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Takeo Mimura
御村武生
掲載: 2021年8月27日

こんにちは、モータ制御用途に最適化されたRAファミリの最新製品であるRA6T1グループのプロダクトマーケティングを担当している御村武生です。

今回のBlogは2020年10月に投稿したRA6T1モータRSSKのBlogに続く第二弾となり、RA6T1をつかい新しくデュアルモータ制御環境を構築してみましたので皆様にご紹介致します。

まず、この環境を構築するためには、RA6T motor RSSK(RA6T1 CPUボード、インバータボード、モータ)とBLDCモータを搭載したインバータキット、これら2つのキットを用意する必要があります。
 

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これらのキットを適切に準備することで1つのRA6T1を使い2つのモータを制御できるようになります。そのためには、2ndインバータボードを制御できるよう(ラインA部分の接続のために)に各基盤にピンヘッダなどを取り付ける改造が必要になります。下記の写真は接続イメージです。

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改造方法は2通りあります。

Option 1 : 2nd インバータボードにチップ抵抗とピンヘッダを実装、CPUカードにピンヘッダを実装する。また、CPUカードと2ndインバータボードの接続ケーブルを作成する。

Option 2 : CPUカードと2ndインバータボード接続用の変換ボードの貸出について、ルネサスの営業担当に問い合わせてください。この変換ボードは非売品です、回路図とCADデータはサンプルプロジェクトに同梱していますので、ご自身でボードを作成することも可能です。

改造内容の詳細はアプリケーションノートに記載していますのでコチラご参照ください。

RA6T1 永久磁石同期モータのセンサレスベクトル制御- 2モータ駆動 アプリケーションノート

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RA6T1 : Sensorless vector control for dual permanent magnetic synchronous motor ( Link )


改造が完了しましたら、デュアルモータ制御の準備は完成です。

後はRA6T1 デュアルモータ制御用のサンプルプロジェクトをRenesasのWEBからダウンロードして、プログラムを書き込んだら一つのRA6T1のみでデュアルモータ制御が可能です。

RA6T1 デュアルモータ制御サンプルプロジェクト

続きまして、モータ制御開発支援ツール “Renesas Motor Workbench”を使い、モータ制御変数をGUI上で変更してみした。
サンプルプログラムにはいくつかのモータ制御変数が準備されているので、お客様のニーズに合わせモータ変数を調整することができます。アプリケーションノートには実行手順が記載されているので、その手順で実行していけば簡単にモータ制御の評価ができるようになります。
 

如何だったでしょうか?
Blogを読んで頂き、ご興味を持った方はアプリケーションノートを参考にデュアルモータ制御してみてください。少しでも皆様の参考になっていれば幸いです。
 

 

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