ビルディング・オートメーションにおけるFire & Safety System は、火災発生を感知し、建物全体にベルなどの警報音で火災を知らせるシステムです。ビル用の自動火災警報設備は、受信機から配線された感知器のどれかが火災を感知した場合に建物全体にベルや音声などで火災を知らせます。ビルと家庭用の火災感知器の感知方法はビル用も家庭用も同様ですが、ビル用はネットワーク化されている、家庭用は単独でかつ自身が警報を発する、という違いがあります。右図は、火災の感知と通報の例を示しています。

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火災の感知と通報

自動火災報知設備

自動火災報知設備は、受信機、自動感知器、手動による発信機、音響装置、防火戸、防火シャッター、防煙シャッター、およびこれらを接続するネットワーク機器などから構成されます。

受信機は、ビル内の防火センターや管理室に設置され、感知器からの火災信号を受信し、発生場所の表示やベル、音声などにより警報音を発生させる制御を行います。また、システム全体に電源供給も担っており、平常時はAC100Vで動作しますが、停電時に備え予備電源を内蔵しています。
受信機にはP型とR 型があり、R型受信機と周辺システムの例を右図に示します。

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R型受信機と周辺システム例

自動感知器は、ビル内の各警報区域に設置され、火災の熱、煙、炎を自動的に感知し、受信機に信号を送る装置です。右図は、煙を感知する光電式スポット型感知器で、感知器の内部に煙が入ると発光部(LED)から出る光が煙の粒子にあたって乱反射するのでそれ受光部で感知するものです。

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光電式スポット型感知器

音響装置は、ビル内の各所に配置され、受信機が受信した火災信号を受けて鳴動するベルや音声警報機能を持つ非常放送設備があります。
各機器は、有線または無線を使った通信システムを介してネットワーク化されています。有線によるネットワークは専用線を用いた伝送方式RS-485、無線の場合は、420MHz帯、BLE、SubGHz などを用いています。


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