割により増減する資本金

本会社分割に伴う当社の資本金の額に変動はありません。

 

(6)承継会社が承継する権利義務

ルネサス モバイルは、本会社分割により承継する事業を遂行する上で必要な資産、負債及び契約上の地位等の権利義務を当社から承継します。なお、本会社分割における債務の承継は、全て重畳的債務引受の方法によるものといたします。

 

(7)債務履行の見込み

本会社分割後において、ルネサス モバイルが負担すべき債務については、履行の確実性に問題がないと判断しております。

 

  当社
(分割会社、2010年9月30日現在)
ルネサス モバイル
(承継会社、2010年10月27日現在)
(1)名称 ルネサス エレクトロニクス株式会社
(英文名称:Renesas Electronics Corporation)
ルネサス モバイル株式会社
(英文名称:Renesas Mobile Corporation)
(2)本店所在地 神奈川県川崎市 東京都千代田区
(3)本社所在地 東京都千代田区 同上
(4)代表者の 役職・氏名 代表取締役会長 山口 純史
代表取締役社長 赤尾 泰
代表取締役社長 川崎 郁也
(5)事業内容 各種半導体に関する研究、開発、設計、製造、 販売およびサービス 携帯機器やナビ向けを中心とするSoC等の半導体事業
(6)資本金 153,255百万円 10百万円
(7)設立年月日 2002年11月1日
(営業開始日は2010年4月1日)
2010年9月1日
(営業開始日は2010年12月1日)
(8)発行済株式数 417,124,490株 200株
(9)決算期 3月31日 3月31日
(10)大株主及び持株比率 日本電気株式会社(NEC) 33.97%
株式会社日立製作所 30.62%
三菱電機株式会社 25.05%
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 1.49%
(住友信託銀行再信託分・NEC退職給付信託口*)
ルネサス エレクトロニクス株式会社 100%

*住友信託銀行株式会社との退職給付信託契約に基づき、NECが議決権行使の指図権を留保しています。

(1)分割する部門の事業内容

モバイルマルチメディア事業(携帯機器やナビ向けを中心とするSoC等の半導体事業)

 

(2)分割する部門の経営成績

連結売上高 約900億円(2010年3月期)

 

(3)分割する資産、負債の項目及び金額(2010年12月1日予定)

資産 負債
項 目 帳簿価格 項 目 帳簿価格
流動資産 86億円 流動負債 7億円
固定資産 231億円 固定負債 0億円
合 計 317億円 合 計 7億円

(注) 分割する資産及び負債の金額は現時点での概算見込額であり、実際に承継させる金額は、上記金額と異なる可能性があります。

(1)分割後の当社の状況

本会社分割に伴う、当社の商号、事業内容、本店所在地、代表者の役職・氏名、事業内容、資本金及び決算期の変更はありません。

 

(2)分割後の承継会社の状況

名称 ルネサス モバイル株式会社
所在地 東京都千代田区
代表者の役職・氏名 代表取締役社長 川崎 郁也
事業内容 携帯機器やナビ向けを中心とするSoC等の半導体事業
資本金 50億円 (2010年12月1日予定)
決算期 3月31日
従業員数 1,800名(連結、2010年12月1日予定)

本会社分割が当期連結業績に与える影響は軽微であると判断しております。

 

以 上

 

* 本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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