「ISL95852」PMICは基板面積を半減し、「ISL95521」バッテリ・チャージャはバッテリ駆動時間を延長。「ISL95521」バッテリ・チャージャはバッテリ駆動時間を延長。
2015年9月28日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、タブレットPC、ウルトラブック、タブレットの消費電力低減を実現する高集積パワーマネジメントIC(PMIC)ISL95852とバッテリ・チャージャISL95521を発表しました。両製品ともインテルのIMVP8仕様に準拠しており、新しい第6世代インテルCoreプロセッサであるSkylakeに対応します。また、インターシルの特許取得済みR3™変調技術を採用しており、クラス最高の軽負荷効率、高いレギュレーション精度、高速負荷変動応答により、システムのパワーマネジメント性能の向上とバッテリ駆動時間の延長を可能にします。

 

ISL95852はIMVP8プラットフォーム向けの集積度が業界最高のVcore PMICです。サイズは4mm角でスイッチング周波数が高いことから、小型の外付けインダクタとコンデンサの使用が可能で、競合のディスクリート型ソリューションに比べ基板スペースを半減します。3個の同期整流型降圧スイッチング・レギュレータ制御機能、MOSFETドライバ、パワーMOSFET、故障監視/保護機能を内蔵しています。これらの高効率電圧レギュレータはバッテリまたはACアダプタ電源からのシステム電圧を、コア・プロセッサ、グラフィック・プロセッサ、システム・エージェントに必要な3つの電圧に変換します。プログラマブルなスイッチング周波数は競合ソリューションの2倍で、負荷過渡時は最大1.3MHzまで可変です。

 

ISL95521は業界初のHybrid Power Boost(HPB)とNarrow VDC(NVDC)を組み合わせたバッテリ・チャージャです。充電電流精度は1.2%と競合ソリューションの4倍で、高速システム試験と校正を可能にし、製造歩留まりの向上と同時にバッテリ駆動時間の延長を実現します。ISL95521はHPBまたはNVDCモードに対するピン設定が可能で、回路の再設計を不要にします。HPBとNVDCモードのいずれも、2セルから4セルのリチウムイオン・バッテリとシステムのターボ・ブースト・モードに対応しています。これにより、バッテリとACアダプタの連携が可能になり、システム負荷がアダプタの能力を超えた場合のサポートが可能になります。HPBチャージャ設定反転は、ターボ・モードでシステム・バスへのバッテリ電力を昇圧する一方、NVDCチャージャはバッテリのBGATEを即座にオンにし、アダプタによるシステムへの給電を可能にします。

 

インターシルのモバイル・パワー・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのアンドリュー・カウウェルは「私たちのお客様の最新のモバイル・コンピューティング製品は、薄型化とバッテリの終日利用を可能にするインターシルの革新的なソリューションを採用しています」と述べ、さらに「ISL95852 PMICとISL95521コンボ・バッテリ・チャージャは、市場で最も高効率のモバイル製品を支えるインターシルのパワーマネジメント・ソリューション・ファミリに新たに加わった製品です」と語りました。

 

既に発表されているISL95908ペリフェラルPMICを含め、インターシルの包括的なIMVP8準拠パワーマネジメント・ソリューションは、CPU/GPU、バッテリ・パックのほか、フラッシュメモリ、USB、HDMI、オーディオ、センサ、カメラ・モジュール、WiFiなどのサブシステム・ペリフェラルに電力を供給します。

 

  • インテルIMVP8 CPU向けの高集積パワーマネジメントIC
  • 高周波FET内蔵の3個のスイッチング・レギュレータにより、コア・プロセッサ、グラフィック・プロセッサ、システム・エージェントに異なる電圧を提供
  • 過電流、過電圧、低電圧、過熱など、広範な故障保護機能とアラート信号機能を内蔵
  • I2Cバスにより、システムの故障監視、イネーブル制御、設定可能なGPIO、出力電圧オフセットのプログラミングが可能
  • PROCHOT#とPSYS監視機能により、ACアダプタまたはISL95521バッテリ・チャージャからISL95852 PMICにシステム電力情報を提供。その情報はISL95852でデジタル化され、CPUに送信
     
  • HPBチャージャまたはNVDCチャージャへの対応が可能なピン設定により、ターボ・モード時のACアダプタからシステムへの給電が可能
  • システムの低電圧、アダプタの過電流、バッテリの過電流、システムの過熱、アダプタ/バッテリの電流制限のためのPROCHOT#とPSYSインジケータなどの保護機能を搭載
  • アダプタ/バッテリ電流監視機能とSMBusによるプログラム可能な電流制限機能の搭載と、1.2%の高精度の実現により、バッテリ駆動時間を延長
  • FETへのダメージ防止のため、NFETが突入電流をアクティブに制御
  • システム・クラッシュとメモリ損失の防止:ターボ/ラーン・モード時にバッテリ・パックが取り外された場合、即座にアダプタからシステムへの給電を開始
  • 350kHz~1MHzの16種類のスイッチング周波数オプションにより、より小型で低コストのインダクタの使用が可能
     

ISL95852 PMICは4mm角の64ピンWLCSPパッケージで出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価は6.99米ドルです。ISL95521 HPB/NVDCコンボ・バッテリ・チャージャは4mm角の32ピンQFNパッケージで出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価は2.49米ドルです。

 

ISL95852 PMICとISL95521 HPB/NVDCコンボ・バッテリ・チャージャの詳細についてはhttp://www.intersil.com/pmic-charger-combo をご覧ください。
 

※Intersil、R3、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。

 


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