概要

本製品は、組み込み用OSとして国内実績最大のµITRON仕様準拠のリアルタイムOSです。コンパクトな設計で、かつ優れたリアルタイム性能と豊富なサービスコールを持ち、高品質なリアルタイム・マルチタスク環境を備えた組み込みシステムを実現します。また、統合開発環境CS+およびe2 studioとの親和性やコンフィギュレータによる定義ファイルの自動生成機能により、アプリケーションを容易かつ短期間に開発できます。

  • μITRON仕様の著作権はトロンフォーラムに属しています。
  • TRON、ITRONおよびμITRONはコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品ないし商品群を指すものではありません。

トピックス

  • RXv3 アーキテクチャのオプション機能であるレジスタ一括退避機能に対応しました。
  • タスク・アナライザを使用しない場合の性能を改善しました。

詳細はこちら(ツールニュース) >>

リリース情報

OS本体

最新Ver.: 1.06.00

リリース日: 2019/7/22

バージョンアップ内容(ツールニュース参照)

注意事項

レジスタ一括退避機能に対応した本バージョン(V1.06.00)で、V1.05.00以前のサンプル・プログラムをビルドした場合、以下のワーニングが出力されます。

O4001 (W) : system.max_regbank is not defined

対処方法は、 リリースノート 6.3.2. コンフィギュレータの相違点 (1)レジスタ一括退避機能のサポート を参照してください。

動作環境

契約形態

 ユーザーズマニュアル( コーディング編 | すべて )

CS+連携プラグイン リアルタイムOS共通部

最新Ver.: V3.03.00

リリース日:2016/7/1

CS+連携プラグイン RI600V4依存部

最新Ver.: V3.02.00

リリース日:2019/7/22

連携ツール

特長

  • µITRON4.0仕様に準拠
    組み込み型制御用OSのアーキテクチャとして代表的なµITRON4.0仕様に準拠した設計が行われています。
  • レジスタ一括退避機能で高速化を実現
    RXv3コアの「レジスタ一括退避機能」に対応。割り込み処理を、より高速に、より正確に行うことが可能です。
    RI600V4 では、タスク、割込みハンドラ、および、固定割込みハンドラに対してレジスタ一括退避機能を使用可能です。
    レジスタ一括退避機能を使用した時の性能(この機能を使用しない時と比較した結果)
      タスク切り替え時間 (Note1) 割り込み応答時間
    測定対象 ※いずれも、RX72T(100 MHz) 、トレースの使用なし
    測定ケースA 約18 % 高速化 約19 % 高速化 RXv2ライブラリ (Note2):レジスタ一括退避機能の使用なし(使用不可)
    RXv3ライブラリ (Note3):レジスタ一括退避機能の使用あり
    測定ケースB 約15 % 高速化 約13 % 高速化 RXv3ライブラリ (Note3):レジスタ一括退避機能の使用なし
    RXv3ライブラリ (Note3):レジスタ一括退避機能の使用あり
    • Note1. 割り込みを伴わない
    • Note2. CC-RX V2.04.01でビルドされたカーネル・ライブラリ(RI600V4 V1.04.00以降、提供)
    • Note3. CC-RX V3.01.00でビルドされたカーネル・ライブラリ(RI600V4 V1.06.00以降、提供)
    • * 本データは特定の条件下のデータであり保証するものではありません。
  • ROM化の実現
    実行環境に組み込んで使用することを前提としたリアルタイム・マルチタスクOSであるため、ROM化を意識し、コンパクトな設計が行われています。また、RI600V4が提供しているサービスコールのうち、ユーザがシステム内で使用するサービスコールのみをシステム構築時にリンクすることができるため、コンパクトでありながらユーザのニーズに最適なリアルタイム・マルチタスクOSを構築することができます。
  • ルネサス エレクトロニクス製統合開発環境CS+およびe2 studioとの連携
    CS+
    およびe2 studioと連携し、以下の機能をサポートします。
    • OSビルドに必要なオプションを自動設定
    • タスクやセマフォなどのOS管理オブジェクトの状態を表示 (リソース情報)
    • タスクの動作履歴やサービス・コール発行履歴をグラフィカルに表示(タスク・アナライザ)

