
ルネサスのプログラマブル水晶発振器(XO)は究極の柔軟性、短いリードタイム用に設計され、初期開発の労力を最小に抑えます。 XOファミリは低ジッタークロックソースを提供し、一般的なRMS位相ジッター120fsまで、プログラム可能な周波数2.1GHzまでを特長とし、さまざまな性能レベル、出力タイプ、安定性、入力電圧、パッケージ、ピン構成、温度グレードに対応します。
XT/XP/XFファミリのデバイスなどルネサスProXOシリーズはデータセンター、光および有線通信ネットワーク、超低ノイズで安定した正確なクロックソースを要求する産業レベルのデバイス向けに設計されています。 一般的な位相ジッタのrms値は12kHz~20MHzの帯域幅で120fsです。 このデバイスは出力周波数が15MHz~2100MHzと広く、パッケージサイズは最小で2.0mm x 2.5mmまでお選びいただけます。
XP/XFファミリは-40 °C~+85 °Cで±25ppm、-40 °C~+105 °Cで±50ppmと、周波数安定性にも優れています。 より高い安定性をお求めのお客様には、TCXO内蔵のXTファミリをお勧めします。XTファミリは -40 °C~+85 °C、±3ppmの周波数安定性を提供します。 短いリードタイム、低ノイズ、広い周波数範囲、広い温度レンジでの安定性のほか、お客様の設計をXT/XF/XPデバイスに組み入れるためのエンジニアリング作業はほとんどなく、他の技術よりも優れたチョイスです。
ルネサスのXL、XA(AEC-Q200に準拠)、XU水晶発振器は、HCMOS、LVPECL、LVDS、HCSLの各出力形式に対応します。XU、XL/XAファミリの位相ジッターのRMS値はそれぞれ300fsと750fsです(12kHz~20MHzにおける標準値)。また、周波数偏差については±20ppm、±25ppm、±50ppm、±100ppmのオプションがあります。さらに、16kHz~1.5GHzの任意の周波数に対応する製品を短納期で提供することが可能です。ピン配置とパッケージとしては業界標準の仕様に対応しています。パッケージのサイズは3.2×2.5mm、5×3.2mm、7×5mmです。この製品ファミリでは、あらゆる設計要件を満たすことができるだけの性能、価格、納期を実現しています。代表的な用途としては、ネットワーク、視覚システム、インフォテインメント、通信、データI/O、ストレージ、サーバなどがあります。
ルネサスの水晶発振器は、標準的な水晶発振器と同じく5×7mmの実装面積を実現しています。また、位相ノイズに過敏なアプリケーションでリファレンスクロックとして使用できるだけの位相ノイズ性能を達成しています。このような低位相ノイズのリファレンスクロックを生成できれば、伝送距離を延ばしたり、データ伝送路のビットエラー率や変換エラーを削減したりすることが可能になります。代表的な用途としては、無線通信インフラとベースバンド処理ユニット、高速SerDes用のクロック(SRIO 1.3/2.1など)、PCI Express® Gen1/2/3、イーサネットインタフェース(Gigabit Ethernet、XAUI、10Gbps Ethernet)、SDH/SONETアプリケーションの光インタフェース(OC-12、OC- 48、OC-192)、計測アプリケーションで使われるDAC/ADCデバイスの駆動などがあります。
水晶発振器ICの場合、フットプリントは標準化される傾向にあります。しかし、水晶発振器ICにはそれ以外にもさまざまな性能や機能があります。主な項目としては以下のようなものが挙げられます。
水晶発振器は、水晶の振動や圧電材料の機械的共振を利用して、正確な周波数の電気信号を発生させます。通常、その周波数信号は、システム内のデジタル集積回路に安定したクロック信号を供給するために使用されます。圧電共振子のなかで最もよく使用されるのは水晶です。一般に、水晶発振回路は共振器の電圧信号を受け取り、それを増幅して共振器に帰還することによって発振を持続させます。周波数出力のエネルギーが回路の損失と整合すれば発振を持続することができます。 ルネサスは、あらゆるアプリケーションのニーズに対応するために、数千種類のタイミング製品(水晶発振器IC、クロック発振器など)を提供しています。
Learn about how the ProXO2 family delivers the industry’s smallest package and uncompromised performance at 55fs typical phase jitter.