    CS+(リソース情報)

    CS+(タスク・アナライザ)

  • FIT対応サンプルプロジェクト(CS+版)を提供(RXV3コア向けは対応を計画中)
    RI600V4のFirmware Integration Technology(FIT)対応サンプルプロジェクト(CS+版)を提供します。
    ダウンロードタブより入手してください。
  • 処理速度の向上(V1.05.00との比較)
    タスク・アナライザを使用しない場合の速度性能が向上しました。
    タスク切り替え時間で約4%、割り込み応答時間で約7%、実行速度を短縮しました。
    * 本データは特定の条件下のデータであり保証するものではありません。

機能

RI600V4カーネルは以下の機能モジュールから構成されています。個々のモジュールはその機能を実現する関数群(サービスコール)で提供されます。

  • タスク管理機能
    タスクの起動/終了などといったタスクの状態を操作する機能のほかに、優先度の参照、タスク詳細情報の参照などといったタスクの状態を参照する機能も提供しています。
  • タスク付属同期機能
    タスクの状態を他のタスクから変化させ、タスク間の同期をとります。
  • 同期・通信機能
    タスク間の排他制御、同期、通信を実現する手段としてセマフォ、イベントフラグ、データ・キュー、メールボックス、ミューテックス、メッセージバッファを提供しています。
    • セマフォ
      マルチタスク処理では、並行に動作するタスクが限られた数の資源(A/Dコンバータ、コプロセッサ、ファイルなど)を同時に使用するといった資源使用の競合を防ぐ機能(排他制御機能)が必要となります。そこで、RI600V4では、このような資源使用の競合を防ぐ機能を提供しています
    • イベントフラグ
      タスク間の待ち合わせ機能として32ビット幅のイベントフラグを提供しています。
    • データキュー
      規定されたデータ・サイズ(4バイト)の通信機能としてデータの書き込み/読み出しが可能なデータ・キュー領域を有するデータ・キューを提供しています。
    • メールボックス
      共有されているメモリ領域に書き込まれたメッセージの先頭アドレス受け渡し機能としてメールボックスを提供しています。
    • ミューテックス
      ミューテックスは、排他制御を行うためのオブジェクトです。優先度逆転現象を回避する機能をサポートしています。
    • メッセージバッファ
      任意長のメッセージを、コピーによって通信するメッセージバッファを提供しています。
  • 固定長メモリプール機能
    あらかじめ定めた固定サイズのメモリの動的な獲得・解放を行う機能です。
  • 可変長メモリプール機能
    任意サイズのメモリの動的な獲得・解放を行う機能です。
  • 時間管理機能
    一定周期で発生する基本クロック用タイマ割り込みを利用してシステム時刻を操作/参照する機能のほかに、時間に依存した処理を実現する手段(タイマ・オペレーション機能:遅延起床、タイムアウト、周期ハンドラ、アラームハンドラ)を提供しています。時間管理機能を利用する場合は、システム・コンフィグレーション・ファイルでターゲット・デバイスに対応したタイマ・テンプレート・ファイルを指定する必要があります。
  • システム状態管理
    レディ・キューの回転、スケジューラの起動などといったシステムの状態を操作する機能のほかに、コンテキスト種別の参照やCPUロック状態の参照などといったシステムの状態を参照する機能も提供しています。
  • 割り込み処理
    割り込みが発生した際に起動する割り込みハンドラに関連した機能を提供しています。
  • システム構成管理
    カーネルのバージョン番号などの情報を報告する機能を提供しています。
  • オブジェクトリセット機能
    データキュー、メールボックス、メッセージバッファ、固定長メモリプール、および可変長メモリプールを初期状態に戻す機能です。本機能は、µITRON4.0仕様外の機能です。

仕様一覧

ターゲットMCU RXファミリ
最大タスク数 255
タスクの優先度数 255
サービスコール数 143
性能(wup_tskを発行してから
対象タスクの実行が始まるまでの時間)
2.5マイクロ秒(RX610、100MHz)
カーネルコードサイズ 約6.2K~25.5Kバイト
カーネルRAM1タスクあたり データ:16バイト
スタック:44バイト

製品構成

構成物 説明 備考
カーネルソースプログラム カーネル本体ソースプログラム ソースコード付き量産契約の場合にのみ提供
カーネル本体ライブラリ システム構築用カーネルライブラリ
標準ヘッダファイル
  • ITRON共通定義ファイル
  • カーネル仕様定義ファイル
  • その他定義ファイル
ヘッダファイルはC言語用を提供
GUIコンフィギュレータ GUI画面上で構築パラメータを入力し、cfg600用のcfgファイルを出力します。
コマンドラインコンフィギュレータ テキスト形式で構築パラメータを記述したcfgファイルから、各種定義ファイルを出力します。
サンプルプログラム ITRONを使用した簡単なプログラム
CS+連携プラグイン
  • リアルタイムOS共通部
  • RI600V4依存部
  • カーネルの組み込みを容易にする機能
  • デバッグ時にOS状態を参照する機能
マニュアル ユーザーズマニュアル

処理フロー

Trial版のご案内

製品版のRI600V4を購入する前に、気軽に製品の機能や性能を評価できるようTrial版を提供します。

ただし、Trial版に対しては、お問い合わせ窓口を含め、一切サポートを提供いたしませんので、ご了承のうえご使用ください。

なお、ダウンロード前に  使用許諾契約書と、以下の注意事項をお読みください。

Trial版ご使用にあたって

注意事項

  1. 製品版との違い
    Trial版のRI600V4は、以下の使用制限があります。なお、性能および機能は製品版と同一です。
    • RI600V4が1時間動作した後、強制的にシャットダウンします。
    • シャットダウン時はシステム・ダウン・ルーチン"_RI_sys_dwn__"へジャンプします。
    • このとき"_RI_sys_dwn__"の第一引数"type"に0x40が渡されます。
  2. 最終製品に対しての使用について
    最終製品に組み込みをする場合は、製品版をご使用ください。何らかのトラブルがあった場合についても、弊社でサポートを受けられなくなります。
  3. 再配布の禁止
    本ソフトウェアを 第三者に再配布することを固く禁止します。

動作環境

製品版と同じです。動作環境をご確認ください。

ダウンロード

RI600V4 Trial版は、CS+対応版とe2 studio対応版をご用意しています。

メモリ算出ツール

RI600V4メモリ容量見積もりページで、以下のメモリを見積もることができます。

  • RAMサイズ
  • ROMサイズ

なお、無償提供ですので、本ツールを使用する場合もしくは使用することにより作成された成果物において不具合が発生した場合、第三者との係争が生じた場合、またはその他いかなる問題が発生した場合も、ルネサス エレクトロニクスは一切の責任を負いません。また、ご使用に関するサポートも一切提供いたしません。

e2 studio環境でご利用の場合の注意事項

ホストPCにe2 studioが複数インストールされている場合は、使用するe2 studioを起動する前に以下のファイルを実行してください。

実行するファイル:
<e2 studio install folder>¥eclipse¥plugins¥com.renesas.renesasos.plugins_<version>¥CSPlus¥Plugins¥OsRegister.exe

例:
cd C:¥Renesas¥e2studio¥eclipse¥plugins¥com.renesas.renesasos.plugins_1.0.0.201408071907¥CSPlus¥Plugins¥OsRegister.exe

デバイスのメモリ構成によっては対応できない場合があります。

開発ツール サポート情報

タイトル 概要
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ツールニュース ツールのリリース情報、注意事項などが掲載されています。
動作環境 ツール製品の最新バージョンの動作環境をご案内しています。
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